『マリオザムービー』で登場した受験英語ワンフレーズ(★激ムズです)
春休み、海外に向かう飛行機の中で『マリオザムービー』という映画を観ていたのですが、そこで(おっ!これは面白いぞ!)と思わせるフレーズが出てきましたので紹介させていただきます。
マリオ『それはイエスってことでいいのかい?』
さて、このピーチ姫のセリフ
“No, that’s a let’s see what you’re made of.”
ここに使われているのはすべて中学校で学ぶ英単語ばかりですが、みなさんこれ分かりますでしょうか?
ザックリとこんな感じです。
ピーチ姫『違うわ。言葉通り、”あなたの本当の力を見せて”って言ったのよ。』
ちなみにネイティブは文法のことなど考えずに、フレーズ丸暗記で理解していますが、実は文法的に説明するとおそろしく難易度が跳ね上がります。
これが大学受験となるとこんな感じになります
(1)の文章で蛍光ペンがひかれたフレーズをご覧ください。
“makes of it a symbol”
ピーチ姫の『What you are made of』
京都大学の『makes of it a symbol ~』
京大の英文は新情報と旧情報の倒置が起きており、かなり面倒くさいことになっているものの、どちらのフレーズも
“make A of B”
という重要なイディオムから派生しているという点では同じです
ちなみに中学校2年生では、
“make A of B”『AをBから作る』と教わりますが、もちろんここで使われているフレーズにはそんな意味はありません。
今回紹介したフレーズ、”make A of B”の正しい解釈は、
『Aの本質をBであると解釈する』
という何とも仰々しい意味が込められています。
ピーチ姫のフレーズについては”what you are made of.”
と受け身になっておりますので、『あなたはどう解釈されるのか』⇒『あなたの本質』
みたいな感じで、ザックリ意訳すると『あなたの力を見せて!』となるのです。
ですがもちろんネイティブはそんなこと考えていません。
“what you are made of.”と耳に聞こえてきたら、
『あなたの本当の力』としか思わないでしょう。
いちいち文法のことなど考えません。
しかし京都大学の英文に限っては、そうは問屋が卸しません。
というわけで、授業が始まりますので続きはまたということで・・・。
★しつこいようですが、高校3年生よりも高校2年生、2年生よりも1年生が大切です。
言わずもがな、それよりも大切なのは中学生です。
“make A of B”を無条件で『AをBから作る』とだけ叩き込まれた中学生が、この京都大学の文章を正しく解釈できるようになるには、膨大な回り道が必要になります。
英語は学び始めた時期が一番重要であることを、何度でも念を押させていただきます。