プレテストがかなりえぐかったようですが...。

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雑談

みなさん、なかなかボコボコにされてしまったようで...。

中には、時間配分を10分間違えてしまった!という塾生もいたようですが、いや~ラッキーでしたね!

これが本番じゃなくて、本当にラッキー!

本番一か月前にしっかりと失敗をしといて、なおかつ自分の弱点まで教えてもらったのですから、これはもう相当ラッキーですよ。

今まで何の努力もしなかった受験生ならば、正直手の施しようがないのですが、これまで頑張ってきた塾生諸君なら大丈夫です。

今回取れなかったところをしっかりと再確認して、本番までにしっかりと修正しましょう。

なお、プレテストは『受験生のみなさんに自信を持たせるテスト』ではありません。

ボコボコに打ちのめして、本番まで改めて兜の緒を締め直してもらうことが目的ですので、そもそも共通テスト本番よりもきつめです。

そして、このプレテストで、目標を下方修正する受験生も少なからず出てきますので、高校3年生のみなさんは最後の最後まで諦めないでくださいね!

【高校2年生はもう受験の準備を始めてください】

前職に努めていた頃、受験生から一番多く問い合わせをいただいていたのが何年生の何月だか想像がつくでしょうか?

これがもう圧倒的に『高校3年生の7月』です。

大手学習塾が最もCMに力を入れるのが6月。

6月にしっかりと種を蒔いて、7月にしっかりと刈り取るという作戦ですね。

この作戦は非常に効果的で、山口が前職に勤務していた頃、最高で7月だけで30人にご入塾いただけたことがありました。

...。

いや、これはとんでもないことなんです。

日曜日にお休みをいただいていたとして、教室稼働日が約25日ほど。

つまり、毎日1人は入会していたという計算になります。

その他の月はというと、大体5名前後でしょうか?

ちなみに8月はというと、1~2名程度の入塾で、教室によっては0名というところもありました。

まあそういう広告を打つので、そういう流れは必然的なのですが、正直に申し上げまして、高校3年生の7月から塾に通い始めても、『何の効果も得られない場合』がほとんどです。

もちろん中には、元々名古屋大学を目指していてA判定も出ていて、お守り程度に塾に通うことにしました、なんて受験生もいるにはいましたが、そんな受験生は”ひとりいるかいないか”レベル。

ほとんどは第一志望にE判定しか出ていないくて、『今までまったく勉強してこなかったんですけど、CMを見て入塾を決意しました』という受験生が圧倒的大多数です。

しつこいようですが、大手は『そういう宣伝広告』を打ちまくりますので、それは当然です。

でも考えてみてください。

7月といったら、もう受験本番まで残された時間は、『たったの6か月と数週間』。

国公立志望なら5教科7科目ですので、1科目あたり1ヵ月の猶予も残されていないのです。

これで受験がなんとかなるわけがない。

誓って申し上げますが、赤本であったり、共通テストパックに目を通してもらえば分かりますが、これは質的にも量的にも、半年そこら死に物狂いになって何とかできるようなものではありません。

ちなみに余談ですが、当塾は開校して以来、7月の入塾者が5名を超えたことは一度もありません。

当塾の場合、高校3年生の新規入塾は一切お断りさせていただいておりますので、当然と言えば当然なのですが、裏を返せば、『7月から大学受験を頑張っても、何とかなるわけがない』と考えているからです。

それはもちろん、前塾での経験に基づいているものであることを念押しさせていただきます。

私たちはこれまで、切羽詰まってとんでもない講習費を払って、ほとんど結果を出せなかった受験生を何人も見てきたのです。

ただ、それは経営理念の違いによるものですので、前塾の方針を否定する気は毛頭ありません。

そりゃあ追い詰められた受験生にとっては、門前払いの私たちよりも、受け入れてくれる塾の方がはるかにありがたいでしょうから。

話を元に戻します。

現在高校2年生のみなさん、みなさんに残された時間は、実はたったの『404日』です。

404日ですよ??

