というわけで久しぶりに慶應大学の問題を解いてみたら・・・

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雑談

一応英語を指導させていただいている端くれとして、一通り難関大学と言われる大学の問題は解いておりますが、個人的にめちゃくちゃ難しいと感じるのは・・・

5位 東京大学

4位 京都府立医科大学

3位 国際教養大学

2位 早稲田大学(国際教養)

1位 慶應大学(法学部)

いや、正直早稲田や慶應は全学部難しいのですが、それらを書いていたら全部早稲田と慶應で埋まってしまいますので・・・。

もちろんこれは個人的な所感でして、人によっては『いやいや一橋だろ!』とか『京都大学や九州大学は??』という声もあるかと思います。

ちなみに東京大学や国際教養大学は、難しいというよりめちゃくちゃ面倒くさいです。

まず英語力だけではまともに得点にならず、国語力を含めた高い総合力が求められますので、『英語だけめっちゃできます!』みたいなタイプはまず得点を稼げないです。

そして今回取り上げる慶應大学法学部ですが・・・。

解いていてひたすら冷や汗が出てきました。

とにかく見たことがない単語や熟語のオンパレード!

一部例を挙げると”catch A out””one’s luck is in””catch on””cast one’s eye””think back to””shunts””de facto””decipher””relentless”などなど・・・(1個でも分かった受験生はいたでしょうか??)

ちなみにこれ、1つの問題でこれだけ難単語と熟語が出ていました。

そうすると『いやいや、それなら市販の単語帳なんて覚えても意味ないじゃん!』とか『やっぱり分からない単語は類推しないと!』なんて意見が出てきそうですが、それは断じて違います。

市販の単語帳程度は100%暗記してしまって、その上で分からない単語が出てきたら、何とか前後の因果関係から単語を類推する、というのが正しい姿勢であって、基礎単語も分からずに類推するとか君はエスパーなのか?という話です。

とにもかくにも・・・じゃあどうやって大学受験レベルの単語に対応するかですが、目指す大学や目標によって変わってきます。

【一般的な国公立や偏差値55までの中堅私立大学】

・ターゲット1900やLEAP、システム英単語、速読英単語などの基礎レベルの単語帳

ここに紹介した単語は、いわゆる一般的な進学校で使われている単語帳です。

ほとんどの大学は国公立を目標としていますので、おそらくこれ以上の単語帳を指定してくることはないと思います。

とはいえ、かなり基本的な単語帳ではあるので、語法も含めて隅から隅まで100%で覚えてほしいです。

一部の方々は、隅から隅まで覚えたら難関大も対応できると言っています(ただし先ほど取り上げた慶應大学の単語は、これらの単語帳にはまったく載っておりませんでした)。

【旧帝大や文系私立大学のトップ、医学部など】

・鉄壁やDUO、単語王、早慶上智の単語帳など

個人的には鉄壁がお勧めです。

ちなみに基礎レベルの単語帳は済ませておくことは言うまでもありません。

つまり、難関大を目指す受験生は、必然的に2冊の単語帳をこなすということになります。

【外国語学部英米学科に進学予定、または将来英語で食べていこうと考えている受験生】

・英英辞典

難関大学の英語の問題は、まず日本語がまったく使われておりません。

また例えば、”reject”と”refuse”の違い、”assume”と”take it for granted”の違いなども聞いてきますので、かなり掘り下げた学習が必要になります。

