大学受験は英単語の暗記量で決まる(『単語を予測する』という無責任な指導に物申したい!)
ようやく諸々の準備が追いついてきましたので、少しだけブログを書かせていただきます。
この数日間何をやっていたのかというと、いよいよ超難関大を受験する塾生のために、その大学で過去に出題された英単語や慣用表現をまとめておりました。
実は過去問そのものはもう20年分やり切ってしまっていたのですが、石橋を叩いて叩いて、さらにコンクリートで補強した上で渡るために、さらに追加で過去20年分、つまり延べ40年分その大学で出てきた英単語をまとめている次第です。
そのごく一部がこちらです。
variation : 『変異』 attribute (名): 『属性』
considering A : 『①Aの割には ②Aを考慮すると』
in proportion to A : 『①Aに比例して ②Aの割には』
S be inspired by A : 『SはAからヒントを得ている』
There is A at work : 『Aが作用している(直訳)Aが働いている』
go beyond A : 『Aより重要である、Aにとどまらない』
(副詞)all too ~ < only too ~ : 『あまりにも~過ぎる(ネガティブ!)』
Broadly speaking : 『概して言えば』 selected individuals : 『(神によって)選ばれた人』
the physical and the metaphysical : 『形而下的なものと形而上的なもの』
crop up = appear : 『現れる』 describe A as B : 『AをBと称する』
strategic alternatives : 『戦略上の”選択肢”』 uninvolved : 『無関心な、つまらない』
strenuous : 『骨の折れる』 interests : 『利害、利益』
free of A : 『Aがない』 courteous : 『礼儀正しい』
agitated : 『動揺している、イライラしている』 at the risk of A : 『Aの危険を冒して』
The gist of it is that SV~ : 『要点はSV~ということだ。』
entertain the idea of doing : 『~するという考えを抱く』
engaged in dispute : 『論争になる』 stamp into A : 『Aに押し掛ける』
contestant = disputant : 『論争者』 deliver an observation : 『意見を述べる』
sentence 人 to A : 『~にAという判決を下す』
S be out of the closed : 『Sは公のものとなっている』 that which = what
A, B, C, and who knows what else : 『A,B,C, そしてその他諸々』
room for A : 『Aの余地』
cooperating allies : 『協力し合う同盟者』 competing foes : 『競争し合う敵(宿敵)』
somewhere along the way : 『いつしか』 encompass A : 『Aを包括する』
have more than a superficial acquaintance with A: 『Aについてそれなりに知る』
throw up one’s hands : 『諦めてやめる』 abandonment : 『放棄、断念』
fragmentation : 『分裂』 educated person : 『教養ある人』
There is a common consensus that SV~ : 『SV~という共通の合意がある』
feel (be) at home with A ≒ have familiarity with A : 『Aに精通している』
perplex A : 『Aを悩ます』 obtrusiveness : 『ひどく目立つこと』
haunt A : 『Aを悩ます、Aにつきまとう』
disturbing the repose : 『静けさをかき乱す』
S be most to be complained of : 『Sが一番具合が悪い』
(こんなのが延々と続いていきます)
彼の名誉のためにお伝えしておくと・・・、多分彼にとっては知っている単語もあります。
飽くまでも、『こんなの出てたよ!』という最後の確認作業みたいなものですね。
ちなみにこれらの英単語や慣用表現は、LEAPやシス単には載っていません(※もちろん一部載っているものもありますが)。
少し話は逸れますが、じゃあこれを受験生全員分にやっているのかというと、そういうわけではありません。
彼の場合は、すでに刈谷高校の単語帳『LEAP』をほとんど完璧にやり終えていて、まだ英単語のキャパシティに余裕があるからこんなものを作っています。
正直なところ、彼の語彙力は山口と変わらないか、場合によっては山口が知らないような英単語や慣用表現も知っていたりします。
そこで誤解の無いようにお伝えしておきたいのですが、LEAPを完全にやり切れている彼が優れていて、そうじゃない高校生は学習が不十分だという話ではありません。
『LEAPを隅から隅まで完璧にやり切る!』というのは相当大変なことですし、これができている受験生はほとんどいません。
だから山口は『鉄壁なんてやらなくていい』と言っていますし(※正確には、LEAPが終わっていないのに、鉄壁なんてやれるわけがないんです)、『大学受験はLEAPさえやっておけば大丈夫』と念を押しています。
しかしながら、この『LEAPを完璧にやる!』というのは途轍もない時間がかかります(当塾の高校生はご存知だと思いますが)。
おそらく1年ではまず不可能。
高校2年生の春から始めてギリギリ終わるかどうか。
言うまでもなく、早く始めるに越したことはありません。
私は今、中学生5名指導させていただいておりますが、全員にLEAPに取り組んでもらっています。
英単語の学習を中学生から始めようが高校3年生から始めようが、その難易度も量も全く変わらないからです。
そして無責任を承知の上で言わせていただきますが、今指導させていただいている5名の中学生、高校生になって受験する模試では、5名全員偏差値70を超す自信があります(※その事実確認はまた2年後、3年後ということで)。
とまあそんなわけで話を戻しますが、超難関大の受験を希望している塾生のために、昨年の9月くらいから色々と準備をしてきたのですが、その総決算がこの過去40年分その大学で出題された英単語や慣用表現の一覧作成ということになります。
ただ冒頭申し上げましたが、全員にやってあげてもよいのですが、ほとんどの場合はオーバーワークになってしまいます。
これをやるくらいなら、何度も何度もLEAPやイディオムチェックをやった方が第一志望合格の可能性を高めてくれるはずです。
飽くまでも彼の場合は、LEAPなどは完璧にやり終えて、過去問20年分もやり切ってくれたので、さらに追加で20年分頑張ってもらおうという話です。
【英単語を前後の文脈から予想するという無謀かつ無責任な指導】
手元にある単語帳から1つ例文を紹介させていただきます。
(★最初に念を押させていただきますが、ここに登場した英単語が全く分からなくても大丈夫です。大学受験ではほぼお目にかかりません。ただ、『英単語を知らなければ英文を読むことはできない』ということを知っていただければうれしいです)
Metaphors are an effective means for capturing the notoriously elusive concept of time, which is too fundamental to explicitly define.
