誤解のないように念を押させていただきたいのですが、山口は西尾が大好きなのです。

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教室長ブログ

『西尾が大好き山口!』なんです本当に!


もしかしたらここ数年のブログをお読みいただいた保護者様の中では、


(あれ?もしかして山口・・・西尾や〇尾高校、東高のことが嫌いなの??)

という感想を持たれてしまったかもしれませんが、全くの逆です!




自分は15年ほど前名古屋に住んでいたのですが、前職の縁もあって西尾市で勤務することになりました。

それでも、名古屋から名鉄で毎日西尾に通ってたんです。


正直、(まあ配属先が変わるかもしれないし、西尾に住むことはないでしょう)と思っていました。




ところがどっこいです!



西尾高校と西尾東高校という二つの進学校、この2校の素晴らしさに感動したんです!


もちろんそれは私などよりも、西尾市やその周辺にお住いのお父様お母様の方がよくご存知だと思います。


あまりにも西尾市、西尾高校・西尾東高校が魅力的過ぎて、

(こりゃあもう今の仕事はやめて、西尾市に骨を埋めるぞ!)と一大決心をし、西尾市に家まで立てたのですから、私山口が西尾を嫌いなわけがない。


むしろ誰よりも好きなんです。




そんな山口個人の熱い思いはさておき、当時の2校は・・・


≪西尾高校≫
・毎年東大・京大などをはじめとする旧七帝大の合格者が30名を超える

・その他にも早慶や医学部などの合格者も20~30名ほど合格

・名工大、名市大などの準難関校にも20~30名ほど合格

・地方の国立大合格者は100名前後

キリがないのでこの辺にしておきますが、全国でもトップクラスの進学校です。

いや、ものすごいですよ、本当に


≪西尾東高校≫

・名古屋大学に毎年5名前後合格

・名工大、名市大などの準難関大にも10~20名の合格

・金岡千広などの準難関大にも10名前後合格

・南山大学は毎年100名以上合格

西尾高校ほどではないものの、引けを取らないほどのトップクラスの進学校です。

当時は安城東高校・知立東高校と肩を並べるくらいの力を持っていたと思います。





それが今では・・・、いやもう見る影もないんですよ、本当に。


当時はですね、西高生も東高生も毎日学校課題に追われていて(※それこそお父様やお母様がご存知だと思いますが)、もう必死に勉強していたんです。


前職でも教室内はものすごい活気でした。


山口が勝手に『西高軍団』と命名した5人組が、毎日毎日教室に来て、都築先生や篠原先生を捕まえて質問攻めしてるんです。



しばらくするとこの5人が友人をたくさん連れてきて、気づいたら西高生だけで20名に膨れ上がっていました。


この年、20名中8名が名古屋大学に合格、7名が名工大・名市大に合格、5名が岐阜大・三重大・静岡大学に合格していきました。




多分これを読まれているお父様・お母様からしたら、(あ~でも自分たちのときもそんな感じだったわ~)という風に当時を懐古されているのではないでしょうか?




ところが、ここ数日のブログで報告しました通り、こと記述に関して言えば、


『〇尾高校の偏差値は50を切ってしまいました』




残念ながら一足先に東高の学力が大きく下がってしまったのですが、おそらくこれから数年の間に、〇尾高校も大きく学力を落としていきます。


というよりも、今すでに信じられないほど落ちてしまったのです。




それでももちろん、一部の上位陣は踏ん張ってくれると思います。


おそらく今年度も、30名前後の旧七帝大合格者は出るでしょうし、その他難関大、準難関大の合格者も一定数出ると思います。




問題は『〇尾高校の100番~最下位にかけての層』です。


残念ながら今の〇尾高校、学年の偏差値が50を下回っているわけですから、中間から下位にかけての偏差値は相当低いことが予想されます。


ありがたいことに、うちの塾生は全員頑張ってくれていますので、下位陣の偏差値がどれほどのものかは確認できないのですが、おそらくは


『偏差値30台、40台の西高生もたくさんいます』。



そうじゃないとこの偏差値の説明がつかないですからね。


『校内の偏差値が、全国の偏差値を上回ってしまう』


この現象は学年の偏差値が50を下回ったときにしかおきません。

残念ながら東高については、もう10年ほどこの状態が続いています。



校内の偏差値の方が全国偏差よりも高く出るというのは、(今からものすごく厳しいことを言ってしまいますが)



『全国を基準にした場合、校内のレベルがあまりにも低すぎるため、全国よりもはるかに高い偏差値が出てしまう』



平たく言ってしまえば、そうなります。


この現象はその学校の学力が低ければ低いほど顕著に現れます。


例えば刈谷高校の場合ですと、刈谷高校の水準の方が全国よりもはるかに高いため(言い換えれば全国の水準の方がはるかに低いため)、


『全国偏差よりも刈谷高校偏差の方がかなり低く出る』という現象が起きています。


こちらの彼は『全国の中では偏差値が70を超えてしまうけど、レベルが高すぎる刈谷高校の中で比較すると大幅に偏差値が下がってしまっている』のです。

(そうはいっても彼は刈高394名中45位なので相当すごいのですが)





