本当のところ、一日15時間勉強しても足りないのかもしれない(※本日開校しております)
いよいよ共通テスト本番まで、残りあと5日となりました。
もう高校2年生のみなさんも受験生と言っていいでしょう!
高校2年生のみなさん、受験本番まであと『1年』しかありません。
毎年のあるあるで、3年生の4月、3年生の7月から本腰入れて勉強しようとする受験生が現れますが、『絶対に間に合いません』。
もちろん、どこを目指すかにもよりますが、偏差値ギャップが5以上あればかなり危険、10以上ならばほぼ無理です。
3年生の4月から勉強し始めるということは、その時点で残された時間は”7か月”。
7月からスタートしたならばなんと”残り4か月”!
今すぐ精文館書店に行って、みなさんの志望校の赤本や駿台青パックを立ち読みしてください(なんなら買ってください)。
それがたったの数か月で何とかなるものではないことを、身をもってしることができるはずです。
【一日の勉強時間は2時間?4時間??それとも12時間???】
それはもう目標によって異なりますよね。
いつもいつも野球を例に出して申し訳ないのですが、
『趣味の草野球』くらいなら『週1日、2~3時間くらいの練習』でもいいでしょう。
それでも、周囲のメンバーに迷惑をかけないようにと思うならば、もう少し練習した方がいいでしょうが。
『部活動の野球部でレギュラーになりたい』、それも所属する野球部の強さにより変動するでしょうが、少なくとも毎日の部活動は、周りのメンバーと同じかそれ以上の練習は必要でしょう。
『毎日2時間くらい』でしょうか?
さらに、『中京高校のセレクション組』を目指すならば、『シニアリーグに所属して、毎日数時間の練習、プラス専属コーチをつける』くらいまで必要かもしれませんし、さらに言えば、それでも愛知4強に合格することも保証はできませんし、さらにそんなのがゴロゴロ集まった中でレギュラーを目指さなければなりません。
甲子園に出るようなチームのレギュラーは『中学時代は全員エースで4番』、そんなすごい連中が集まっています。
話を勉強に戻しまして。
勉強において一番の理想形は、『小学校低学年から毎日2~3時間の学習をコツコツ積み上げること。』
これを山口は勝手に『S原針本ルート』と呼んでいます。
山口の数少ない東大生のお友達の中でも、この二人は別格。
共通点は『塾にも予備校にも一切通わず、公立の小学校・中学校・高校だけで東大に現役合格した』という点です。
でもこのルート、正直言って現実的ではありません。
S原先生に勉強を頑張るようになったきっかけを聞いたところ、『小学2年生の頃、兄と積み木を崩すゲームをやったところどうしても勝てず、最も効率的に相手を倒すためにどうすればいいのか?ということに興味を持ち始め、算数や数学を極めようと思った。』とのことで、そこから先はゲームをするかのように算数や数学に没頭したのだそうです。
さらには数学への興味を止められず、英語で書かれた数学の原書を読解するために英語の学習も本格的にやったとのことで、もうこれだけでもこのルートが非現実的であることが分かります。
一方、針本君は山口の同級生なのですが、彼も『小学校の頃に中学校の内容』『中学校の頃には高校の内容』をすべて終わらせていて、高校の頃はさして受験勉強もやらなかったと言っておりますので、もう彼らみたいなのは『数千人にひとりなのではないか?』と思っています。
ですので、このルートは物理的に不可能なんですね。
ほとんどのみなさんは山口のように、中学生から、または高校に入ってから本格的に勉強をスタートするはずなので、物理的な制約から彼らの真似をすることは難しいのです。
仮に彼らが『一日も欠かさず、小学校3年生の頃から毎日3時間勉強していた』と仮定するならば、その合計学習時間はなんと『9,855時間』。
東大や京大に合格するのに必要な学習時間が『最低4,000~5,000時間』と言われていますので、実は彼らが東大に合格できているのは、単純に能力の問題ではなく、物理的に必要な総量の倍以上の学習を積み上げたから、ということが言えると思います。
飽くまでも山口個人の主観だと思っていただきたいのですが、『これができるなら誰でも東大に合格できる』と思っています。
ただ、これこそが誰にでもできることではないのですが…。
というわけで、仮に彼らの学習時間を『9,855時間』とするならば、それを中学校からの学習で確保しようとすると、『一日の学習時間は毎日4.5時間』、高校1年生からスタートした場合は『毎日9時間の学習』、高校3年生からスタートした場合は…なんと『一日27時間』の学習が必要となり、物理的に無理、ということになります。
君の一日は、あまねく全ての人に与えられたのと同じ、『24時間しかない』のですから。
どんなに優秀なカリスマ講師でも、君の一日を倍にすることなどできません。
※もちろんこれは極論です。
現実には、『高校3年生に至るまで、まったく勉強しない』なんてことはあり得ませんので…。
【実際のところ、君の勉強時間は一日12時間でも足りないのかもしれない】
すでにここに至るまでに冗長な文章になってしまいましたので、ここからは簡潔に!
①君の脳を勉強脳に変えるために、ドーパミンをドバドバ出す習慣をつける!
②君の誘惑を遠ざけるために、誘惑との物理的距離を取り、自習室や図書館に通うことでピアプレッシャーをかける!