実はもうすでに、みなさん俵に足が乗っているような状態です。

先ほどの理屈で言えば、『1科目に残された時間は約58日』、つまり2ヵ月もないんです。

なおかつ、数学や英語と言った激重教科は、2ヵ月やそこらでは何ともなりません。

先月の模試でB判定未満なら、それはもう相当厳しいです。

この時期から『全国の』受験生が勉強に本腰を入れ始めますので、ここからは基本的に偏差値は下がっていきます。

全国のライバル達と同じ水準の学習をして初めてギリギリステイ、それ以上の努力を積み上げなければ、みなさんの偏差値は上がらないどころか下がります。

ですから今のうちに、せめて高校1年生、2年生の基礎だけは、しっかりと補強しておいてください。

自分の弱点や、志望校の傾向も知らずに、無策で受験に挑むのは、大阪桐蔭高校や智辯和歌山の練習や強さを知らないままに試合に臨むようなもの。

ちなみに先日元智辯和歌山高校野球部のOBの動画をYouTubeで拝見したのですが、彼は朝の2:00に起床して朝練や練習試合に参加していたのだそうです。

それを良いと思うか悪いと思うかは人それぞれですが、そこまで頑張っている連中に、頑張っていない人間が勝てるわけがない。

しつこいようですが、高校2年生のみなさんに残された時間は『たったの404日』。

この404日でみなさんが一番行きたい大学に行けるのか?、それとも本意ではない大学に進むのかが決まってしまうものと心得てくださいね。

【読書の勧め】

先日購入した新しい参考書なのですが...。

これは思っていたよりもえぐいです。

例えば以下の文章

『議論は、社会的なルールの歴史の中で、このように、変わることなくテーマとされてきたものであるから、議論が心理学的に重要なものであることは、認めておいた方がよい。しかしながら、心理学者たちの理論的な枠組みが、人間の活動から議論に関わる色んな側面を差し引いたものである限り、議論というものに対して、正当な注意を向けることはできないだろう。この点を認めていただけるならば、ここで、現代の理論のもとを去り、修辞学と言う今にも倒れそうな古い都市の中心部へ入ってもよいということになる。議論というものを人間の問題の中心に据えているのは、最近の社会心理学ではなく、他ならぬ古代の修辞学の領域なのである。』

恐ろしいことに、もちろんこれが英語で書かれています。

ですので、少なくともこの大学を受験する高校生は、このレベルの日本語がしっかりと読解できることが最低条件、英語云々の前に、高い日本語の能力が求められます。

次にもう一例。

これに至っては読んでて正気を保っているのが難しいくらいですね。

『私の自由のイニシアティブを超えて迎え入れてしまっていること、それが憑依である。私が他者を他者として定立し、自他を対立させる以前に、他者がが顔の悲惨によって私にとり憑き、私を召喚する。非現象的な悲惨によって、だがもちろん現象的な悲惨によって。現象的な悲惨が私にとり憑くとすれば、悲惨とは無縁の現象を突き抜けてくる非現象的な悲惨が私にとり憑くことを前提にしている。憑依は...。』

こんなのが延々と続いていきます。

もちろん、こんな文章を小学生が読んで理解できるのかと言えば、その確率は極めて低いというか、ゼロだと思います。

稀に数学の若き天才は生まれることはありますが、哲学の若き天才というのは聞いたことがないからです。

しかし、小学生の頃から地道に簡単な文章を読み続けて、少しずつ少しずつ文章の難易度を上げてきたのであれば、この文章を理解することはあるいは可能でしょう。

ただ、高校3年生まで勉強を怠ってしまった高校生がこの文章を理解することは、小学生に理解を促すのと同じことで、はっきり言ってしまえば不可能です。

だから時間が必要になります。

上記の文章は難解な哲学家の文章ではなく、れっきとした大学入試問題なのです。

質はもちろん大切です。

ですが、『量よりも質の方が大切』というわけではありません。

難解な文章を読解し、そこで問われる問に文章で答えるとするならば、そこにはやはり膨大な練習量が必要となります。

とはいえ、何も難しいことを要求するわけではありません。

小学生なら小学生、中学生なら中学生のみなさんが、自分で読めるレベルの文章を、毎日毎日少しずつ読み続けてほしいのです。

そうでなければ、上記の文章が英語でかかれた文章を読解することなんてできませんし、入試本番において合格点を取ることは難しいです。

そして、物を読み、書くという能力は一生涯役に立ちます。

物を読んで書く能力は社会でも重宝されますし、それができる人間は高い評価をもらえます。

平たく言えば、『高い給料がもらえる』ということです。

理系畑の人であっても、自分がクリエイトしたものを第三者に伝えるのであれば、そこには自分の考えをうまくまとめる能力が求められます。

だから小学生、中学生のみなさん、たくさん本を読んでくださいね!(...とはいえ、小中学生がこのブログを読んでいるとは思えませんので、お父様お母様、宜しくお願いします!)

というわけで、質問ラッシュが始まりましたので、本日はこの辺で…。

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