単語をどうしても覚えられないという君へ【鬼滅の刃 6巻より抜粋がありますので、まだ読んでいない方はご注意を…】

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雑談

山口が担当している塾生は主に難関大志望の高校生が多いです。

偏差値的には70前後くらいの受験生もいれば、まだまだこれから伸びていく途上にある高校1,2年生もいます。

さて、英語という教科を伸ばす上で、単語やイディオムの暗記、文法の理解、精読が必要であることはこれまでにも言及してきましたが、改めてもう少しだけ掘り下げさせてください。

【本当は…大学受験に必要な単語は22,000語!】

これまでにも何度も申し上げてきました通り、

(1)公立高校入試に必要とされる単語は2,000~3,000単語(a,the,one,dog,catなどの本当に簡単な英単語を含めます)。

(2)中堅大学受験に必要とされる単語、(1)に加えて2,000単語(ターゲットやシステム英単語、LEAPなどの初級の単語帳がこれくらいです。

(3)旧帝大や早慶、医学部、関関同立やMARCHなどに必要とされる英単語(1)(2)に加えて2,000単語前後(英検準1級や鉄壁、東大王などの難関用単語帳

…と言われていますが、本当のところ、本当に受験英語を完璧にしようとするならば、22,000単語覚える必要があります。

ただ、中学高校の6年間でそれを覚えようとするならば、おそらく本当に数学や国語、社会や理科に充てる時間がまったくなくなるので、仕方なく『5,000単語前後で何とか受験英語を乗り切ろう!』というのが正しい解釈です。

逆に言えば、この5,000単語が覚えられないのであれば、受験英語は諦めた方がいいです。

ちなみにこれは別に嫌味を言っているわけではなく、当塾の黒野先生や石川先生のように、英語がニガテであっても理系科目でカバーできるのであれば、何の問題もありません(事実、黒野先生や石川先生は、本…当にビックリするくらい英語がニガテですが、名古屋大学工学部、金沢大学理学部に合格しております)。

ただ、それは理系の話であって、さらに言えば彼らは尋常じゃないくらい理系科目が得意なので、多少の文系科目のハンデは吹き飛ばすくらい他で補っているのです。

文系の中高生諸君や、そこまで理系科目が得意ではないみなさんは、当然英語で得点を稼ぐ必要があります。

だから1にも2にも英単語を暗記してほしいのです。

英単語の暗記なんてものは、小学生でもできますし、英語圏の人間ならば、幼児でもホームレスでも知っています。

英単語の暗記ができないというのは、ただ単にまだ量が足りていないのか、もしくは本当はやる気がないのかのどちらしかありません。

【英単語を15,000語覚えた小学5年生がいました】

かなり昔の話になります。

前職の塾は小学生も受け入れていたのですが、そこで英検準1級を取った小学5年生がいました。

先にお伝えしておきますが、帰国子女というわけではありません。

ただ英語が大好きな、普通の小学生です。

ある日彼女からこんな質問をいただきました。

『先生、”refute”という単語の意味が分かりません。”反駁する”って載ってるんですが、読み方も意味も分かりません。

ちなみに”反駁する”は”はんばく”と読み、意味は『ある考え方が間違っていることを証明すること』みたいな感じです。

…とは言っても、山口も実は全く意味など分からなかったので、英英辞典で調べました。

すると、”to prove that a statement or idea is not correct or fair”と載っていたので、それをそのまま彼女に伝えました。

すると、『英英辞典の方が分かりやすいですね!』と返ってきましたので、そのままその英英辞典は彼女に差し上げました。

もちろん、彼女の場合は自主的に英語が好きだったので、すべての学習者に同じことが当てはまるとは思いません。

ただ、小学5年生ですよ?

小学5年生がそこまでして英検準1級や1級の単語を覚えようとしていて(事実覚えていましたが)、中高生のみなさんにできないはずがありません。

彼女のように英語が好きではないのだとしても、目標とする高校や大学に英単語の暗記が必要なら、それはもう死に物狂いで覚えるしかありません。

そして英単語の暗記というものは、攻略法などありません。

もし短期間で、何の労力もなく英単語を覚えられる必勝法があるのであれば、ぜひぜひ教えていただきたいです。

結局のところそんなものは存在しないので、『紙に書いてみる』『それでも覚えられなかったら寝る前に覚えられなかった単語に目を通す』『それでもだめなら、ニガテな単語を抜き出して、家の中のあらゆるところに貼ってみる』『お風呂の中や放課の時間も単語帳に目を通す』、そこまでやって覚えられないというのであれば、これはもう真剣に原因を探す必要がありますが・・・、そこまでやってないでしょう?

