現実は本当に厳しい

カテゴリー :

教室長ブログ

山口が一番厳しく接するのは高校1年生です。


高校3年生は黙ってても一生懸命勉強してくれますし、正直高校3年生でどれほど頑張ろうが、大して差はつきません。


みなさんに残された時間は等しく平等で、数か月なら数か月、残り三日なら三日間です。


ここで一日12時間を超えるような勉強をしたところで、周りの全員が同じだけ頑張っているのですから差なんてつきようがありません。



つまり、高校3年生から本気になって頑張っても、伸びしろは知れています。


残された時間があまりにも短すぎるためです。




そんなわけで、欲を言えば中学生や小学生の頃からコツコツと努力を継続することが望ましいのですが、みんながみんなそうではありません。




高校1年生のみなさん、今頑張るかどうかで、2年後の志望校が決まります。



特に授業のスピードも遅く、課題もほとんど出されないような西尾市内の公立高校に通うみなさんは、1年生の今、危機感を持てるかどうかが重要です。




なお、当塾では去年も一昨年も、『西尾東高校でビリ、E判定から中京大学合格!』とか、『西尾東高校で学年ビリから国立富山大学に合格!』なんて逆転劇が起こりましたが、それは当塾が東高の授業や課題を全く無視して、志望校に合格するためだけの学習計画を立てたからです。



もちろん、うちの卒塾生が全力を出し切ってくれたからであることは言うまでもありませんが。



そうそう、あとは東高の素晴らしい日本史の先生の力も非常に大きかったです。


去年の東高の日本史の学年偏差値、多分60を超えていましたからね。


残念ながら今年度は、その先生の担当が1年生に変わったとのことで、今年の東高3年生の偏差値は大幅に下がっているようです・・・。



話を戻しまして。


とにかく現実は厳しいんです。



もう本当にこんな感じです。




正直言って、志望校との偏差値が5離れていたら、まず合格しません。


例えば当塾では、2年前にE判定から京都大学に合格したケースがありましたが、それは『大学入学共通テストは度外視して、配点比率の大きい二次対策にすべてを注いだから』です。


