小論文についてご質問いただきましたので・・・
こんにちは!
先日の体験授業で小論文の質問をいただきました。
小論文については普段学校で取り組むわけではないので、不安な要素がとても大きいですよね・・・。
とはいえ、対策に要する期間はそれほど必要ではありません。
約半年間、添削指導10回もあればそれなりの文章が書けるようになることをお約束いたします。
まずは山口が書いてみた小論文を読んでみてください(特に必要がなければ、この先の文章はまったく読まなくても結構です)
【慶應大学法学部より。問題文は省略。おおよそ『現代の法律について意見を述べよ』みたいな感じです。】
筆者は抵抗権について、『超実定的な抵抗権』と『実定的な抵抗権』の二つに分類し論を展開している。前者は中世の法思想の発想に基づいており、哲学的であると言える。例えば法的に結果が出ていたとしても、法律を超えた部分、つまりは良心の部分で逆転する可能性がある。一方後者は、法規定が最優先される抵抗権である。これは現代実定法学に基づくもので、『飽くまでも法律が遵守されるべきであり、そこに第三者の主観が介入する余地があてはならない』とする考えである。
この全く二つの異なる抵抗権で、『完全な政体と完全な法的制度はありえない』という理由から、筆者は前者の『超実定的な抵抗権』を支持している。
私も筆者の考えを支持する。具体例を挙げると、記憶に新しいアメリカ村で起こった若い美容師が起こした、飲酒運転による死亡事故である。この事故により、3名が死傷した。この事件における裁判では、加害者側が事故を起こした時点で、酩酊状態であったか否かに焦点が置かれていた。もしも飲酒の影響がないと判断されれば、過失の故意はなかったということで自動車運転過失致死罪が適用される。酩酊状態であったならば、運転において正常な判断ができない状態であったとされ、量刑がより重い危険運転致死傷罪が適用される。この事件では前者が適用され、人命が失われたという事実からはおよそ想像もつかないような軽い判決が下された。これでは被害者側は浮かばれない。飲酒運転については悪質な事故が起こる度に、少しずつ法改正が行われ厳罰化が図られてはきたものの、それでもまだまだ不完全な要素が多いと言わざるを得ない。例えば、飲酒運転により交通事故を起こしても、一旦事故現場を離れアルコールが体内から抜けきってから出頭し、『怖くなって一度逃げてしまったが、自首します。』と言ってしまえば、先ほど述べた自動車運転過失致死罪が適用されるのである。その量刑の差は10年以上もあり、およそ法律として完全とは言い難いものである。
もちろん法秩序は最優先されるものでなければならず、それ以外の主観の部分が入り込む余地があり過ぎてはならない。度が過ぎればそれは無秩序状態に陥る危険性を孕んでいる。しかしながら前述の通り、案件によっては明らかに不完全なものもあるのが現実であり、その不完全な部分を市井の良心に委ねることも時として必要であると私は考える。
(981字)
- 対比の構造を見抜く(ここでは『超実定的な抵抗権』と『実定的な抵抗権』)
- 筆者が『どちらを支持しているか』をはっきりと答え、自身はどちらなのかを述べる
- 具体例を挙げて論を展開する
う~ん・・・。
普段の山口の文章からすると『???』て感じですね。
ということは、文章がニガテなあなたでもこれくらいの文章は書けるようになる、ということです。
ただもちろん、無策では絶対に書けません。
何でもそうですが、練習すれば誰でもできますが、やらなければ手も足も出ないと思っていてくださいね。
小論文は主に推薦入試、慶応大学や国立大学の二次試験、医学部医学科などで課せられます。
もしあなたの進路に小論文が必要になりそうであれば、まずは学校の先生に相談してください。
先生のスケジュールが厳しそうであれば、いつでも山口にご相談くださいね!
※ちなみに当塾には、山口ではない社会人講師で小論文のスペシャリストがいます。
さて、そんなわけで今月の山口のジョギングですが・・・
今月はかなり頑張りました!
距離にして200km!
大体大阪くらいまでですかね。
そして左下の目標達成率ですが、個人的に毎日このノルマを課しています。
1.8km以上完走する
2.途中で絶対に歩かない
3.すれ違う人に誰よりも早く挨拶をする
不思議なもので、最初は500mくらいしか走れなかったのに、今では10㎞くらいは余裕で走れるようになりました。
・・・ごめんなさい、余裕は言い過ぎました。
これ、勉強も同じですよね?
最初が一番きついんです。
やってもやっても大した結果が出ないんです。
でもそれを乗り越えないことには何も変わりませんよね??
山口のジョギングなんかと一緒にするつもりはさらさらありません。
みなさんの受験勉強の方が何十倍もきついです。
だけどそれもあと少し。
本当にあと少しです。
みなさんの来年の春は、第一志望の学校の入学式に参加しているか、行きたくないと思っていた学校の門をくぐっているかのどちらかしかありません。
高校生活や大学生活は3年、4年と続きますが、この受験勉強はたったの数か月です。
さあ頑張りましょう!
息抜きももちろん大切です。
しんどくなったらちょっと休んで、また走り出しましょう!
本日も最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。