共通テストを終えて(英語は満点1名、98点が2名出ました)
まだ私立受験や二次試験も控えておりますので、全体的な総評は避けさせていただきます。
今回は英語についてのみ、そして良い点だけ共有させていただけたらと考えております。
当塾では今年の共通テスト受験者は9名(※共通テスト前なので控えておりましたが、実は3名すでに推薦で合格しております)、しっかりと当初の予定通りの結果だったと思います。
タイトルにも書かせていただきましたが、
・満点1名
・98点2名
・80点前後3名
非常に素晴らしい結果だったと思います。
とはいえ、今年は昨年の難化の影響もあり、易化してしまったというのも事実。
平均点も上がることが予想されておりますので、決して楽観視はできません。
【英語高得点者に共通していたこと】
よく自習に来てくれていたということ、そして山口の非常に難解な授業にもしっかりとついて来てくれたことです。
1名例を挙げさせていただきますと、98点を取った西高生。
彼が入塾してくれたのが、高校2年生の春。
その時の偏差値は40台で、西尾高校でも学年300番台でした。
そんな彼ですが、今年一番厳しく指導させていただいたと思います(※幣ブログでも何度も登場しておりますのでご存知の方も多いかもしれません)。
授業はもちろんですが、日常生活についてもです。
一度など受験直前の12月に帰宅させたこともあります(※受験を控えた大切な時期でしたが、結果良かったと思います)。
彼の素晴らしいところは、それでも不貞腐れたりすることなく、変わらず一日も欠かさず教室に通い続けてくれたこと。
多分ですが、彼が自習に来なかったのは、年間を通しても片手で数えるほどです。
そして、難度の高い指導にもしっかりとついて来てくれたことですね。
たまに、『大学受験でこんなに難解なことを学ぶ必要があるのでしょうか?』という質問をいただきます。
そりゃもちろん、大学受験の問題の難易度だけを考えるならば、そんなに難しいことをやる必要はありません。
しかし当り前ですが、難しいことができるのであれば、それよりも簡単な問題には簡単に対処できます。
高校3年生に公立高校入試の問題を解かせたら、おそらく全員9割から満点取ってしまうでしょう。
それは高校で学ぶ内容が高度なものだからです。
昨日、共通テストを終えたばかりの彼がおもしろいことを言っていました。
『本番もまったく緊張することなく、気づいたら試験が終わってしまっていて、こんなものなのかと思いました。』と
これは彼が驕り高ぶっているからではありません。
普段から本番以上のことをやり続け、(英語に関しては)共通テストの問題よりもはるかに高い負荷をかけ続けたからです。
常々申し上げておりますが、『本番で100%の力を出し切ろうと思ったら、練習では120%以上のことをやらなければならない。』
当り前の話ですが、入試本番で突然大幅に得点が上がったりすることはありませんし、よほどのことがない限り、その逆もありません。
いつもと同じか、当日の緊張感や疲労度を考えるならば、若干下がると想定して本番に臨むべきです。
私が日ごろ、『高校3年生は平日4時間、土日は文系12時間以上、理系は14時間以上勉強しましょう』とお願いしているのは、根性論の話ではありません。
実際のところ、入試本番ではそれくらいの負荷はかかりますし、2月の追い込みの時期に入りますと、とてつもないプレッシャーの中で難関大の二次対策に取り組まなければなりません。
練習できついことをやるなんてのは当たり前のことなのです。
それもダラダラやっては意味がありません。
しっかりと、自分自身が『きつい!』と感じる練習じゃなければ、まったく力にはならないと考えるべきです。
もしも『いや、それは間違っている。そこまで頑張る必要はないし、努力なしで難関大に合格したい!』というのであれば、そういう環境を選ぶべきなのです。
そういったわけで、昨日は緊張しながらみなさんの報告を待っておりましたが、概ね予想通りの結果でした。
あとはですね、これも共通テスト前からお伝えしておりましたが、『おそらくほとんど全員、第一志望にはC判定やD判定が出る』、ということです。
しかしそれも想定内。
最初からそう伝えておりました。
心配しなくても河合塾や駿台などが簡単にA判定を出すわけがありませんし、みなさんが一生懸命目指している大学なのですから、これまた簡単にA判定やB判定が出る大学の訳がない。
そうですよね?
ずーっとずーっと・・・、模試では厳しい判定が出て、それでも今の今まで頑張ってきたじゃないですか。
あとはね、勇気を持って初志貫徹できるかどうかです。
特に難関国公立を目指しているみなさんにとって、共通テストの結果などおまけのようなものです。
難関国公立は、共通テストの結果なんてまったく意に介しておりません。
みなさんが、『うちを受験するために、どれだけうちの記述対策に取り組んできましたか?』、みたいのはそこだけです。
だとするならば、みなさんが負けるわけがない。
そのための練習を今までやってきたのですから。
もう一度念を押しますが、東大に合格したホリエモン、センター試験の結果はなんと『653点』です。
得点率はなんと72.5%。
常識で考えたら東大なんて受験できるわけがない。
そして去年大阪大学に合格した当塾の臨時講師、C先生。
こちらも共通テストの得点率は7割。
それでも蓋を開けたらぶっちぎりの上位で合格していたのだそうです。
何でも阪大の過去問は20年分やりつくしていたのだそうです。
(余談ですが、『あの夏目漱石の英作文もやったの?』と聞いたところ、『こころですよね。もちろんやりましたよ!』と返ってきました)
高校3年生のみなさん、実はきついのはここからです。
この1ヵ月が一番きつい。
でも君たちならできる。
君たちが今まで一生懸命頑張ってきたのは、まさにこの1ヵ月のため。
でも志望校を決めるのも、頑張るのも山口じゃない。
もちろん学校の先生でもなければ、ご両親でもない。
君を支えてくれるのは、他ならぬ君しかいない。
今まで積み上げた努力を信じて、最後の最後まで走り抜けてほしい。