受験英語はダメだっていうけれども、実際にはネイティブスピーカーもガンガン受験英語を使っています(※ただの雑談です)。

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雑談

基本自分はやかましめの音楽や、ジャズやフュージョンといった、ちょっとマニアックな音楽を聴いたり、曲を作ったりすることが多いのですが、JPOPも大好きです。

最近ですと『髭男さん』の音楽が大好きでして、とりわけボーカルの方が作る変態的なコードヴォイシングやコード進行の虜です。

最近アニメの主題歌にもなった”CRY BABY”という曲は、少なくともワンコーラスで5回は転調(※Keyが変わることを転調と言います)しておりまして、そんなすごいコード進行をクリエイトできる才能に本当に嫉妬してしまいます。

・・・て英語の話じゃないんかい!と思われそうですが、ここからちゃんと英語の話になります。

なんと外国人の方で、この日本人である『髭男さん』の”CRY BABY”をベースで演奏している方がいらっしゃいまして、それをYouTubeでたまたま発見したのでした。

ついつい嬉しくなって次のようにコメントを残したのです。

まず冒頭の、”Haven’t you found it difficult to duplicate and deal with modulation in this song?という山口の文章ですが、『多分こんな言い方はしません。』

ただ、この方の返答を見ると分かるように、自分が伝えたかったことはしっかりと伝わっております。

本来であれば、”Did you find ~”、もしくは”Didn’t you find ~”というはずです。

あえて完了形にしたのは、『転調するこの曲を演奏したり対応するのに、長い時間苦労されたのではないですか?』という意図を伝えたかったからです。

日本語でも『長く苦労され続けたんではないですか?』という表現は、おそらくおかしいとなるはずですが、まあ何となく言いたいことは伝わると思います。

※書いておいてこんなこと言うのもなんですが、山口自身ももちろん英検などでは100%使いません!

ちなみに肯定か否定かはどちらでもいいです。

でも日本語でも、『大変でしたよね?』(肯定)、『大変じゃありませんでしたか?』(否定)という表現は、表現の違いはあれども言いたいことはまったく同じです。

今回の自分は、後者の『大変じゃありませんでしたか?』を使った次第です。

意味的には先ほど申し上げた通りです。

なお、『転調』を意味する”modulation”ですが、(そんなん出るんかい!)と思われるかもしれません。

しかしながらこれまでに、『京都大学』『慶應大学』『京都府立医科大学』という難関校では確認済みです。

覚える必要があるのかないのかは、みなさんの判断にお任せいたします(個人的には偏差値65までの大学であれば覚える必要はないと思っています)。

冒頭のフレーズはさておき、受験でも絶対に必須の”find O C”は絶対にマスターしておかなければなりません。

“I found it difficult to study English.” 

この”it”にはまったく意味はありませんが、”find O C”の形をとるためだけに、絶対に入れておく必要があります。

“find O C”の”find”は「見つける」という意味ではなく、『(経験してみた結果)OがCであると思う。』です。

過去には旧センター試験の整序問題、もちろん共通テストでも出題されている『基本中の基本』で、もちろん会話でもガンガン使われますので、『絶対にマスターしておいてください』。

そしてこの方のレスポンスですね。

おそらく日本人の山口を慮って、かなり丁寧な英語を使っていただいていることが分かります。

この方は返答に、”I did find it difficult in the beginning!と、山口の”find O C”を反復してくれています。

ちなみに”did find”と動詞を連続していますが、これは”強調のdo”で、動詞を繰り返すことで強調しているのです。

これも受験英語ですね。

また、さすがに完了形を使うのはちょっと・・・と思われたこと、加えて『今はもう苦労していませんよ!』を伝えるために、過去形を使っています。

『最初はめちゃくちゃ難しいと思いましたよ!』

『最初の内は』を表す”in the beginning”も受験英語です。

その後にも(but) “once I got used to the way~”も超重要表現ですね。

接続詞の”Once SV~”は、『一度SV~したら』、その後の”I got used to the way ~”は絶対にマスターしてほしい表現です。

彼は(でも)『一度この方法に慣れてしまったら・・・』と言っています。

ちなみに①”be used to ~ing(もしくは名詞)”と②”get used to ~ing”は同じようで違います。

①はbe動詞が使われていますので、『慣れている状態』に焦点があてられていて、②は”get”という一般動詞を使っているので『慣れるという状態に変化していくこと』に焦点があてられています。

“Are you used to new life?”『新生活に慣れている状態ですか?』と聞くのと、

“Have you gotten used to new life?『新生活にはもう慣れましたか?』と聞くのでは意味が違いますよね?