無策でE判定から合格したわけではありません。



第一志望のことをきちんと調べ、もちろん過去問は徹底的に研究して、最善を尽くす。


その当然のプロセスが無ければ、E判定から難関大に合格するわけがありません。




そしてもう少し厳し現実のお話を。




あ、これは山口個人の指定教育図書、『二月の勝者』から抜粋したものです。


漫画なんですけどものすごくリアル・・・。


小学生の子どもたちが、毎日自分の体重と同じくらいの教材を背負って、毎日毎日中学受験専門の塾に通って、一心不乱に勉強するんです。


彼らや彼女たちは、本当に一生懸命に頑張ったからこそ、不合格だったときは人目もはばからずに涙が流れるんです。




そして本当に現実は厳しい。


小学生くらいの子どもたちが、スマホやゲームなどを犠牲にして、一生懸命一生懸命頑張っても・・・それでも合格には至らない。





こちらの女の子は公立の小学校でいじめられていて、それでも必死にもがいて中学受験という目標を見つけて、ものすごい努力を積み上げるんです。


そして本当に頑張って、E判定(10%)からC判定(50%)まで成績を上げるのですが・・・。




あ、あかん・・・目から汗が・・・。


もし続きが気になる方は、ぜひ実際に手に取ってお読みください。



すごいシビアですよね。



山口ずーっと読み続けおりまして、(まあ漫画だし、最後は全員第一志望合格するんだろうな、あり得ないけど)と思ってたら、もうガンガン不合格なんです。



でも現実の世界もそう。



中学受験の第一志望合格率は30%。



大学受験に至っては15~20%とも言われています。






受験ってこんなに厳しいんです。



私はこの厳しい現実と比較して、『西尾高校や西尾東高校の指導と課題は、まったく大学受験の水準には追いついていない』とお伝えしております。



もちろん、それでも両校の合格実績を見れば、『いや、そんなことはないでしょう』という意見もあるかもしれません。



でもそれは、西尾高校にも西尾東高校にも、自分の力で頑張ることができる高校生が一定数いる、というだけの話です。


山口が塾生に聞いている限り、とてもじゃありませんが難関大に合格できるような授業ではありませんし、課題も極めて少ないです。





だからこの二つの高校は、上位陣と下位陣の成績の開きが大きいのです。



西尾高校の上位陣の偏差値は70前後と思われますが、恐らく半分よりしたは偏差値50未満です(もちろん学年にもよりますが)。



同じ学年で偏差値ギャップが20以上ある、高校生のみなさんはもちろんですが、保護者様も含めて、この厳しい現実に向き合う必要があると私は思います。




そして私個人は、中学受験は肯定派でも否定派でもありません。



しかしながら、小学生の段階でこれほどの体験をした子ども達は、学力の面でもそうですが、それこそ西尾高校が掲げている『自主性と主体性』を持っています。





超難関とされる私立中高(※例えば開成や灘など)は、授業も当然ハイレベルなわけですが、子ども達は自分が好きなことを勉強します。


課題も一切出ません。



課題なんて出さなくても、自分に何が必要なのかを知っているので、自分で行動できるのです。



だからといって、自分は私立の中学校や高校を全肯定しているわけではありません。


愛知県は全国でも類を見ない公立王国。



公立高校の合格実績としては全国一と言っても過言ではないと思います。



しかしそうは言っても、やはり厳しい現実を知らない高校生が多いんです。



以前にもお話しましたが、西尾高校の2年生は200人ほどが『第一志望名古屋大学』と書くのだそうです。


しかしながら実際には、西高から名古屋大学に合格するのは20名ほど。


甘めに見積もっても30名です。



この一事だけを見ても、『西高生の9割は現実が見えていない』と言うことが言えます。




自分は『大きな目標を持ってはいけない』と言いたいわけではありません。



東大だろうが京大だろうが、『自分は絶対に行きたいんだ!』と思ったのであれば、そこに向けて頑張るべきです。



しかし大きな夢や目標を持つからには、それに見合うだけの努力をしなければならない。


そしてその努力も期限付き。



高校1年生からきちんと頑張れば叶う夢かもしれませんが、高校2年生、高校3年生からでは間に合わないかもしれないんです。




事実、西高生は、高校2年生の時点では200名が『今から頑張れば名古屋大学に合格できる!』と思っているわけです。




ところが高校2年生の秋・・・冬・・・、そして3年生になるころには現実が見えてきて、名古屋市立大学や名古屋工業大学に志望校を変えるわけですが、それとて分不相応だったりするのです。



事実、西尾高校の名市大合格者は『12名』、名古屋工業大学は『8名』です(※昨年度実績)




非常に辛辣なことを言っているようですが、高校1年生のみなさん。



君が本気で名古屋大学や名市大、名工大に合格したいと思っているのであれば、今のままでは厳しいかもしれない。



でもそれは決して能力や学力の問題ではなく、ただ単に『勉強量が不足しているから』、本当にただそれだけです。



山口は西高や東高の今の指導方針に厳しい目を向けておりますが、それでも西尾高校や西尾東高校に合格したみなさんのことはすごいと思っています。


中学校で相当な努力を積み上げなければ、西高や東高には合格できませんから。



でも公立高校入試という大きな山を一つ越えて、ほとんどの高校生は気が緩むんです。


それは岡高生や刈高生とて同じです。



だけど岡高や刈高の場合、授業の質は非常に高く、そして速い。


さらには課題も尋常じゃないほどに出されるんです。




みなさん同じ高校生、学力や能力にそんな差なんてないはずなのに、こういった置かれている環境で差がついてしまいます。



本気で難関大を目指すのであれば、自らを厳しい環境に置いて下さい。



野球やサッカー、バレーやバスケ。


どんなスポーツでも構いませんが、全国で結果を残す高校というのは例外なく厳しい練習をこなしています。



彼らや彼女たちは、3年生最後の大会、ほんの数試合のために、2年強という日数を猛練習に捧げるのです。



それは勉強も同じ。



みなさんが本気で難関大に合格したいのであれば、それを超える高い負荷を自分にかけてください。



難関大に合格していくのはそういう受験生ですし、さらに厳しいことを言えば、それだけの努力をした受験生でも不合格になってしまう、大学受験とはそれほど過酷なものだということに一刻も早く気づいてほしいと願っております。




そういうわけで高校1年生のみなさん、みなさんが先日受けた模試ですが、『英語と数学の偏差値は65がボーダー』です。



ボーダーとは言いましたがここに届かなくてもいいです。



ただしその場合、最低でも2週間はテスト直しに割いてください。


















Monthly Archives

月別記事