うそのような本当の話(2)

カテゴリー :

教室長ブログ

こんにちは!

それでは早速昨日の続きです。

去年の当塾の卒業生で、愛知淑徳大学に合格した女の子のお話です。

ちなみにですが、こうしてお話させていただくことについては、もちろん本人の許可をいただいております。

 

その女の子ですが、三河地方の人なら誰でも知っている公立高校の出身でした。

出身と書いたのは・・・そう、この子も途中で中退してしまったのでした。

高校2年生の始めくらいだったと聞いています。

当塾に来た時は、すでに学校は辞めた後でした。

 

本人は『大学に進学したい!』という強い希望を持っていましたが、いかんせんちょっと厳しい状況でした。

当時の彼女は名古屋市内の単位制高校に通っていたのですが、カリキュラムに目を通したところ、とてもじゃありませんが大学受験に見合うだけのものではありませんでした。

ただ、進学校の出身で地頭がいいことは分かっていたので、当塾では英語と現代文をマンツーマン指導で徹底的に伸ばし、日本史は1日2時間の学習量を確保することで本番までに仕上げていく計画を立てました。ただ・・・。

それでも現実は厳しかったです。

何せ偏差値で10以上の開きがあり、なおかつ高校に通っている生徒、予備校に通っている浪人生などは、とてつもないスピードと学習量で受験対策を取っているわけです。

単位制高校の学習カリキュラムと学習量では、どうしても大きな差が生まれざるを得ません。

 

そこで夏くらいからは保険というわけではありませんが、推薦の対策も取っていきました。

まずはその単位制高校が、愛知淑徳大学の推薦枠を持っているかどうかの確認です。

これについてはすぐに確認が取れたので大丈夫でした。

後はその推薦に必要な対策を取っていくだけです。

もちろん万が一に推薦がダメだった場合に備えて、英語と現代文、日本史は並行して進めていました。

愛知淑徳大学の推薦入試に必要だったのは、英語と小論文。

英語に関しては都築先生が担当していたので、かなり厳しいところからのスタートではありましたが、常時偏差値は50を超えるようにはなっていました(もちろん本人の努力が一番にあることは言うまでもありません)。

 

ただし小論文だけは特別な対策が必要でした。

大学生になれば、嫌というほどレポートを書くことになるのですが、いかんせん経験のない高校生が、何の前知識もない状態で論文を書くというのはかなりの無理があります。

当たり前の話ですが、作文ではないので。

また愛知淑徳大学の小論文は内容こそ難しくはないものの、グラフを用いて論をまとめる形式であったため、何度も何度も添削を重ねました。

結果として、見事彼女も合格を勝ち取ることができました。

 

彼女がもしそのまま高校に通っていたら・・・、もしかしたらこの結果はなかったのかもしれません(その高校はとにかく一般受験にこだわる学校でしたので、推薦はまずもらえなかったと思います)。

ここからが昨日の内容の続きになるのですが、何か耐えられないような理由があって学校に通いたくなければ、別に無理して通う必要はないと思います。

もちろん、これはやむにやまれぬ事情であることが前提ですよ!

道は一つじゃないんです。

中学校や高校に行かなくても、高校生にだって大学生にだってなれます。

頑張って頑張って、それでもダメだと思ったら、まずはお父さんやお母さん、仲の良いお友達に相談してみてくださいね。

もちろん山口でもOKです。

 

 

さて、前日と今日のブログを読むと、山口はいかにも推薦を奨励しているように見えるかもしれませんが、実は全くの逆です。

彼女たちはどうにもならない事情があって、それでも大学に行きたいという強い意志を感じたからできることをやっただけであって、できることなら一般入試で合格を勝ち取ってほしいと考えています。

理由はたった一つ。

これはインターネットなどで調べればすぐに分かるのですが、指定校やAOを含む推薦で合格した学生は、一般で合格した生徒に比べて中退しやすいのです。

 

推薦で合格が決まるのは早いところだと10月11月です。

そこで合格をもらって春まで半年近くあるわけですが、ここでだらけてしまう生徒が多いのだそうです。

(もちろん全員がそういうわけではなく、推薦で合格しても高い志を持って勉学に励む学生もいます。)

 

また大学は、中学校や高校のように、親切に『学校に来なさい』などとは言いません。

学校に通うも通わないも本人次第、ただ通わないのであれば単位はもらえないし、その結果留年したら授業料は払ってね、というある意味中学校や高校よりもはるかに厳しいところなのです。

授業料は私立大学なら年間100万円前後、塾の月謝など比較にならないくらい高い金額です。

そう、ですからよほどの事情がない限り、国公立志望なら5教科6~7科目、私立なら3教科を最後の最後まで頑張って、合格を勝ち取ってほしいのです。

受験なんて長い人生のたったの2回しかないのです。

もちろん楽ではありませんが、それだけに合格した時の感動は何にも代え難いものがありますよ!

高校3年生はあと半年後にはセンター試験、中学3年生はあと8か月ほどで公立高校入試です。

あと少しです。

頑張りましょう!

 

担任制指導のFIX

1.マンツーマン指導1か月分無料付与(全生徒)

2.自習空間2週間利用し放題(非受験生対応)

3.入会諸経費無料(全生徒対応)

※まずは無料の体験授業を受けてみてくださいね!

 

 

 

 

 

 

Monthly Archives

月別記事