中学校の先生に感動した話

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教室長ブログ

こんにちは!

保護者の皆様、そして塾業界のみなさん、また塾に関わった経験がある方々ならご存知だと思われますが・・・、塾は学校の先生に嫌われています(笑)

 

というわけで今回は本当に雑談になりますので、本当にお手隙の方だけに読んでいただけたらと思います。

 

 

学校の先生からしたら、『うちの指導だけ受けておけば大丈夫なんだ。』という強い思いがありますので、その感情はごく自然なものだと思います。

 

 

しかしながら、45分、50分という授業時間の中で、性格も理解度も、学習意欲も異なる40人近い生徒に、全て同じ水準で理解してもらうのはなかなかに厳しいものがあります。

 

教育の世界では『2・6・2の法則』というものがありまして、どんなに優秀な生徒だけを集めたクラスでも、必ず『上位の2割』『平均的な6割』『理解度がそれほど高くない2割』に別れるのだそうです。

この辺の知識は山口も聞きかじったものですので一旦置いておいて・・・。

 

 

今回は山口が担当させていただいている塾生が通っている、中学校の先生のお話です。

その生徒は、前回の期末テストでも学年1位を取っているくらい優秀で、唯一本人がニガテと言っている英語を克服するために当塾を選んでくれたのですが、ニガテとは言っても正直中学校レベルのものは100%理解しきっているのです

したがって山口の授業も、早々に高校レベルのものに切り替えてしまいました。

一番最初の授業だけ公立高校入試対策をやってみたのですが、どう見ても本人が力を持て余している印象でしたので・・・。

 

 

そんなわけで授業は高等英文法と長文読解、入試対策は国立私立の問題を使って授業を進めているのですが、困ったのは宿題です。

宿題に関してもかなり負荷をきつめにかけてあげたいところですが、この時期ですので学校の宿題も圧迫するわけにはいきません。

とはいえ、週1のマンツーマン指導で学んだ内容を確実に定着させていくためには、同じレベルの宿題を出していくことは必要不可欠なのです。

 

 

どうしたものか・・・と悩みつつ、筑波大学附属駒場高校の長文読解の和訳の宿題を出したのですが、そこでその塾生が通う中学校の、英語担当の先生の驚愕の神対応があったのです。

翌週山口が出した宿題を確認、『(学校の宿題もある中で)大変だったよね、大丈夫だった?』と聞いたところ、なんとその学校の先生、その山口が出した宿題を学校の宿題として認めてくれたというのです。

 

 

このハナマルですが、山口のものではありません。

彼が通う中学校の先生が確認してつけてくれたものです。

筑駒の長文問題をひたすら書き取り、主語・動詞・目的語・修飾句を意識しながら英語の語順で和訳していくというハードな課題なのですが、これを学校の宿題として認めてくれたのです。

 

もうこの中学校の方向に足を向けて寝れません(笑)

 

 

中学校の宿題はもちろんとても大切なのです。

しかしながら、例えば分かりきっている漢字をひたすらノートを埋めつくすように書く宿題に、それほどの時間帯効果、労力対効果があるとは言えないでしょう。

 

今回の彼の場合もそう。

彼は誰の目に見ても力を持て余していて、それでいて知識欲も非常に高いため、どんどんどんどん難しい課題を与えていった方が良いことは明らかでした。

 

そんなわけで、心おきなくこれからハードな宿題が出せます。

 

 

学校の宿題というものは、生徒の性格や学習意欲や習熟度に関係なく、みなに同じレベルの課題を、同じ量だけ与えなければなりません。

それは文科省が定めていることですし、学校の先生にもできる限界があります。

冒頭紹介した『2・6・2』の法則で言うならば、『平均的な6割』にフォーカスした授業をやりながら宿題を出していかなければならないのです。

 

 

でももちろん、本当は『上位の2割』の生徒や『理解度がそれほど高くない2割』の生徒にも、彼らに合わせた指導が指導が必要なわけです。

塾や予備校に行かなくても、学校の授業だけで東大や京大に合格する生徒はもちろんいます。

今回の彼にしても、正直に言って、当塾に来なくてもよい成績を維持できたと確信しています。

しかし彼らのような例はマイノリティであるといえるでしょう。

 

また、早慶上智などをはじめとする難関私立の大学や中学高校は、既存の指導では絶対に対応できないような問題がさらりとと出てきますので、無策で臨めばどんなに優秀な生徒でも手も足も出ません。

 

 

○○中学校の先生、本当にありがとうございます。

山口本当に感動しております。

お会いする機会はないでしょうが、今後ともよろしくお願いいたします。

 

 

 

さて受験生諸君!

高校3年生はあと1か月強でセンター試験、中学3年生はあと3か月で公立高校入試ですね!

『完全マンツーマンの個別指導』で効率の良さを追求している当塾の山口が言うのもなんですが、最後の最後は『根性』です。

泥臭く頑張った生徒が栄冠を勝ち取るのです。

先ほども申し上げましたように、『塾 予備校に行かなくても、1日3時間程度の勉強で第一志望に合格する生徒』は確かにいます。

しかしながら圧倒的にマイノリティですし、そんな彼らは本当に『勉強が趣味』だったりするのです。

知識欲の塊で、どんどん新しいことを知りたい、学びたいと思っている諸君なら、泥臭い努力は必要ないかもしれません。

 

でもやっぱり努力なんです。

中学3年生諸君は来週にかけて、三者懇談があると思います。

もちろん、担任の先生が何を言おうが、諸君が一番行きたい高校を変える必要はありません。

 

しかし、それを貫くのであれば、それを貫くなりの覚悟を持って残りの時間を過ごしてください。

自分が行きたい学校のための努力もできないのであれば、担任の先生に『志望校のランクを下げなさい』と言われても仕方がないのです。

その結果生じる結果も、甘んじて受け入れなければなりません。

 

 

だからね・・・最後の最後まで努力してください。

もちろん塾生は可能な限り自習に来て質問にきてくださいね!

本日も最後までお読みいただきまして、本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

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