山口が西尾市内の高校に厳しい目を向け続けている理由

カテゴリー :

教室長ブログ

西尾市内の高校とは言いましたが、はっきりと申し上げますと『西尾高校と西尾東高校』です。


その他の高校は、特にものすごく大学進学に力を入れているわけではありませんので、今の校風でも問題ないと思います。



問題なのは、『進学校を謳っているのに、指導環境が伴っていない高校』だと考えております。



(※これもしつこいほどに念を押しますが、10年前はそんなことはありませんでした。他校に負けない進学校だったと思っています)





5年前の話です。




当時はまだ当塾も、新規の入塾制限は『高校3年生の7月』とかなり緩かったです。



そんなギリギリの7月に入ってから、とある西尾高校の3年生の女の子が体験授業を受けに来てくれました。




彼女の当時の偏差値が45くらい、志望校は名古屋市立大学とのこと。



この時点でもう相当に厳しいのですが、ご本人はまだ何とかなると思っています。



もちろん、それ自体は仕方のないことです。



恐らくは周りの誰も、『偏差値40台から名市大を目指す』ということがどれほど厳しいことなのか、教えてくれなかったのでしょう。



一応厳しいとは思いつつ、単語チェックをしてみたところ・・・、なんと300ほどの英単語すら覚えていなかったのです。




『大学受験において、英単語の暗記がどれほど重要なことなのか』に言及するのはまたの機会にするとして、私は本当に愕然としました。



『高校の先生は何も言ってくれなかったの?』と聞いてみたところ、『そんなこと何も言ってませんでした・・・。』と力のない返事が返ってきました。


もちろん、時として子どもは自分に都合がいいウソをつくものですので、もしかしたら西尾高校の先生方はきちんとお声がけをしていて、たまたまその子がきちんと腑に落とし切れていなかったのかもしれません(※ただし、私が塾生たちから聞いている話を考慮するならば、強ちその子がウソをついているとは思えない、というのが偽りない本音です)






本当に申し訳なかったのですが、偏差値40台で、高校3年生の夏から逆転合格させてあげる自信がありませんでしたので、その時はお断りさせていただきました(※しっかりと学習習慣がついた状態での偏差値40台なら検討したかもしれません)。




そしてこれは数か月前にもお話しましたが、西尾東高校のケースです(つまり現在進行形のお話です)。



とある名市大志望の東高2年生の女の子に、『今の学習量と質では絶対に合格しないよ?』と伝えたことがあります(※ちょっと厳しいようですが、私は厳しい声掛けに耐えられる高校生か、そうじゃないかを見極めた上で言葉を選んでおります。この塾生は耐えられる子です)。




こちらの女の子、性格が非常に素直なので一大決心をし、彼女が所属していた部活の顧問の先生に相談してみたのだそうです。


するとこのような答えが返ってきたといいます。



『そんな高校2年生の春から受験勉強なってやらなくっていいって!早すぎるよ!』



私はそれを聞いて本当に呆れるばかりでした。



くれぐれも念を押しておきますが、私は『受験勉強のために部活動をやめた方がいい』、と言いたいわけではありません。



むしろ、部活動を頑張っている高校生の方が、総じて成績はいいと思っています。



ところが、『部活が忙しくて課題がこなせませんでした』というのは本末転倒だと考えております。



部活のせいで勉強ができないんですよ?



両立ができないのであれば、どちらかは諦めるべきです。


両者を天秤にかけて、部活の方が大切だと思うのであれば、自分の責任においてそうすればいいと思っています。



話を戻します。



こちらの東高の先生は『(名市大を第一志望と考えている2年生に)受験勉強を始めるにはまだ早すぎる』と言ったのです。



それでは2024年度、東高から名古屋市立大学に何名合格したのかというと『0名』なんです。


ちなみに昨年度は合格者が出ておりますが、推薦による合格と聞いております。




当然確率で言えば、今の東高から名市大に合格する可能性は0%、控えめに見積もっても、『学年3位以内』に入っていることは絶対条件です。

(※もちろん、当塾はその0%を100%にすべく、粉骨砕身全力を注いでおります。

高校教師の職務怠慢は結構ですが、こちらの邪魔はしないでいただきたい、厳しい物言いですが本音ではそう思っています。何を基準に、『受験勉強を始めるには早すぎる』とおっしゃっているのか、ぜひ説明していただきたいと思っています)



断っておきますが、自分は絶対に『全ての塾生に第一志望に合格してほしい』と思っています。



ですので、この教室ではそのために必要なことを、すべての塾生に平等に伝えております。




その一方で、今回『英語の学年平均が0.6点(※20点満点中)』というとんでもないテストを作成した刈谷高校の英語の先生は、『高校2年生の冬までに、LEAPを完全に終わらせないと受験は相当厳しい』と言ってくれているのです。




厳しい現実をきちんと伝えない、どころか『受験勉強にはまだ早すぎる』などと言ってしまう先生と、これだけ厳しく生徒に接してくれる刈谷や岡崎の先生と、どちらが親身に指導してくれているのでしょうか?




これについては保護者様達にも同じように危機感を持っていただきたく存じます。



お子さまに、『学校の課題や先生方の指導は厳しいの?』と確認してもらえるだけでもいいです。



高校生のみなさんに、大学受験において与えられた時間は『たったの2年9か月』。



それも多くは、オールマークの公立高校入試に慣れきってしまった高校生です。



しつこく念を押させていただきますが、難関大を目指す受験生は、『たったの2年と9か月』で、今度は大学受験に通用するだけの記述力を身に付けていかなければなりません。









少し前のブログでも紹介させていただきましたが、こちらはとある大学の『日本史』の解答例です。


英語や数学、国語ではありません。



全教科でこれだけの記述力が要求されます。



だからこそ当塾では、『完全1対1のマンツーマン指導』で、徹底して記述力を鍛え上げていくのです。



そしてこういった難関大に挑戦していく上では、受験勉強に早すぎる、なんてことはありません。



むしろ高校1年生の4月からでも遅いくらいです(※もちろん、刈谷や岡崎、一宮や旭丘、明和など、きちんとした環境が整った高校は別ですが)。



私からすれば、西尾高校や西尾東高校に合格する高校生は非常に優秀です。


大変な力を持っており、ちゃんと努力ができる高校生です。


しかし環境のせいで大きな可能性を失っている西高生や東高生が多いように思われます(とはいえ、決断するのも努力するのも本人次第ですので、最後の責任はすべて生徒自身にある、とも思います)。













Monthly Archives

月別記事