ちなみに『慣れる』という行為には普通時間がかかるものですので、現在完了形を使ったほうがいいと思われます。

(4月から1か月経ちましたが・・・)『新生活には慣れましたか?』といった感じです。

※長々解説しましたが、自分は面倒くさいので”Have you gotten used to~”(ハァヴ ユゥ ガトゥン ユゥスタ~”)を何も考えずに出る状態にしています。

会話の時にいちいち考えていられませんからね!

さて続きです。

“the way the bassline pattern changes”も受験では必須の『名詞+SV』で、『SVな名詞』ですね。

“Please show me something you bought.”で、『あなたが買ったもの見せて』です。

中学校3年生の10月くらいに習いますし、もちろん公立高校入試でも出ます。

全体の意味としては、『一度曲の転調に伴うベースラインの変化に慣れてしまえば、あとは演奏するのがより簡単になりましたよ!』みたいな感じです。

最後に『未だにプレイするときはたまにミスしちゃうんですけどね・・・(汗)』とちょっと謙遜もされています。

・・・というわけで、最後まで読んでいただけた方がいるかどうかはさておき、実は『受験英語は超重要』です。

この方は日本人の山口に合わせてす・・・っごく分かりやすい受験英語を使ってくれていますが、もちろんお友達とお話しするときは、主語もbe動詞もガンガン省略したくだけた英語を使われているはずです(ちなみに英字新聞などでは冠詞も省略したり、過去形の動詞もわざと現在形で書いたりするそうです)。

でも、そういう生きた英語を学ぶためにもまずは基本の『受験英語』から。

確かに受験英語にどっぷりつかると、間違いを恐れて話せなくなったり、文法を意識するあまりに相手の言っていることがスムーズに聞き取れなくなるということも事実あります。

でも厳しい話・・・、そこまで勉強していないでしょう?

その悩みは3,000時間以上英語を勉強した学習者が陥る悩みで、やってもいないのに『受験英語にどっぷりつかっているから日本人は英語に弱い』なんていうのは10年早いです。

それにまあこれを言ってしまうと身も蓋もないのですが、大学が中高生に求める英語能力というのは、必ずしもコミュニケーションに特化したものではないので、・・・とか何とか言いたいところですが、長くなりましたのでとりあえずこのブログはこの辺で!

【最後に】

すっ…ごく文法に特化したお話をしてしまいましたが、もし自分が一生懸命頑張った英語で、自由に色んな国の人とコミュニケーションが取れたら楽しいと思いませんか?

ちなみに自分はものすごく楽しいです!

自分自身は中学生の頃に英語の期末テストで2回も0点を取ってしまい、(英語なんて大嫌いだ!)と思っていたのですが、一生懸命頑張って、まだまだ自分も未熟な学習者ではありますが、こうして初めて接する人とも自由に意思疎通ができるようになったことを本当に幸せに思っています。

僕自身がまだまだ勉強の途上にあるので、みなさんに一方的に英語の知識を押し付けるだけでなく、一緒に成長していけて、その上でみなさんの『第一志望合格』という目標が達成できるのであれば、これに勝る幸せはありません。

これまでにも、早慶、旧帝大、医学部医学科などの難関校をはじめ、多くの受験生と一緒に第一志望合格という目標を達成してきました。

これからも新しい出会いを楽しみにしております。

※そして現塾生諸君!もっともっと自習と質問に来てや!

平日にこんななっ…がいブログを山口に書かせちゃいけませんよ!

こちらはダイヤモンドヘッドから山口が撮影したハワイの写真です。

早くコロナには収束してほしいですね!

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