勉強を頑張って損することがあるとすれば・・・

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教室長ブログ

『時間』です。


ただし時間とは言ってもせいぜい2~3年(4,000時間)、長くても5~6年程度のものです(6,000時間くらい)。



今一生懸命勉強を頑張っているみなさんからすると、もしかしたら西尾駅やヴェルサウォークでエネルギーを発散して毎日を楽しんでいる中高生が羨ましく見えてしまうかもしれません。



しかしその楽しさも18歳までの話。



彼らや彼女たちの大部分はその後の60~70年間、お金を稼ぐことに苦労することになります(61万3,200時間!)。



いや、もしかしたらお金を稼ぐ機会にすら困窮するかもしれない。


雇う側からすれば、履歴書に何の経歴もない、勉強を頑張った痕跡も確認できない18歳を、好待遇で雇う理由がまったくないからです。




なお余談ですが、本日15時頃、とあるリクルート系の会社から当塾に電話がかかってきました。



何でも『仕事をしたい高学歴の社会人がたくさんいるので、雇用の機会を与えてほしい』という内容でしたが・・・。


丁重にお断りしました。


先日も幣ブログで書かせていただきましたが、うちのような場末の学習塾でさえ、『学歴、人間性、献身性』は見ます。



ですので、『うちの塾の講師は基本OBかOG、社会人でも厳選させていただいてますのでお断りさせていただきます。』とお伝えしました。



話を戻しますが、これだけの不景気なのですから、雇う側としても『素晴らしい社会人』に来てほしいのです。



でもそんなこと、30分や1時間程度の面接では計り知れませんよね?


だから学歴は手っ取り早いみなさんの武器になるのです。



話を戻しましょう。



一方で、中高生時代、たったの5~6年程度を一生懸命頑張ったみなさんには、残りの60~70年、最高の人生が待っています。



自分で家を建てて、好きな車に乗って、健康にいい食べ物を食べて(※体にいいものってお金がかかるんです)、労働以外の時間を自分のために自由に使って、子どもにもきちんとした教育を受けさせてあげて、さらには老後にも備えて・・・。


きれいごとを抜きにして、そういう生活をしようと思うならば、みなさんが大人になるころには『年収1,000万円』は必要になります。


いや、本当に。


物価もガンガン上がっていきますし、税金(※保険料や年金も含む)もガンガン上がっていきます。



まあこの辺についてはお父さん、お母さんに聞いてください。





『学歴が全てではない』というのはもちろんその通りですが、みなさんがそう思っていても、社会はそうは思ってくれないんです。




人間が最も成長する0~18歳の期間、そのゴールデンタイムを遊び惚けた人間を雇うほど、今の日本という国には余裕がないんです。




だからみなさんが勉強を頑張って損することなど何一つありません。



【もちろん、大学に行かなくても成功する人もいます】


これはもう20年ほど前になりますが、とある工業高校に通っている高校生がいました。


もうびっくりするほど勤勉な男の子で、その高校での順位も常に学年1位。


その高校時代は工業高校ということもあって、あまり進学には熱心ではなかったのですが、学年3位までの生徒にはなんと『名城大工学部の指定校推薦』がもらえるという、スーパー特典があったのです。



すごい!


山口てっきり彼は名城大学の指定校をゲットするものだと思っていたら・・・。



『就職します。』とのこと。



え!


なんでやねーん!!!



さらに話を聞いていみると、その高校は学年上位陣には、その指定校推薦の他にも『TOENEC』の内定ももらえるとのこと。



彼は名城大学の指定校とトーエネックを天秤にかけて、後者を選んだんですね。



理由を聞いてみたら、


『仮に名城大学に進学して、院まで進んだとしても、トーエネックの内定がもらえるとは限らない』


なるほどなるほど・・・。


さらに、『すぐにでも働いて手に職をつけて、社会貢献したいし、今お付き合いしている女性とも結婚したい。』



それから10年後、彼は名古屋市内に一軒家を建てて、3人のお子様に恵まれたのだそうです(※それから連絡を取っていないので、近況については確認できていません)。



さらについ6年ほど前の話、うちの塾でもこんな高校生がいました。


彼は吉良高校に通っていて、常に学年1位。


吉良高校では学年上位だと南山大学の推薦がもらえるとのことで、彼の担任の先生もしきりに南山大学進学を薦めてくれたのだそうです。


しかし彼はものすごく強い信念を持っていて、南山大学へは進まず、ここ三河のDENSOに就職することを選びました。




先ほどの彼のケースと同様、『学年上位の生徒は、大学進学か希望する就職先を選べる』ようですね(※今もそうなのかは分かりません)。



彼らのように、確固たる信念を持っている若者は、大学に進まなくても成功します。



こういう高校生の素晴らしさは、人事の人間もすぐに見極めてくれます。



こう言っちゃなんですが、顔や佇まいにちゃんと出るんですよね。


もちろん高校側も、彼らのような直向きな若者は全力でプッシュしてくれます。



私自身、『学歴はすべてではない』と思っていますが、それは条件付きで、『強い信念を持って、行動に移せる高校生に限る』と確信しております。




彼らのように、若いうちから強い信念を持って、日々の努力を怠らないのは、下手をしたら大学受験よりも難しいのかもしれません。



少なくとも、山口が高校生の時分であったならば、同じことはできません。


自分の場合、『ちょっとでも有名な大学に行って、4年間遊ぶ期間を延長したい!』などと思って大学受験を頑張った煩悩の塊でしたので・・・(苦笑



煩悩の犬は追えども去らずとはよく言ったもので、アラフィフを迎えましたがまだまだやりたいことだらけです。



まあそれはさておき中高生のみなさん、受験の仕組みそのものは単純です。


勉強を頑張れば頑張った分だけ必ず返ってきます。



ただ膨大な時間と努力が必要になるだけ。


でもね、一生懸命頑張って夢が叶うなら、こんなに楽しいことはないじゃないですか。



『大谷翔平になりたい!』とか、『超売れっ子ミュージシャンになりたい!』、なんて荒唐無稽な夢と違って、少なくとも大学受験は、頑張って合格最低点より1点でも多く取れば、必ず合格できますよ!




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