ちょっとしたことこそ大事
昨日の授業で、ある中学生の塾生の男の子から質問をいただきました。
『先生の人生で一番きつかったことって何ですか??』
いや~素晴らしい質問ですね!
というわけで本日の内容は完全に雑談です(まあいつも雑談みたいなものなんですが・・・)。
張り切って、第3位からご案内させていただきます。
第3位『前職での勉強合宿』
・・・いきなり前職の悪口か?なんて思われそうですが、決してそんなことないですよ!
むしろ前職は、職場も同僚も上司も本当に大好き!
じゃなきゃ今でも連絡取ってたり、ましてや同僚の結婚式なんて参加しません(さすがに役員の皆々様方に会うのはめちゃくちゃ緊張しましたが・・・)。
前職というのは、日本国内ではその名前を知らない人はいないくらい、とても大きな塾だったのですが、私なんかは本当に身に余る評価をいただいていましたし、待遇も大満足でした。
勤務時間も適正でしたし、有給も公休もしっかりといただいていましたからね。
そんな山口でもこれはきついと思ったのが・・・・。
『3泊4日の勉強合宿』でした。
この合宿、生徒達は朝の7時に起床、そこから途中に休憩などを挟みながら夜の22時までぶっ通しで勉強、23時前には就寝というのを4日続けるわけですが(最終日は昼過ぎに終わってました)、これ、現場の私たちはそれよりもきつかったのです。
生徒が7時起床なので、現場の私たちはそれよりも1時間早くホテルに集合、生徒達が就寝した後も、夜更かししていないかホテルの各フロアを巡回、その日の反省会、翌日の授業準備などで終わるのが夜中の2時・・・。
で、私たちはホテルには泊まらないので帰宅し、少し休んでからまた朝の6時に集合、なんてことをやってたのです。
いや、ブラッ〇やん!なんて思われるかもしれませんが、1年に2回しかありませんし、本来であれば1日参加すればよいだけなので、全然きつくありません。
今は全然そんな無茶なスケジュールじゃないそうですしね。
それに何よりも・・・、私たち全員が楽しみにしていて、ものすごい充実感を持ってその時間を生徒達と過ごすわけですから、ブラッ〇なんて思っている人間は一人もいませんでした。
生徒達が短期間で成長していく姿を間近で見ることができるわけですからね。
ただ、体力的にはとんでもなくきつかったので、第3位とさせていただきました。
第2位『野球部時代の合宿』
また合宿かい!なんてツッコミが聞こえてきそうですが、これはもう本当にきつかったです。
もう勉強合宿なんて比較にならないくらい・・・。
こちらも夏休み期間中に、高校の宿泊施設を利用して3泊4日、ぶっ通しで練習するわけですが、山口世代は『練習中に水を飲んではダメ』という謎の軍隊ルールが存在しており、冗談抜きにして本当に死んでしまうのではないかと思いました。
細かい練習内容は割愛しますが(もうとにかく体が動かなくなっても走らされるのです)、一番きつかったのが『100km行軍』と呼ばれていたもの。
もう見たまんまです(笑)
所持金5,000円だけ持って、往復100kmの道を歩くだけ。
ただもうこれが本当にしんどかった・・・。
勉強合宿なら『今やれ』と言われても余裕でできますが、この『100km行軍』だけは謹んでお断りさせていただきます。
どうきつかったのかについては皆様のご想像にお任せいたします。
そして栄えある第1位は・・・。
1位『禁煙』
もうこれ、ぶっちぎりの1位です。
中高生諸君にはピンとこないかもしれませんが、これが断トツで一番きつかったですね。
禁煙してからもう6~7年ほどになるでしょうか??
前職で尊敬する上司に、『ご自身の体のために、そして何よりも子供たちのために、禁煙をお勧めします。』と言われて即禁煙・・・と言いたいところなのですが、なんだかんだずるずるやめられなかったのです。
やめようやめようと心の中では思っていましたが。
ただある日、体験授業の日にとあるお父様からこう言われたのです。
『この教室ではだれかタバコを吸っておられますか??』
山口『あ・・・はい・・・、私です。』(その教室でタバコを吸っているのは、山口だけだったのです)。
『そうですか。実は申し上げにくいのですが、息子はタバコのにおいが苦手でして・・・。』
体験授業が終わったその場で、ポケットに入っていたタバコとライターを全部捨てました。
そこから今に至るわけですが、あの時の苦しみは二度と味わいたくないです。
・・・で、どのように辛いのかというと、(ちょっとくらいいいじゃない)みたいな小さな誘惑が、24時間ずっと続くのです。
もう脳内はタバコを肯定する言葉ばかり(笑)
・タバコを吸わないと集中力が続かない
・上司もタバコを吸っているから、コミュニケーションのツールとして必要
・タバコをやめたことで仕事の効率が下がっている
・タバコをやめたから毎日イライラしている
・タバコをやめてから眠気がひどい
・・・などなど。
24時間こんなことを考えていました。
実は山口、数えきれないくらい禁煙を失敗したのですが、理由はいつでも些細なもの。
些細だからこそ、簡単に失敗してしまっていたのです。
これは勉強も一緒。
・部活がきつかった
・テストが終わったばかり
・友達に遊びに誘われた
・ちょっとだけYouTubeがみたい
・ちょっとだけ友達と連絡を取りたい
もうどれもこれも、中高生の勉強を妨げるあるあるだと思うのですが、どれも些細なものですよね。
でも、この些細な誘惑を断ち切れなかった者から脱落していきます。
勝つのはいつでも、この些細な誘惑に打ち勝って勉強を頑張った受験生だけ。
この程度の誘惑にも勝てないで、失敗した理由を学校の先生や塾、予備校のせいにするなんて、お門違いも甚だしいです。
別に頑張りたくなければ頑張らなくてもいいです。
結果としてそれは自分自身に返ってくるだけなので・・・。
そして社会に出ていけば、受験勉強よりもはるかにきつい日常が待っています。
断っておきますが、どんなにしんどくても、人生は楽しいですよ?
でもそれを楽しいものにするか、ただただきついと感じるものにするかは、みなさんの在り方次第です。
勉強なんてものは、正しいことを正しく頑張れば、誰でも結果が出るようにできています。
だからみなさんが本当に心から第一志望の学校に行きたいと思っているのであれば、今目の前にある少しの誘惑に打ち勝ってください。
(ちょっとスマホ触りたいな・・・)を我慢してみるだけです。
その(ちょっと)の積み重ねこそが、一番行きたい学校に行けるのか、そうではない学校に行くのかを決めるものと思ってください。
はっ!
結局勉強の話になってしまった・・・。
でもね、どうせスマホ触るんなら、何となくでもいいので大学の画像でも検索してみてください。
早慶でもG・MARCHでも、関関同立でも国公立でも何でもいいです。
検索しましたか?
こんなところで4年間も、学業にアルバイトに頑張って、たくさんの色んな友人を作って遊んだり、たまには旅行に行ったり、そして就職にも有利で生涯収入も高くなるなんて、夢のようだと思いませんか??
そんな夢のような生活を手に入れようとするならば、ちっぽけなその場限りの誘惑なんて断ち切ってほしいと心から願います。