『新情報』と『旧情報』について

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教室長ブログ

昨日のブログでは、さも物知り顔で得意げに『新情報』と『旧情報』についてご高説を垂れてしまったわけですが、もちろんこれは山口が初めて辿り着いた真理ではありません。


普通の文法だったりします。




(『英文読解のグラマティカ』より抜粋。)



余談ですがこの文法書はとてつもなく難しいため、中高生のみなさんにはお勧めしません。

しかし山口の授業ではこれをかみ砕いて、中学生の受講者にも説明しております。




それはさておき、英文法や英文読解は突き詰めると、こういった高難易度なものがわんさかあるわけですが、高校の授業ではほとんどその説明はなされません。





理由はいたって簡単で、


『あまりに難しすぎるものは、中高生には理解できないから学校の授業では取り扱わない』



からです。



(なんだ!じゃあこんなものやらなくていいじゃん!!)


しかし、こんなものをやらなくていいのは、『大学受験において、英語は共通テストまで!』という受験生だけです。



いや、本来きちんと中学生の頃から学習習慣をつけていて、高校1年生から毎日『平日は2~3時間、休日はその倍の勉強』をちゃんとできていれば、誰でも理解できる内容です。



ただ、世の中の高校生のほとんどはそうではないので、学校の先生も


『授業で説明しても無駄だな』

・・・と思っているから解説しないのです。




この『新情報』と『旧情報』は普通に受験でも登場しますし、その気になれば中学生でも理解できる内容です。


しかし悲しいかな、読書量が圧倒的に増えてしまい、(外国人が増えすぎたからでしょうか)オールマーク化してしまった公立高校入試、並びに学校のテストに順応してしまった中高生では、容易には理解できません。





昨日山口が紹介した稚拙な英文、


In front of Nishio station(※旧情報) is our cram school(新情報).


ですが、これが大学入試となると次のように姿を変えてしまいます。


At the heart of the environmental issue(※旧情報) is the basic question of how we apply the knowledge that science and technology make available to us to the decisions which will determine our future(新情報).


前置詞で始まる副詞句は、ほとんどの場合は場所を示すことが多く、この前置詞のカタマリで話がスタートした場合は言外に、『みなさんすでにご存知だとは思いますが・・・』という前提が含まれております。


当然重要な内容は、その後に続いていくことになります。したがってこの英文は、


『(みなさんもご存知の通り)環境問題の中心には(※旧情報)、科学や科学技術のおかげで私たちが利用できるようになる知識を、人類の未来を左右しかねない決断に、どうやって応用すべきなのかという極めて基本的な問題(※新情報)が横たわっている。』


なお、determine our futureは直訳すれば、『未来を決定する』となりますが、この表現ではいささか日本語としてこの場にはそぐわないので、『未来を左右する』と変えております。




ちなみにこの問題、福島大学という国立大学の問題です。


正直このようなことを言うのは憚れるのですが、決して難関大というわけではありません(偏差値は45~52)。


普通の地方国立大学です。



しつこいようですが、


『高校1年生の4月から、コツコツ勉強しましょう』


『英単語を覚えるのは大変だから、最初から頑張っておきましょう』

『英語と数学は難関大受験必須科目で、膨大な時間がかかるから、これも最初から頑張っておきましょう』


そんなことは当たり前の話なんです。



当塾が授業だけではなく、自習室のルールが厳しかったり、例外なくすべての講師が塾生に課題を課すのはそのためです。



なお最後に、山口の手元にある小説から、もう一節『旧情報と新情報』の例文を紹介させていただきます。


On his messy desk was the paper he was reading.


『いつも通り、彼の乱雑な机の上には、読みかけの新聞が置いてあった。』



もちろん、『彼の乱雑な机は読み書けの新聞だった。』ではありません。



塾生から聞いている限りではありますが西尾市内の高校で、この『新情報と旧情報』を授業で取り扱っている高校はありません。



これは飽くまでも末節枝葉の話ではありますが、こういったことが今回の模試の結果につながっている可能性は否定できないのではないでしょうか?





そしてこういった内容は、高校3年生から慌てて学び直すようなものではありません。


高校1~2年生の間にある程度の受験勉強は終わらせておいて、最後の最後は

『大学入学共通テスト』

『第一志望の国公立二次対策』

『難関私立大学』


『滑り止めの大学』


に充てなければなりません。



高校3年生というのは『新たに何かを学ぶ期間』ではありません。

もうすべての勉強は終わっていて、最終確認するための時間なのです。



しかしながら何度でも申し上げますが、まだ社会を経験しておらず、それどころかまともな受験を経験したことがない高校1年生や2年生が、それを知る術はありません。



だから(本来であれば)高校の教師、(私達を含む)塾関係者、そして一番身近にいる保護者様がそのことを根気強く中高生のみなさんに伝えていく必要があります。




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