しかしながらここまで来ると、一般的な受験には必要のない強度の学習となりますし、当然受験は英語だけではありませんのでお勧めはしません。

ただし個人的には、『英語で飯を食ってく』なんて思っているのであれば、あらゆるものを犠牲にしても英語に捧げるくらいの姿勢が求められると思います。

【もちろん残された時間によりやれることとやれないことは決まっている】

例えば最大強度の『基礎の単語帳から英英辞典まで』となると、最低3年はかかると思われます。

イメージとしては、高校1年でターゲットなどを終わらせる⇒高校2年で鉄壁を終わらせる⇒3年生に入ってからは英英辞典しか使わない、などです。

これは非常に負荷は高いですが、計画的に1日2時間の英語学習を続けていれば充分可能でもあります。

逆にもし、今高校3年生の受験生が来たら、『ターゲットがシス単を一冊、隅から隅まで覚えてください』と伝えます。

それが一番コストパフォーマンスが高いからです。

ちなみに参考までに、昨日発見した某慶応大生の受験英語の学習法をご紹介しておきます。

もし興味がございましたら、高校生のみなさんはもちろん、保護者様にも見ていただけたらと存じます。

『慶應 単語』などで検索するとヒットすると思います。



普段はYouTubeは音楽か野球、『世にも奇妙な物語』しか見ないので、こんな受験のコンテンツがあったことにびっくりしました。

本当かウソかは分かりませぬが、こちらの方は英語がニガテだったそうで、そこから慶應の法学部に合格するまでのお話が紹介されています。

ちなみに山口は『鉄壁は1年』と言いましたが、こちらの女性なんと、『たったの二か月』で終わらせたのだそうです。

もう個人的には信じられないのですが、でも受験生ならそれくらい当然なのかもしれませんね。

ちなみに鉄壁はターゲットなどの基礎レベルの単語帳よりはるかに難しく(難しいというより詳しすぎるのです)、いきなりここに手を出すのはおすすめできません。

とにもかくにも、こちらの女性も言っておりますが、英語ができるか否かで受験は決定します。

よほど特殊な推薦でない限り、受験に英語が必要ないことなどありえないからです。

また英語は唯一と言っていいほど、やりさえすれば必ず結果が出る教科です(言語ですので)。

断言します、100%です(ただ時間も一番かかる教科なのですが・・・)。

結果が足りないのだとすれば、英語を放置し過ぎたのか、あるいは怠慢なだけです。

ちなみにこちらの方は、単語帳だけに1日2~3時間毎日かけていたのだそうです(もちろん国公立志望、理系の受験生は真似する必要はありません)

【赤本などによる志望対策はお早めに】

こちらの方も言っているのですが、赤本対策はこの時点でやっておくべきです。

山口担当の何名かの塾生も、すでに赤本による第一志望対策をやっています。

秋口や冬に赤本で過去問対策をする受験生もいるかとは思われますが、ここでボロボロだったらどうするのでしょうか?

メンタルがボロボロにされるのはもちろん、残された2,3か月で志望校対策を取るのはまず不可能です。

岡崎高校や刈谷高校は、旧センター対策に3年生の11月から入ると言われていますが、それはもうその時期までに準備が完了していて、なおかつ国公立に力を入れているからです。

私立大学などの対策は少なくとも半年以上前に入っていて、傾向と対策をつかんで対応するべきです。

それは旧帝大だの早慶上智だのの話ではなく、ここ愛知県で人気の私立大学を見てもそうです。

南山大学、名城大学、中京大学、愛知大学、淑徳大学、名古屋学芸大学、椙山女学園、金城などなど・・・。

どの大学もここ10年、ほとんど傾向に変化はありません(例えば南山は大問1は文法イディオム、大問2は長文読解、大問3は長文空欄補充、大問4は会話文で、大問5は正誤問題、大問6は再び空欄補充)

決まり切っているものの対策を後に回すのは得策とは言えません。

かといって基礎もできていない状態で闇雲に過去問対策をしても、何がなんだか分からない状態になってしまうだけですので、可能であれば高校1、2年生で学ぶ内容は全て終えてしまって、ラストの1年間は志望校対策だけに注ぐのがベストです。

もしも出遅れてしまったのであれば、それを取り返すための努力は並大抵のものであってはいけません。

3年間分を1年で何とかしようというのですから、人の3倍やってやっと同じスタートラインなのだという気持ちで学習に取り組んでほしいと願います。

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