(なんだ…結局勉強するんかい…)と思ったかもしれませんが、『そんなん当たり前やんけ!』
でも、みなさんが山口のように『テスト勉強しようと思い立ち、(まずは掃除だな…)なんて思いつつ掃除してたら、昔の漫画本がどんどん出てきて、気が付いたら夜になってた!(中高生あるある)』『ゲームは1日1時間!…なんて気合を入れるも、どうしてもクリアしなければならない案件が出てきて、これまた気が付いたら夜になってた!』なんてどうしようもない経験があるのであれば、一読する価値はあるかもしれません。
それでは①から。
(ドーパミンってなんやねん!)と思われた中高生諸君もいるかもしれないので簡潔に説明しますと、『脳内麻薬』のことです。
いや~今でも忘れられない…。
禁煙して10年になりますが、あれほどしんどい脳内麻薬はなかった。
タバコって、別に美味しくないんですよ。
ただの煙ですから。
でもあれを肺に取り込んで、吐き出す時に何とも言えない気持ちよさがあって、それが脳神経に直接働きかけてくるので『禁煙には80%以上の人が失敗する』と言われています。
おそろしかですね…。
何を隠そう山口も、『禁煙するぞ!』と誓って失敗すること数百回、最後はとにかく(もう二度と、絶対に吸わない!)と誓い、最初の数か月はコンビニにすら入りませんでした。
タバコ吸いた過ぎて意識を失ったこともありますしね(笑)。
それが脳内麻薬なのですが、実はみなさんにもドッバドバ脳内麻薬出てます。
それが『スマートフォン』『漫画』『ゲーム』です。
もうこの『現代受験における悪の三種の神器』で脳内麻薬出ちゃってたら、抗うことはかなり難しいです。
この三つのいずれか、もしくは全部、とっても楽しいですよね?
無条件に楽しいはずです。
これを何とかして『勉強』でも起こしたいのです。
そのためにとりあえず今日からやってみてほしいのが、
『毎日の勉強時間を記録していく』
え!
たったのそれだけ?
と思われるかもしれませんが、まあやってみてくださいよ。
ひと昔前に『レコーディングダイエット』なるものが流行りましたが、その手法は『毎日食べたものを紙に書いていくだけ』というもの。
ハーバード大学の研究によると、たったのそれだけで、『毎日食べたものを記録し続けた被験者は、そうしなかった被験者の倍以上体重が減った』のだそうです。
倍ですよ?
ということはみなさんの勉強時間も、今までの倍になるということです(単純)!
もちろんこれにはきちんとからくりがあって、『勉強時間を記録し続けることで達成感が得られ、勉強時間が少なかった日などには、自主的に改善して修正できるようになる』からなのです。
山口が言っているのではありません。
ハーバード大学の教授が言っております。
次は②。
①にも共通する内容ではありますが、『悪の三種の神器』、特にスマホの誘惑は強烈です。
先日のこと。
ヴェルサウォークのレジに並んでいたところ、ベビーカーの乳幼児が一心不乱にスマートフォンを触っていました。
もう一心不乱ですよ。
ただただ画面に浮いている図柄をタッチし続けていて、お父さんお母さんは彼のことは放置状態。
本当におそろしい…と思いましたが、現代社会では普通のことなんですよね。
でもこのスマホ、先ほどの山口のタバコと同じで、脳内麻薬がドバドバ出まくっています。
一度その快楽を覚えたら、もうその誘惑には抗えません。
何せ、タバコもスマホもWHO(国際健康機構)において、『病気認定』されているのですから、そう簡単にやめられるはずがありません。
だからこそ、『図書館』や『当塾の自習室』にガンガン通ってください!
特に当塾の自習室、『居眠り、スマホ、私語は一発退場』なのですから、否が応にもスマホなんて触れません。
正直って、自分がそうだったからなのですが、山口は『中高生のみなさんをそんなに信用しておりません』。
スマホ、楽しいですよね?
それを中高生のみなさんが、自分の意志で、自分の勉強部屋で自らその誘惑を断ち切って、数時間集中して勉強できるだなんて思っていません。
いや、中にはいますよ??
女の子なんかは割としっかりしていて、自習室に来なくてもしっかりやれているんだろうな~と思える塾生もいるにはいますが、それでも山口は基本的にみなさんを信用していません(※スマホに限っての話ですが)。
②で取りあげた用語、『ピアプレッシャー』ですが、これは『同調圧力』のことです。
同調圧力というのは、『みんながそうしているから、自分も同じことをせざるを得ない』みたいな状況のことで、当塾の自習室なら『自ずと勉強せざるを得ない』環境が整っています。
当塾の自習室で、勉強をサボる塾生はひとりもいません。
で、厳しいことを言わせていただくならば、①や②程度のことも自主的にできないのであれば、第一志望は諦める他ないと思います。
小学生や中学生ならいざ知らず、それなりに受験も乗り越えてきた高校生ならば、『勉強することの大切さ』『目標達成には努力が伴うこと』が分かっているはずなのに、①と②程度の努力(努力と呼ぶのもおこがましいほどの簡単なことですが)ができないのであれば、そりゃあ難関大目指して頑張っているライバルに勝てるわけがない。
昨今、『公立高校野球部は環境の整った私立強豪野球部には勝てない』、なんて言われていますが、『公立高校野球部員が私立高校野球部員と同じことをやれば勝てる!』はずなんです。
結局のところ、厳しいことを言わせていただくならば、『環境も、練習の量も質も、モチベーションですらも、強豪私立の野球部員の方が上回っているだけ』の話であって、さらに言わせていただくならば、『公立高校の野球部員は、私立の野球部員がどんな練習をしているのか?』さえ知らない可能性だってあるのです。
『無知は罪なり、知は空虚なり、英知持つもの英雄なり』
知らないことは罪なのです。
現実を知らないことは、君の敗北を意味します。
だから今すぐに知ってください。
そして、君が本気で第一志望を目指しているのならば、①と②程度のことは、すぐに行動に起こしてください。
明日からではなく、『今日から』!