こんにちは！

今日は山口が某大手集団塾で指導をさせていただいていた時の思い出話をさせていただきます。

 

今はこうして完全１対１のマンツーマンで指導をさせていただいておりますが、これまでに『１対３の準個別』『１対８名ほどのグループレッスン』『集団塾』などの形態での指導を経験してきました。

 

何度も似たようなことを申し上げておりますが、その全てに長所と短所があります。

もちろん、完全１対１であってもそれは同じです。

 

 

 

もう10年位前になるでしょうか？？

当時受け持っていた『中堅国公立私立大学英語』という授業の話です。

 

当時のことを思い出しながら、今からその時の授業の様子を紹介します。

 

山口『いいかな～、今日は受験生全員が大っ嫌い・・・分詞構文をやるよ～。でも分詞構文なんて全然難しくないよ？？基本となる３つのルールを把握してしまえば大丈夫。まずその１・・・分詞構文というくらいだから、当たり前の話だけど分詞を知っておかなくちゃ話にならないよね？？じゃあ、ちょっと自信ありそうな前の君、分詞といったら・・・その通りだね、現在分詞と過去分詞だね（ここで板書する）

【１】現在分詞「～ing」

過去分詞「V.pp」 

もちろんだけど、これだけ覚えてもしょうがないよね？？大切なのは、主語がする側なら「現在分詞」、される側なら「過去分詞」を選択するということが大切だよね。さらに加えるなら、interestやexciteのような「させる系の他動詞」は入試頻出・・・というよりセンター試験や関関同立では必ず出題されるから、最低でも20個は覚えてね（ここでプリントを配る）

 

 

さて、続いて第２のルール。分詞構文ってのは山口調べだけど、10％の例外を除いてほとんどが従属節と主節に別れるんだ。もうここまで言えば分かる人もいるかもね・・・となりの君。・・・そうだね！（ここで再び板書）

 

【２】分詞構文は大抵二つの節に分かれ、二つの主語が同じ場合は従属節の主語とbe動詞が省略される。・・・』

 

 

いや、本当はもっともっと続くのですが、思ったよりも長くなりそうでしたのでこの辺で。

 

 

さて、これを読んでみておそらく３つの反応があると思います。

 

まず1つ目は早慶上智やＭＡＲＣＨ、国公立を狙っているような生徒達の反応。

 

 

『そんな簡単なことをいまさら授業でやらないでください。』

 

 

手厳しい・・・。

手厳しいですが彼らにとって、この50分の授業で得るものは何もないでしょう。

知識の再確認にでもなってくれればいいのですが、そうでなければ英単語を1つでも覚えてもらった方が、彼らにとっては生産的であると言えます。

 

 

 

次は偏差値が50くらいで、英語の基礎は出来上がっているけど、分詞構文や仮定法がニガテな生徒たち。

 

 

『ちょっと難しいけど・・・一生懸命聞いてれば分かるかな。あとは自信がないから、演習で何回も練習しよう。』

 

 

彼らにとっては本当に有意義な時間となっているはずです。

その１回で理解しきることは困難でも、その後の演習や宿題で、しっかりと定着するでしょう。

 

 

 

問題は３つ目の反応。

偏差値を50切っていると次のようになります。

 

『は！？現在分詞が「する」とか、過去分詞が「される」とか何言ってんの？？そもそも主節とか従属節とかって何？？英語なのに難しい日本語使わないでよ！』

 

もちろん、これらの基本用語の理解は、マンツーマン指導なら５分もかかりません。

文字や一方的な指導では困難ですが、マンツーマンで確認しながらであれば一瞬で終わることです。

それはさておき・・・。

 

 

 

この３つ目の反応をしてしまう生徒達にとっても、この授業の50分は苦痛でしかないでしょう。

何せまったく分からないのに、授業は勝手に進んでいってしまうのですから。

 

 

集団授業で教鞭を取っていた２年間、山口はずっとそのジレンマと闘いながら指導をしていました。

 

 

何せ、充実感を感じているであろう前列５列までの生徒達にだけ、一方的に話していたのですから。

もう後列の方で、（先生はいったい何をしゃべっているんだろう・・・）という反応をしている生徒達は置き去りです。

 

 

 

もちろん、これらは成績によってある程度クラス分けがされるはずなのですが、講習などは基本的に生徒に選択権がありますので、分かっていようがいまいが授業を受けることはできます。

そのため、あまり理解できていない生徒に対して、「君は基礎のレベルの講習を受講した方がいいよ。」と声をかけることはできますが、そこまでです。

 

 

 

当たり前の話ですが、『分詞』という単元を理解していなければ、分詞構文はまったく理解できません。

また、『主節や従属節』『完了形と完了形や進行形の受動態』という高校１年生で学ぶ単元も理解できていないと、どれだけ分詞構文の授業を受けても、左の耳から右の耳から左の耳へ抜けていくだけでしょう。

 

 

 

はっきり言ってしまえば、時間とお金の無駄です。

 

 

そしてそれは予備校や塾、講師が悪いというわけではないのです。

そのシステム上、理解できる生徒は理解できるし、そうでない生徒にとっては何にもならないというだけの話なのです。

 

どんなに評判の大手塾や名物講師であったとしても、肝心の君自身に合っていなければ何の意味もありません。

 

ですからもし、今受けている授業に少しでも疑問を感じるのであれば、何か違う対策を考える必要があるのかもしれません。

 

 

 

 

ここまで言っておいてなんですが・・・、『分詞構文』や『仮定法』、『関係副詞』など高校生が大嫌いな単元、数時間あればマスターしてもらえる自信があります。

 

論より証拠。

 

ぜひぜひ一度体験授業を受けていただけたらと思います。

そのたった１回の体験授業でも、満足していただける自信がありますので・・・。

 

そんなわけで暑い日が続きますが、体調管理には気をつけて！

 

あと今週の日曜日ですが、高校野球の県大会の応援に行ってきます！

勉強もだけど、部活も全力で頑張ってくださいね。