カリキュラムという便利な言葉
というわけで、年度末恒例のカリキュラムシート作成が完了しました!
下記の3点はとある塾生(新中学3年生 西尾高校志望)のカリキュラムシートです。
当塾ではこのように、生徒1人1人に対してこういったカリキュラムシートを作成しています。
当たり前の話ですが、早慶上智コースの生徒でも、愛知県公立高校合格コースの子でも、全ての生徒にこういった年間のシラバスを作成しています。
ところが・・・。
残念ながらこの計画通りに進むことはまずありません。
それでも生徒1人1人に、生徒の性格や学力に合わせたものを作っています。
該当生徒の場合だと、時制にニガテ意識が強いので、愛知の公立高校入試ではマストの現在完了形にはかなりウェイトを割いています。
愛知県の公立高校入試で主要5教科で一番難しいのは英語です。
それは毎年の平均点を見れば明らかで、平均が50%を下回る年もあったくらいです。
さて、計画通りに進むことがないにも関わらず、それでもこういったカリキュラムシートを作成する理由は何でしょうか?
まず第一に、計画はかなり前倒しで立てておかないと、無事に終わることはないということです。
例えばの話ですが、先日当塾を卒業した早稲田大学に合格した生徒の場合、担当の都築先生は必要な英語対策を1年早く完了するような計画を立てていました。
その生徒は非常に高い英語力を持っていて、本当に努力を惜しまない生徒でしたが、そんな彼でも計画は都度都度修正していく必要がありました。
ただ、これを計画も立てずに行きあたりばったりで、何となく『早慶上智の傾向と対策』みたいな感じで指導を進めていっていたら…合否はさておき、早慶上智に必要な対策が取れていたかどうかは怪しかったと思います。
もちろん、学校の進度に合わせて進めていく集団授業や、一度の指導で複数名を指導する少人数制の塾では、こういったカリキュラムシートを作成する必要はありません。
というより、正しくは作ることができません。
つい先日、前職でお世話になった上司と食事する機会があったのですが、一緒に仕事をさせていただいていた時によく言われていた言葉があります。
『安易にカリキュラムという言葉を使わない。使うなら120%生徒のことを考えて作ること。』
例えばの話、『○○くんは一次関数の利用問題がニガテなので、この春休みに春期講習で克服しましょう。』
これはカリキュラムとは言いません。
会って10分も話せばできる提案です。
この『カリキュラム』という言葉は非常に便利だと思います。
何となく通りがいいですよね?
当塾の強みの1つで、『経験を積んだ社会人講師が、授業だけでなく質問対応までする』というのが挙げられますが、実はそれが全てではありません。
『お子さま1人1人の性格や学力を把握しきった上で、真の意味での計画を立てていく。』、これこそが当塾の最大の武器だと自負しています。
ここ西尾には本当に多数の塾があります。
ちょっと探してみれば東大卒、京都大卒などの優秀な社会人講師がいるはずです(おそらくですが・・・)。
ただしそれは、指導の分かりやすさであったり、計画性とは別の話になります。
どれだけ高い学力を持った先生でも、その指導が生徒1人1人に寄り添っていなければ意味がありません。
どれだけ名前の通った学習塾でも、立てられた計画がずさんであったなら、思うような学習効果は得られないでしょう。
当塾では『1対1』『1対2~3』『大手集団塾』『大手予備校』などで経験を積んできた社会人講師が集まってきています。
その講師達が日々、それぞれの受け持ちの生徒の目標達成のため、議論と話し合いをしています。
この春のキャンペーンを通して、1人でも多くのお子様に体感していただけたらと願っています。