英単語帳はLEAPだけで充分です
毎年毎年恒例なのですが、『単語帳は”鉄壁“を用意した方がいいですか?』という質問を頂戴します。
刈高生や岡高生にその傾向は強く、山口の体感ではありますが7~8割の3年生が『鉄壁(※鉄録会が作った東大用の英単語帳)』を持っている気がします。
もちろん、あっても損はありません。
ただし『鉄壁をこなせるなら』という条件付きですが。
一応自分は英語を専門的に指導させていただいておりますので、単語帳だけで20冊近く手元によういしております。
英単語帳なんて本当に青天井でして、上を見たらキリがありません。
で、結論から言わせていただくならば、『大学受験ならLEAPだけで充分』ということです。
というよりも、厳しいことを言わせていただくならば、LEAPを完璧にやりきれている高校生はほとんどいません。
例えば高校生のみなさん、”weigh”という他動詞の意味が分かるでしょうか?
ちなみに普通に入試問題に出ています。

(※下線部(3) )

もちろん普通に”LEAP”に載っておりまして、番号も『270』ですので、別に難単語というわけではありません。
高校1年生で覚えていないといけないくらいの単語です。

(※もちろん、システム英単語にもターゲットにも載っております)
私個人は、”LEAP”は基本的な単語帳ではありますが、派生語までちゃんと覚えようとすると相当にきついです。
今やほとんどすべての公立高校で配布されている、超基礎単語帳”LEAP”ですが、先ほども申し上げました通り、これを完璧にやりきれている高校生はほとんどいません。
LEAPを満足にこなせていないのに、それよりもはるかに負荷のきつい『鉄壁』や『英検準1級・1級』の単語帳をこなせるわけがありません。
そうじゃなくても、高校3年生のみなさんは山口のような暇人とは違います。
みなさんは残り5か月程度で、『大学入学共通テストの6教科8科目』『私立の過去問対策(3~4教科)』『国公立二次記述対策(2~4教科)』、これだけのことをやり切らなければなりません。
だから鉄壁なんてやる暇はないんです。
ご自身で『LEAPを隅から隅まで覚えて、他にやることがないよ!』という受験生だけが、鉄壁などの単語帳に手をつけてください。
なお余談ですが、今当塾で英語の偏差値が75を超えている塾生全員が”LEAP”しか使用しておりませんし、もちろん彼らや彼女たちに鉄壁を勧めることもありません。
山口は『英語は単語ですべてが決まる』と考えていますが、LEAP一冊を完璧にするだけでも、おそらく1,000時間はかかります。
高校に入学してから共通テストまでの日数が『およそ1000日』。
つまり、たかだか(とみなさんが思っている)”LEAP”を完璧にするというのは、高校に入学したその日から、『一日も休まずに毎日1時間”LEAP”をやり続ける』ことができて初めて達成できることだと心得ていただきたいです。