こういうお子さんは成績が上がりません
もちろん、成績が上がらない要因はいくつかあると思われますが、今回は一つに絞ってお話しさせていただきます。
過去の経験上の話であり、自分自身がそうだったからというものになります。
それはもうダントツで『言い訳をする中高生』です。
少し前に『こんなお子さんは成績が上がります』みたいなお話をさせていただいたと思うのですが、その真逆ですね。
当塾は他塾様のご指摘を甘んじて受け止めさせていただくならば、『つきっきりの指導をする塾』ですが、それが投げっぱなし、教えっぱなしになってしまわないよう、『演習課題』『次の指導までの宿題や課題』『自習室利用の声掛け』を徹底しております。
そうなると、もちろん『宿題や課題が出来ませんでした』という塾生も出てくるのですが、ここで言い訳をする中高生はまず成績が伸びません。
もう聞き飽きるほど聞いた言い訳は『部活が忙しかった』『学校課題が多すぎた』なのですが、この言い訳を聞いたら私たちはすぐにこう聞きます。
『それは君だけが忙しかったのか?』『それは分かっていたことではないのか?』『この一週間、休日も含めて動画やSNSも一切見る暇がないほど忙しかったのか?』
こういったところです。
ただ最初に念を押させていただきますが、『課題が難しくてできなかった』ことについて、厳しいお声がけをすることはありません。
よほどのことがない限りそんな無茶苦茶な課題は出しませんので。
当塾が出す課題は、『授業で理解したことの復習』『英単語やイディオムなどの単純暗記』であって、京大や早慶の問題を出して、『さぁ来週までにやって来てね!』なんて無茶ぶりはいたしません。
誤解を恐れずに言わせていただくならば、『真面目に取り組んでいれば”誰でもできる課題”』しか出しませんので。
言い訳をする中高生の何がまずいのかというと、言い訳をするということは『やれなくても仕方ない』と思っているということです。
そういう中高生は自分がスマホに依存していることすら棚に上げて、『できなかったのは自分のせいではない』『全力を尽くしたのにできなかったのだから仕方ない』と本気で思っていることです。
当たり前のことですが、その状態で1年勉強しても2年勉強しても成績は変わりません。
【『先生や学校の悪口ばかり言って、山口君の成績が変わるの?何かいいことがあるの??』と言われた中学時代の山口のお話】
もうこれもこれまでに何度も何度も弊ブログでご紹介してきましたので、(もう何回も読んだよ!)という方はこの先はお読みいただかなくて大丈夫です。
まったく同じ話が続くだけですので(笑)。
さて中学2年生の頃の山口ですが、『連立方程式の利用問題』で完全につまづき、授業態度も悪かったのか、担任の先生(数学教師)に、『おまえが行ける高校はどこもない。』『おまえがいるとみんなにバカがうつるから学校に来なくていいぞ。』と言われて本当に不登校になったのでした。
・・・。
そんなひどい先生がいるの!?パワハラじゃん!と今の中高生は思うかもしれませんが、お父様やお母様の世代だと、割と共感していただけるのではないでしょうか?
そういうひどい先生いましたよね。
まあとにもかくにも、いたく傷ついてしまった少年山口でした。
母親くらいは味方になってくれるものと思っていたのですが、担任のM田先生に『うちの子がすみません。』と謝っているのを見て絶望しましたね(苦笑)
でも後々考えると、それで良かったのだと思います。
とにもかくにも、そうして受験において本当に貴重な、中学2年生の1年間をほとんどまるまる棒に振ってしまったわけですが、詳細は割愛させていただくとして、中学3年生の5月に、勉強をめちゃくちゃ頑張ることを決意したのでした。
安易な山口は(学年で常にぶっちぎりのトップ、針本君に教えてもらえば、おいの成績も上がるに違いなか!)と思い込んで、針本君に水泳を教えるかわりに、1年間勉強を教えてもらうことにしたのでした(※針本君は塾も何もない島で、その後東大に現役合格します)。
ま~しかしこれが大変で・・・。
当たり前ですが、貴重な中学2年生の知識の土台がまるっと抜け落ちているのですから、中学3年生の内容なんて分かるわけがない。
針本君の家のリビングで一緒に勉強させてもらっていたのですが・・・今思い出しても恥ずかしい、毎日毎日勉強に対する愚痴と、知りもしないくせに、学歴社会がもたらす弊害への警鐘を鳴らしまくっていました。
挙句の果てに、自分の努力不足を棚に上げて、一生懸命教えてくださっている先生方の悪口ばかり言ってました(※3年生になってからはめちゃくちゃいい先生に恵まれたのに・・・今思い出しても情けないですね。奥野先生、佐々野先生ごめんなさい)。
たまりかねた針本君から、『山口君は周りの文句や不平不満しか言わんけど、それで山口君の成績が変わると?できないことができるようになるとね??』と強烈な一撃を頂戴したのでした。
いや、そうなんですよね・・・。
仮にM田先生がひどい先生だろうが、それこそ極端な話、本当に極悪人だったとしても、山口本人には何の関係もない話なんですよね。
