講師も人それぞれ

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教室長ブログ

ここ最近、少し厳しい内容のブログが続いていますが、誤解のないように少しだけお話させていただきます。


私個人は、厳しい指導が全てとは思っていません。



例えばですが、私が指導を担当している中高生で、実際に厳しくお声がけしている塾生は3分の1くらいです。


3分の2の塾生についてはそれこそ自主性と主体性に任せていますし、その必要が一切ないと判断した4名については、宿題の確認もしていません。


わざわざ確認しなくても、ちゃんとやれていると分かるからです。



そして中高生のみなさんが十人十色であるように、私たち講師もみんな個性を持っています。




もちろん、当塾の指導理念や厳しいルールをしっかりと共有するという点でブレはありませんが、講師の性格や指導方針などは多様です。



例えば石川先生や篠原先生、高須先生は、しっかりと指導をしてくれて、もちろん適切な課題を用意してくれますが、『中高生のみなさんの性格も、努力のあり方もひとそれぞれ』という考え方なので、そこを尊重した指導と声掛けをしてくれています。




もちろん、正しい指導のあり方です。



さらに言えば、当塾の中学生は中間・期末テストの平均点が450点前後ありますが、彼らや彼女たちの指導を担当しているのは、榊原先生・鳥居先生・鳥山先生・高橋先生がメインです。


山口ではありません。


おそらく山口が中学生のみなさんの指導を担当したら、これほどの結果にはつながっていないと思います。


ありがたいことに当塾には、本当に素晴らしい先生方が集まってくれていると自負しております。


しかし私自身、自分の指導方針が間違っているとも思っていません。


受験まで限られた時間しか与えられていない中高生のみなさんのことを考え、危機感が持てていない、自分自身に学習の負荷をかけることができない塾生には、時には厳しい指導も必要だと私は確信しています。



ただし、それが全ての中高生に当てはまるのかというと、そうではありません。


なんぼ厳しい指導が必要とは言っても、性格的にそれを受け付けられない中高生にとっては、もしかしたら他の講師、または他の塾の方が適切なのかもしれません。


私は、みなさんが大きな目標を叶えられるのであれば、必ずしも私の指導じゃなくてもいいと思っていますし、塾そのものを変えてもらっても構わないと考えています。



せっかく当塾を信頼して、大切なお子様を預けたはずなのに、期待していたような結果が得られなかった・・・というのは、ご家庭にとっても私たちにとっても、本当に不本意なものになってしまいます。




そういえば前塾でこんなことがありました。


前塾はいわゆる大規模な学習塾でしたので、素行の悪い生徒ややる気のない中高生もいました。


私はあるひとりの中学生に、ものすごく厳しい指導をしていました。


学年150番くらいだったのですが西尾高校へ行きたい。


だけどまったく学習の習慣もなく、宿題や課題も手つかずのまま提出するような男の子だったのです。


もちろん、その子や保護者様に忖度して、優しく優しく指導する道もあったのでしょうが、いかんせん残された時間は1年弱。


私の力では、優しい指導で結果を出すことは難しいと判断し、かなり厳しめに接していたのですが・・・。



そんな時本社からクレームが入ります。



『担当の山口先生が厳しすぎる。なぜうちの子にだけ厳しいのか?』といったもの。


その子はお母様に、『山口先生がとっても厳しいんだ』と報告したのでしょう。


それ自体はいいんです。


しかしおそらくはそれに対して、お母様は『それはひどいね、山口先生は嫌な先生ね。』的なことを返したのかもしれません。


詳細は分かりませんが、クレームになったということはそれに近いものがあったのだと思います。



担当していた私からすれば、その子が自習に来ない、課題をやらない、だけど西尾高校には合格したいというのは怠慢以外の何物でもなかったのですが・・・。



残念ながらお母様はその子に対して、『あなたがサボるからじゃないの?』『何か理由があって、あなたに厳しくしているんじゃないの?』とは言ってくれなかったのだと思います。




しかし仮にそうだとしても、それは構いません。



ただその場合、お子様と保護者様、私の間に信頼関係は築けていないということになりますので、違う講師、違う塾を検討された方がよいと思うのです。



その考え方については今でも変わりはありません。


私は『絶対に自分が正しい!』などとは思っていません。


しかし自分の指導理念にも信念を持っていますので、『このやり方では結果が出ない』と分かっていながら、そこに迎合することはできないのです。




私が好きな諺に、”No pain no gain.”というものがあります。


もうそのままなのですが、『痛み無くして何も得られない』



私自身、限られた時間しか残されていない大切なお子様を、安くはないお月謝をいただいて預からせていただいているという認識を持っています。



私の指導で結果が出ないというのであれば、それは偏に私の力不足です。


ただもちろん、完全1対1の指導形式である以上、相性の問題もあります。



嬉しいお言葉をかけていただいたり、厚いご信頼をいただけることは本当に身に余る光栄ではありますが、ぜひぜひ批判的な目も向けていただけたらと存じます。









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