皆がベンツを欲しいわけではない、というお話
連日ブログで大層なことを宣っている山口なわけですが、それでも日々、自分の無力さにへこんでしまったりしています。
塾は成績を上げるために、指導をするだけの空間だとは思っていますが、それでもやっぱり、どうしても頑張ることができない中高生のみなさんを、目標のために一生懸命頑張れるように指導したい、そういう思いは常にあります。
山口の力不足で、どれだけ必死に声をかけても、なかなかうまく導くことができない塾生がいることも事実です。
そんな悩みを奥さんに打ち明けたところ、即答でこのような答えが返ってきました。
『そんなの簡単だって。みんなベンツが欲しいわけじゃないんだよ。』
・・・どういうこと?
『あなたがやっていることは、「みなさん、ベンツほしいですよね?だから一生懸命仕事を頑張りましょう!」って言っているのと同じ。そりゃみんな手に入るならベンツはほしいよ。だけどね、本気でベンツのために頑張れる人もいれば、(まあそんな本気でベンツほしいわけじゃないもんな・・・。安い国産の車でもいいや)って思える人もいるわけでしょ?あなたがやっているのはそんな大してベンツが欲しいわけじゃない人に、一生懸命「ベンツ買うためにもっと一生懸命仕事しましょうよ!」と言っているのと同じ。その人本気でベンツが欲しいわけじゃないんだもん。いくら言っても無駄だよ?
ただ・・・。』
ただ?
『ベンツか国産車かで人生は変わらないけど、どの大学に行くかで人生は変わっちゃうけどね。』
そうなんですよね。
ベンツも国産車も同じ車。
第一志望の大学もFラン大学も同じ大学。
ですが、ベンツか国産車でその人の人生は決まりません。
大学は人生を決めかねないですからね。
それに何よりも、うちは安くはないお月謝をいただいているわけです。
うちがボランティアならば、みなさんにギャーギャー言うことはありませんが、お金をいただいている以上は、みなさんの指導はもちろんのこと、やる気が出ない中高生のみなさんへのお声掛けも全力でやらなければなりません。
しかしながら、それにも限界はあります。
ですので、うちの指導・お声がけで成果が見られないと判断されたら、いつでも袖にしていただきたいです。
自分は当塾が日本一の学習塾だと自負しておりますが、中高生のみなさん全員に合っているなどという傲慢な考えは持っていません。
受験生のみなさん、特に高校生のみなさんにはまったく時間の余裕はありません。
常々申し上げておりますが、『高校1年生の4月から全力を尽くして間に合うかどうか』、だと私は思っています。
高校3年生のみなさんは言わずもがなですが、高校2年生のみなさん。
みなさんに残された時間は『あと1年と5か月弱』なんです。
さらに言えば、みなさんの偏差値はこれから下がっていくのがデフォルトです。
なぜならこの辺りからみな受験勉強に本気で取り掛かり出しますし、来年の4月からは予備校生が加わってきます。
今受けている模試を受験しているのは、同じように危機感をあまり感じていない高校2年生のみ。
つまり数字としてはあまりあてにならないどころか、実数値よりも高めに出ています。
これがどれほど危険なことなのか、他でもないみなさんに自覚していただきたいです。