M田先生がどんな人間であろうとも、それが山口が勉強をしなくていい理由にはならないし、たとえ何があろうとも、中学2年生の頃に『勉強をやらない!』決意したのは自分の責任です。
もちろん、『いや、そんなひどいことを言われたんだからしょうがないよそれは!』という意見もあるかもしれませんし、否定するつもりもありません。
何を信じるかはもちろん個人の自由ですので。
ただ自分個人としては、あの時にもしもできないこと、やらないことの理由を全てM田先生のせいにしていたら、きっとその後勉強を頑張ることはなかっただろうなと思うのです。
結局のところ、実は針本君に特に何かを教えてもらうことはなかったのですが、彼のような素晴らしい友人に忖度ない厳しい言葉をもらって、同じ時間を過ごせたことは何よりも大きな財産となりました。
もしもあのとき不貞腐れて、(なんだよこいつ、同じ同級生なのに偉そうに…)なんて思ってたらと思うと今でもぞっとします。
ですので、『西高(東高)の課題が忙しくて…。』『部活が忙しくて…。』という言い訳にはもう辟易しております。
それが勉強をしなくていい理由になるの??と思っています。
さらに言えば、西高や東高の課題は別に普通ですし、じゃあ君の周りは全員が『課題と部活が忙しくて勉強できていないのか?』と聞きたいのです。
ちなみに余談ですが、今刈谷高校2年生のトップは、あの練習が厳しくて有名なサッカー部に所属しているらしいです。
もちろん彼はスーパーマンなのかもしれない。
彼とみなさんでは違うのかもしれない。
でもそれが君が勉強を頑張らなくていい理由にはならないはずです。
本当に厳しい話、『部活が忙しい』『学校課題が厳しい』という理由で君の勉強の妨げになるのであれば、当塾をやめて転塾した方がいいです。
止めはしません。
頑張っている他の塾生のモチベーションに影響しますので。
でもね、そんな精神性じゃどこに行っても同じです。
うちの講師たちみたいにあれこれ言う人間が君の周りにいなくなるだけです。
あぁあと最後にもう一つ、お母さんに悪態つくのもやめた方がいい。
何のプラスにもなりません。
総じて世の中のお母さんというのは、なぜだか中高生のみなさんの悪いところを見つけるセンサーが優れていて、ついついあれこれ言ってしまうものです。
当塾でもお母様には『お母さんがあれこれ言ってもプラスになることはまずありません。』とお伝えしております。
でもね・・・君は本当にお母さんに『うるさいな!自分はもう本当に(スマホも触らずテレビも見ず)全力で頑張ってるじゃん!』と胸を張って言えるんですか?
自分が思うに、多分そこまでやってないでしょ?
それにそのスマホだって、君のお金で手に入れたわけではない。
アルバイトをして自分が稼いだお金でない限り、君のスマホは・・・、いや、学校に通えているのもごはんが食べることができているのも、こうして第一志望に向けて勉強を頑張る環境を作ってもらえているのも全部お父さんとお母さんのおかげ。
そんなに文句があるなら家も出て、アルバイトでもしながら自分の力で勉強すればよい。
塾だって『ぼくは(わたしは)やる気がないから、申し訳ないから塾はやめるよ。』とお父さんやお母さんに伝えた方がいい。
君のお父さんもお母さんも、そりゃあ多少の理不尽はあるかもしれないけど、もちろん君が幸せな人生を送れるように頑張ってくださっている。
それに不平不満が出たり、内弁慶でお父さんやお母さん(特にお母さん)に対して反発するようなら、断言するけど君の成績は上がらない。
とはいえ、これはもう本当にご本人の問題ですので、自分の意志で変わるしかありません。
正直なところ、指導をさせていただく、授業や課題の準備をする、進捗を管理させていただく、鼓舞するようなお声がけをすることはできても、ないやる気を生み出すことはできませんし、それを頑張るつもりもありません。
頑張ってなんとかできるものならもちろん頑張りますが、興味もないガバディやモンゴル語を頑張るように促すことは不可能です。
0には100をかけようが10,000,000,000,000をかけようが、『ゼロです』。
だから君たち自身が、自分の力で何とか変わるしかありません。
そんなわけで、なんだかんだといつものメンバーはこのゴールデンウィーク期間中も自習に来てくれました。
それだけでも教室を開けてよかったな~と本当に思います。
・・・てこんないやなこと書いたらまた(うわ~この塾きつそう・・・なんかここはやめとう)って思われてしまう!
でもそれならそれでいいです。
うちは学習塾であって、『成績は上がらなくても、とりあえず会員を集めまくって年間の売上を最低でも○○○○万円作らなければならない!』企業ではありませんので。
本気で頑張りたい中高生と、私たちも一緒に頑張りたいんです。
だから私たちも全力で頑張ります!
もちろん、君たちだけに勉強させたりしません。
私たちも一緒に勉強しますよ。
だから今日も1日頑張りましょう!
『大学入学共通テストまであと255日(8.5か月)、公立高校入試まであと306日(10.2か月)』