★名市大A判定おめでとう!(西尾高校203位から努力で這い上がった塾生です)

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教室長ブログ

と、いうわけで、今週は多くの高校で模試がありますので、それに合わせてしばらくは当塾の高校生のお話になります。





いやいや、記述でこれはすごくないですか?

なんと名市大の第一志望学部内『6位』です。


すごいぞ!



そして見ての通り、今回の西尾高校は数学を除くすべての教科で偏差値が50を下回ってしまいました。

くどいようですが『今の西尾高校3年生の記述力は、全国平均以下』ということです。

1年生と2年生についてはこれから結果が出てきます。



うちの塾生は大丈夫です。


なにせここまで、1年ないし2年という時間をかけて、じっくりとこの日のために仕上げてきたからです。


こんなに頑張ってきたうちの塾生が、今まで勉強をサボってしまった受験生に負けるわけがない。



そしてこちらが共通テスト模試の結果。


実を言うと、記述模試に比べると共通テスト模試の結果は若干偏差値が下がってしまいます。


でも全く問題ありません。


今の名古屋市立大学は、10年前とは違い『圧倒的に記述ウェイトが高くなった』からです。


昔の名市大は『センター試験(※今の共通テストです)が80%、残りの20%が記述(つまり二次試験)』、でした。




つまりかつての名市大受験生は、共通テストだけ対策して、後は逃げ切りなんてことができていたんですね。

つまり当時の名市大志望者は、『マークの対策だけやってれば合格できていた』んです(※もちろん、当時は当時で名大落ち組が流れてきていたので、決して簡単だったわけではありません)。




しかし今の名市大は・・・おそらく全国の難関大を視野に入れているのでしょう、ほとんど


『共通テスト50% : 記述50%』

と大幅に記述の比率が上がりました。


ここに名市大が求める学生像がはっきりと見えます。


『文字を読んで、ちゃんと自分の言葉で文章を書ける学生だけに来てほしい』

そう言っているんです。



ちなみに難関大になればなるほど二次試験の比率は上がっていきます。



京大や東大などはほとんど1:3、1:4。


東工大にいたっては『共通テストの比率は0%』です。


マークなんてどうでもいいから記述の対策をしっかりとやってきなさい、と東工大は言っているのです。



話を元に戻しましょう。


こちらの塾生ですが、高校1年生の頃から順風満帆だったのかというと、実はそんなことはありません。


高校1年生の頃は、西高内でも順位は200番くらいだったんです。





こちらが西尾高校に入学して最初に受けた中間テストの結果です。


右上を見ると、学年順位『203』と書いてあります。





ただ山口は、もう散々申し上げておりますので今回もはっきりと言ってしまいますが、

『西尾高校や西尾東高校の指導方針、並びに校内での順位などまったくあてにしていない』ので、当時からそのことはしっかりと念を押しておりました。





『今の西尾高校は指導も課題も緩いんだから、絶対にそこを基準にしちゃいけない』





徹頭徹尾それを伝え続けたのです(※逆に言えば、私個人は西高や東高の学内に限るならば、どんなに順位が上でもあてにならないとも考えています)


もちろん、自分が通っている高校のことをこんな風に言われて、良い気はしなかったはずです。


彼はものすごく素直な性格でしたので、できるだけそこに配慮しつつ、しかし伝えなければならない現実はしっかりと伝えさせていただきました。



当時の彼は西尾高校内での偏差値は『49.1』、西尾高校でも後ろの方だったのです。




そしてもう一度見ていただきたいです。


ちょうど2年ほどの時間をかけて、今はこの結果に到達したのです。





英語に関しては『学年32位』、理系総合でも『学年36位』、


当塾の誇りですよ。



しかしですね、言うまでもなく、突然この成績になったわけではありません。



2年です。



2年という時間をしっかりとかけて、地道に地道に努力を重ねてきたからこそこの結果が出たんです。


そして重ねて申し上げますが、彼と私たちが積み上げてきたのは主に記述対策。



最も時間がかかる記述の対策に時間を費やしてきました。



そういったわけで、彼はこれからやってくる夏休み、じっくりと『共通テスト対策』や『自分がニガテな教科の対策』に時間をかけられるのです。



夏休みはシャカリキに追い込む時期ではありません。



夏休み前にはほとんどすべての準備が終わっていて、余裕を持って自分のニガテ教科に向き合う時期です。



ましてや、英語や国語、数学の記述対策などは膨大な時間がかかるため、今から記述対策に取り組んでも、残念ながら期待できるような効果は得られません。




というわけでH君!(※イニシャルとご本人は関係ありません)、結局H君の素晴らしい結果もダシみたに使ってしまってごめんなさい!



