地味にものすごい話なのですが・・・(昨日の続きです)
刈谷高校学年2位の3年生のお話になります。
昨日も紹介させていただきましたが、地味にすごい話です。
今回の全統共通テスト模試、日本史の難易度が異常に高かったのだそうです。
高かったというよりは、西尾高校や西尾東高校の授業では近現代まで終わっておらず、ただ単に『ならっていないところが出た』だけなのです。
当り前と言えば当たり前の話ですが、模試と言うのは浪人生も受験するので、前提として『高校3年間で学んだ内容すべてが出題される』ものと考えるべきです。
もちろん、そんなことは当たり前の話で、本来であればこの時期、高校の授業はすべてを終わっていなければならないのです。
特に、日本史選択の難関大受験者はご存知の通り、難関大では主に『近現代がメイン』で出題されます。
早稲田や慶應などだと、『日本史の出題は全問近現代のみ』という学部もあったりします。
それはさておきです。
もちろん、授業が終わっていない高校は言語道断だとしても、もちろん生徒の側にも責任はあります。
受験本番で、『学校で習わなかったから分かりませんでした』などという言い訳は通じないからです。
そこでこちらの刈高生なのですが、何と彼、日本史選択ではありません。
つまり、学校の授業で日本史の授業を受けていないのです。
というわけで100%独学、独学で偏差値60超えしているのです。
幣ブログで西尾高校や西尾東高校のあり方に厳しく物言わせていただいておりますが、本当のところ、『その高校を選んだのも自分の責任』とも思っています。
社会に出てから『習っていないから分かりません』は通用しません。
高校生のみなさん、みなさんはあと数年もすれば社会に出ていくことになります。
『勉強しさえすれば結果が出る受験』とは訳が違います。
だから今の内に、みなさんが社会や大人に守ってもらえているうちに、『目標のためにやるべきこと、なすべきことをやる』という姿勢を身に付けてほしいです。
【偏差値について】
ところで彼の偏差値ですが、2年生の頃は『70後半』でした。
しかしながら今はというと、総合偏差値は68.9、つまり10ポイント近く減少しております。
しかし彼の学力や成績が変わったわけではありません。
彼の成績は相変わらず、全国でも上位なのです。
これは何が起こっているのかというと、学年が進むにつれてみな勉強を頑張り出すので、全員の平均点が上がっていくのです。
さらに言えば、高校3年生の4月以降の模試には浪人生も加わってきます。
全体の平均点が上がれば上がるほど偏差値というものは下がっていきますので、彼の偏差値が下がってしまったのは既定路線です。
むしろ、『高校1、2年生の頃にマージンをしっかりと稼いで、偏差値を80近くまで伸ばしていた』からこその今のこの結果です。
高校1年生のみなさん。
みなさんの偏差値は1年後には5ポイント、その1年後にはさらに5~10ポイント下がります。
みなさんが今受けている模試は、浪人生は参加しておりませんし、全国のトップクラスの進学校に通う高校生は受験していません。
さらに言えば、周りのお友達もそれほど頑張っていないのです。
みなさんの今の偏差値が55くらいならば、おそらく2年後には40まで下がります。
今50くらいならば・・・成績下位の層はそれほど下振れるわけではありませんが、それでも40前後まで落ちます。
高校1年生のみなさん、みなさんが頑張るのは『今』です。
みんながのんびりしている時に、先に走れるだけ走っておいてください。
みんなが全力疾走し出してから走り出しても、もう間に合いません。
良くて現状維持、よほどのことが無い限り、ついていくのも難しいはずです。
それが西尾高校や西尾東高校で、成績上位の層と下位の層で、進学実績に大きな差が出ている要因です。
さらに言えば、当塾が『高校2年生は12月以降の入塾をお断りしている理由』でもあります。
本気で難関大を目指すのであれば、高校2年生の12月以降はもう俵に足がかかっているような状態です。