しつこいようですが今回の記述模試、〇尾高校100年を超える歴史の中で、おそらくははじめて、全国平均を大幅に下回ったのです。


山口はてっきり1教科だけなのかと思っていましたが、残念ながら数学以外すべてにおいて平均を下回ってしまいました。





【ところが当時者である子どもたちがこの一大事に気付くことはできない】

何せ学校の先生も大して課題も出さず、『自主性に任せる』と言っているわけですから。

当然周りの友達ものんびりしています。


単語帳の配布が6月であったとしても、『まあこんなもんなんでしょ?』くらいの感想しか持っていません。

なぜなら、岡高生や刈高生との比較ができないからです。


当り前ですが人間というのは環境に左右されますので、周りが緩ければ当然自分も緩みます。



私を含めた周りの大人が、どれだけ

『いや、昔の西高はすごかったんだ!』

『昔はすごい量の課題が出てたんだぞ!』



『昔は英語の授業でも、”cutting edge”というすごい教材を使って勉強してたんだぞ!』

なんて伝えたところで、理解ができるわけがありません。


かつての私たちがそうであったように、


『いや、昔は昔でしょ?』


これが現実です。



【当塾に通う塾生にも変化が現れました】

当塾が開校した当初、本当に色んな高校の生徒がいました。

一番多かったのが西高生、同じくらい東高生がいて、吉良高校や一色高校、安城南高校や碧南工業高校などの高校生も通ってくれていました。


ところが今は、一番多いのは西高生なのですが次は刈谷高校です。


さらにエリアが広がって、岡崎高校や刈谷北高校や知立東高校、一宮高校やなんと他県の進学校からも選んでいただけるようになりました。



なお現在、当塾には吉良高校・一色高校・鶴城丘高校の高校生は0名です。



ひとりもいません。


残念ながら東高生の数もめちゃくちゃ減ってしまいました。




私は連日、成績優秀者と保護者様にお願いをした上で、成績優秀者の発表をさせていただいておりますが、気がついたら体験授業に来る中高生のレベルが、必然的に勝手に上がってしまっていました。



歯に衣を着せずに言わせていただくならば、


『学習意欲がない中高生からは、ほとんどお問合せをいただかなくなってしまった』、ということです。


これは今現在、西高と東高の偏差値が大きく下がってしまったことと無関係である、とは言えないと思っています。



話を戻します。


残念ながらこれがどれほど危険なことなのか、当事者である高校生は気づくことができません。


昔の西高や東高がどうだったのか?知る由もないですし、さらに言ってしまえば『そんなの自分達には関係ないじゃん』という感想くらいしか持っていないと思われます。



今回の模試の結果を受け、〇尾高校の先生方は蜂の巣をつついたような大騒ぎになったそうですが、それすらもおそらくは当事者である高3生にとってはどこ吹く風でしょう。


このリスクに備えるのはお父様とお母様です。


『自主性を重んじる』などと詭弁を弄する高校教師に任せていてはいけません。


自主性を重んじた結果がこれなのですから。


はっきりと言ってしまいますが、岡崎高校や刈谷高校などの超トップの進学校ほど指導も課題も厳しく、吉〇高校や〇色高校などの、受験に力を入れていない高校ほどその逆の傾向が強くなるのです。



進学希望者がいない高校で、大学受験のための指導をしても意味がないですから。



もちろん〇尾高校そのものは進学校ですが、期せずして今回、数年という歳月をかけて非進学校と同じことが起こってしまったのです。



そして、英語と数学、国語こそが大学受験の要です。


これらは1年、2年という短期間では身につくものではありません。



膨大な時間をかけて文章を読み、自分の言葉で文章を書く鍛錬を積み上げない限り、どうにもならないのです。



中学校の貴重な3年間を『ただただ効率よく情報処理し、マーク試験で高得点を稼ぐだけの勉強』をした受験生が、大学受験対策に対峙した時にどれだけの苦痛を感じるのか・・・それは想像を絶するものだと思います。



そんなわけで、こんなやかましい塾をあえて選ぶ必要なんてありません。


ですがせめて、


『本を毎日読む』


『スマホなどを触る時間を制限する』

などは徹底させてあげてほしいです。



ある高名な哲学者がこう言っていたのだそうです。


『子どもをダメにする手っ取り早い方法は、子どもに何でも買い与えて自由にさせてあげればよい』


自由と自主性、もちろんそれは大切なのですが、まだ10年15年しか生きていない中高生に、自主性なんてあるわけがありません。


しつこいようですが、だからこそ岡崎高校や刈谷高校は厳しいのです。



もちろん自主性は求められますが、それはたくさんの経験を積んでからでも遅くはありません。


ヴェルサウォークや西尾駅で大声を出して発散している高校生に、果たして自主性があるのか?程度の違いはあれども、同じことだと私は思っています。





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