しかしながら西高生と東高生の1年生、2年生のみなさん。


もしみなさんが中学校の3年間、『ひたすら公立高校入試に合格するための対策』に勤しんできた自覚があるのであれば、もしかしたらみなさんはみなさんが思っている以上に、大変な状況に置かれているのかもしれません。



君たちがもしも、本当に

・名古屋大学

・名古屋工業大学

・名古屋市立大学

・地方国立大学
・東大や京大などの旧七帝大


を目標にしているのであれば、今すぐに精文館書店へ行ってください。


そして問題と模範解答をに、ザっとでいいので目を通してほしいのです。



おそらくは文章、文章、文章、ひたすら文字の洪水です。



君たちはあとたったの1年や2年で、その解答を作れるようにならなければならない。



公立高校入試は言わずもがな、学校の中間テストや期末テストもほとんどマークだったでしょう?



そういう付け焼刃の学習で何とかなった高校入試とは違い、大学入試についてはそうは問屋が卸さない。



でもそれは君たちのせいではない。


すべては『愛知県の公立高校入試はすべてマークに変更!』という決定を下した大人たちのせい。


そうは言ってもだからと言って、『はいそうですか』で済まされる問題ではない。



君たちの中学校や高校がやってくれないのであれば、自分で自分に足りないものを補うべく、自分の力で道を切り開いていかないといけない(※主体性とはそういうものです。放置することではありません)。




そして耳の痛いお話ですが、お父様お母様。



残念ながら今の高校1年生や2年生については、これからどのような結果が出てくるのか分かりません。


しかしながら少なくとも、西尾高校の西尾東高校については、記述模試の偏差値は50を下回りました。


『この後挽回できる』

『今回の結果は一過性のものだった』



それなら問題ないんです。



しかし私達塾関係者の人間も含め、中高生のみなさんのありとあらゆるリスクに私たちが備えなければなりません。



子どもたちは比較対象を知らないのです。



10年前の西尾高校がどうだったか?なんて知る由もないですし、岡高や刈高でどれだけの課題が出ていて、どれほどの圧力で指導が進んでいるのかなんて、分かる術も無ければ、比較のしようもないのです。



今回の模試の結果で、二人の西高生を紹介させていただきましたが、


ひとりは『西高300位から西高30位』

今回の彼も『西高200位から西高30位』


と大幅に成績が上がりましたが、半年やそこらの努力でこの結果が出たわけではありません。



1年・・・、2年とコツコツと積み上げてきたからこそのこの大幅成績UPだったということを重ねて念を押したいのです。



本当に恐ろしいのは、そのことに気付かずに3年生を迎え、

『じゃあそろそろ本気で受験勉強頑張ろうかな!』


と奮起したころには手遅れということです。



残念ながらマーク試験にどっぷり漬かり、2年間緩い環境で高校生活を送ってしまった受験生に、逆転できるだけの時間も残っていなければ、目の前の膨大な課題に取り組むだけの素地も出来上がっていません。


ほとんどの場合は絶望してしまうか、それどころか自分の置かれている位置も分からず、絶望すらしない、それが厳しい話ですがそういう現実が待ち受けています。




明後日の土曜日に模試がありますが、この模試で偏差値が65を下回るようであれば難関大の受験はかなり厳しい、60を切るようであれば、基礎的な学力も身についていないということになります。


なぜならばこの模試は一種の学力テストのようなものであり、受験レベルの難しい問題は出題されておりません。


さらに言えば、いわゆる全国の難関高校に通う高校生はほとんど受験していないからです(※もちろん浪人生も受験しません)。



この模試は飽くまでも基礎レベルのもの。


なおかつ成績上位陣はほとんど受験していないのですから、基準の偏差値は10~15はプラスして考えておく必要があります。



最後に改めて念を押させていただきますが、


『高校1年生、2年生、中学生の頃』こそが重要です。



もしも近い将来、国公立などの記述がメインの大学を受験する可能性があるのであれば、少なくとも年単位でその対策を講じておく必要があります。




文字を読み、書く習慣無くして、記述力がつくことは絶対にあり得ません。




愛知県の公立高校入試と、それに準ずる中学校の指導は、徹底してその機会を奪っているのです。



うちの塾生たちはそこに真摯に向き合っているからこそ、これだけの結果が出せているのだと切実に実感させられる毎日です。






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