(一応和訳)
『比喩は極めて捉えどころのないことで知られる「時間」という概念を把握するのに有効な手段だ。時間はあまりにも基礎的なせいで明示的には定義できないのだ。』
ちなみに文法的には難しいものは何も使われていません。
強いて言えば『関係代名詞の非制限用法』だけが高校で指導されるないようですが、『それ以外は全て中学校英文法しか使われていません。』
ここに使われている英単語が、『文脈から類推できる』のであれば、その人はもう超人的な超能力者か山口など足元にも及ばない言語学者の権威ということになります。
これが予測できるのであれば、高校で英語の授業など受ける必要はありません。
そして恐ろしいのは、公立高校入試レベルの英単語と、大学受験で登場する英単語の質と量に、とんでもなく大きな隔たりがある、ということです。
公立中学校に通いながら、公立高校入試のための授業を受け続けた高校1年生は、LEAPなどの単語帳に直面した時に愕然とするでしょう。
いや、もしかしたらその隔たりに気づくこともなく、愕然とすることすらできないかもしれません。
だから山口の授業を受けてくれている中学生のみなさんには、今、愕然としてもらっているところです。
しかし彼らや彼女たちは、もうすでにこの英単語の大変さを理解してくれていますので、高校に入ってからはほとんど何もやることはないと思っています。
言うまでもなく、彼らや彼女たちは高校生と同じことができているのですから、当然公立高校入試でも満点を取れます(※これは絶対に22点満点取れると断言させていただきます)。
ところで、『じゃあ中学生全員がLEAPをやればいいんじゃないの?』、というご意見も出てくるかもしれませんが、間違いなくそういう流れにはなりません。
まず、ただ単に公立高校入試で高得点を取るためだけならば、LEAPなんてやる必要がない、というよりも英単語をそんなに根詰めてやる必要はないと思っています。
長文にはご丁寧にルビが振られて単語の意味が書いてありますし、そもそも全部マークですし・・・。
LEAPをやるまでもなく、公立高校入試の英語は満点取れます(※残念ながら取れてしまいます)。
さらに言えば、公立中学校ですので全員が難関大を目指しているわけではありません。
中には『とりあえず公立高校に合格したい!』という中学生もいるでしょうし(※もちろんそれが悪いわけではありません)、中には『高校なんてどこでもいいよ』という中学生もいるはずです。
良くも悪くも『色んな生徒達がいる』のが公立中学校ですので、全員に難関大を目指すような指導をするのは現実的ではありません。
しかし間違いなく言えるのは、『難関大を目指すのであれば、中学生の段階から準備を始めなければならない』ということです。
先日のブログでもお伝えいたしましたが、今の大学入試、とりわけ共通テストは『異常』の一言に尽きます。

正直な話、それなりの進学校に進んだとしても、高校1年生の4月から全力で頑張ってギリギリ間に合うかどうか?というのが今の大学入試です。
もちろん、少子高齢化で雨後の筍の如く私立大学が乱立している今ですから、特に希望が無ければ何かしらの大学には入れます。
飽くまでも、『本当に行きたい大学があるのであれば、遅くとも高校1年生の4月から準備をしてほしい』と願っています。
【英単語も大切だけど、日本語もとても大切です】
先日中学生の男の子からこのような質問をいただきました。
『”恣意的な”ってどういう意味ですか??』
いや~・・・とってもいい質問ですね!
意味が分からない日本語に遭遇した時に、そこに疑問を持つこと。
これはとても大切なことです。
確かに”恣意的な”だけだとちょっと分かりにくいかもしれません。
例えば次のような文章ならどうでしょうか?
『いい加減君の恣意的な考え方には辟易するよ。』
これなら少なくとも、”恣意的な”はあまりいい意味ではないんだな・・・、ということくらいは分かるかもしれません。
ちなみに”恣意的な”とは『自分勝手な、独りよがりな』という形容詞に置き換えられます。
先ほどの文章も英語にするとこんな感じになると思います。
“I am all too fed up with your arbitrary attitude.”
ちなみに『辟易している』を直接英語にするのは大変かもしれませんが、『辟易する=うんざりする』みたいに簡単な日本語に置き換えると、英作文が楽になると思います。
英語と日本語はしっかりと連動しています。
言わずもがな、英語学習において英単語の暗記や英文法の理解は重要ですが、それ以前に日本語を大切にすることが重要だと考えます。
本気で英語を学びたいのであれば、日本語に対する意識を切らないこと。
英語と日本語は密接に連携しているので、『英語だけ学ぶ』『国語(つまり日本語)だけ学ぶ』という姿勢ではあまり良い効果は得られません。
そしてしつこいようですが、難関大になればなるほど、英語の試験はほとんど国語です。

難関大は『好きな英語だけを一生懸命頑張りました!』という学生は求めていないのだということが伺えます。
そして最後に念を押させていただきますが、『英語と国語はきちんと頑張れば、誰でも必ず成績が上がります』。
しかし間違った学習法で学んでしまうと、間違ったものがどんどん積みあがってしまいますので、学べば学ぶほど修正するのが難しくなります(もちろんそれはすべての教科に言えるのでしょうが、英語や数学などの教科はその傾向が顕著に出てしまうと思います)。
だから『私たちと”一緒に”頑張りましょう!!!』