だとするならば、英単語が覚えられないというのは、ただ単に量が不足しているか、真剣にやっていないだけです(やっているつもりではあるかもしれませんが…)

ただ、英単語の暗記というのは誰でもできますが、学習の中では一番きついと思います。

とにかく時間と労力がかかりますので…。

ただ繰り返しになりますが、『絶対に誰でもできる!』ということです。

『何年かかっても証明できないような数学の公式を証明しましょう!』と言っているわけではありません。

すでに存在している、日本語と英語の意味をくっつけて覚えましょう!と言っているだけです。

それができないというのであれば、なぜできないのかを自分で考えてみてください。

そうそう、(しんどいな…)と思ってやめてしまうのは君の自由ですが、時間はどんどん進んでいきますし、もちろんその間ライバルもどんどん先に進んでいきます。

あ、ちなみにこの人たちは人間の力では遠く及ばないような人外の鬼たちと戦っています。

英単語の暗記なんかよりも全然大変ですね。

最後に、すべての英語を頑張る受験生にお伝えします。

本当にしつこいようですが、『英単語の暗記は誰でもできるけど、何よりもしんどい学習』です。

そりゃあ何度も何度も繰り返しても、全然覚えられないこともあるでしょう。

でもそれを自分のせいにできないのであれば、勉強なんてやめてしまえばいいと思います。

厳しいことを言いますが、すでに目の前に存在しているだけの英単語の暗記を頑張れなくて、なおかつそれを周りのせいにしてしまうくらいなら、悪いことは言いません、やめてもらって結構です。

それは当塾でも同じことです。

『英文法が理解できない』これは指導者の責任です。

マンツーマン指導で英文法が理解できないということがあれば、それは学習者にやる気がないのか、指導者の教務力と指導力が低いのかのいずれしかありません。

ただし、英単語が覚えられないというのは100%学習者の責任です。

それを自分のせいにできないというのであれば、悪いことは言いません、当塾ではどうにもできないのでやめてもらった方がいいです(お月謝を払ってくれているご両親のためにも。

数か月前のブログでも書きましたが、私たちは公立の中学校や高校の教師のように、教育者ではありません。

安くはないお月謝をいただいて、みなさんを第一志望に導くための道を全力で作るサービス業者です。

したがって、やる気もなくて不平不満を漏らすような中高生のやる気を導くような方法は持ち合わせてはおりませんし、世直し先生のように、素行の悪い若者を正しい道に導こうなどという崇高な魂もありません。

うーむ、まったく同じだ…(ただしこんなにイケメンではないが)。

そんなわけで、英単語の暗記だの、受験だの言ってますが、すべて君の輝かしい未来のためのものです。

君自身が頑張らなければなりませんし、できなければそれは君の責任です。

ご両親やお友達、学校や塾の先生のせいにする前に、まずは自分の精神性や姿勢に対して疑問を持つようにしてください。

何でもかんでも自分のせいにしろ!といっているわけではありませんよ!

まずは自分のやり方を見直すこと、それでも自分の周りに原因があるのだとすれば、その時は周囲に働きかけてください。

例えばご両親が過干渉であったりするならば、それはご両親のせいだと言ってもいいかもしれません。

でもたとえそうだとしても、それは自分で気づいて、自分で切り開くしかありません。

山口も相談には乗れますし、例えばお父さんお母さんに『あまりお子様に干渉しすぎないでください。お子様の自立の妨げになります。』くらいは言えますが、そこまでです。

塾の人間がそれ以上踏み込むと、ご家庭の教育方針に口を挟むことになりますので…。

だからたとえ苦しくても、皆さんの力で何とかして切り開いてくださいね。

そのための相談ならいくらでも乗りますので!

それでは今日も一日頑張りましょう!

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