センター試験はどうなる?(現中学生・高校1年生)
こんにちは!
先日高校1年生の女の子の体験授業があったのですが、その際お母様からいただいた貴重なご質問がありましたので共有させていただけたらと思います。
まずタイトルの通りですが、すでにご存知の方が多いと思いますが、現高校1年生からセンター試験はなくなると言われています。
これについて、生徒はもちろんですが保護者様も気になられていると思いますので、現時点でわかっていることをお伝えさせていただきます。
ただし先にお断りさせていただきますが、現時点では決定していないことがほとんどですので、その変更点や決定したことについては、その都度ご報告させていただきます。
大きく変わるのは『英語』ですが、その前に全体的なお話をさせていただきます。
今後ですが、これまでのような『入学試験一辺倒』ではなくなり、『高校3年間でどのような活動をしてきたか?』が評価されるようになります。
ここからがいきなりファジーになるのですが、例えば『全国共通学力テスト』などを2回ほど設けて、そのテストを3年間で計6回受験し、そのトータルのスコアで判断するというものです。
これではっきり言えるのは、これまでのように『高校1、2年生のころはサボっていたけど、3年生になってからシャカリキに頑張って一発逆転!』みたいなことは起こらなくなるということです。
また、これまは『筆記、特にマークシート』を重視してきましたが、国語や数学にも大幅に記述式を導入することにより、いわゆる『受験のテクニック』が通用しない、これまで以上に思考力や洞察力、表現力が求められることになっていきます。
加えて『アクティブラーニング』の導入により、資格や留学、課外活動なども評価の対象となるため、学習のみならずそれ以外の活動にも力を入れていかなければなりません。
・・・とはいったものの、最初に申し上げました通り、これはまだ不確定な要素が多いです。
実際のところ記述式を大幅導入するといっても、何十万人もいる受験生の試験の採点を誰がやるのか?という問題があります。
そして最終的な進路の基準となる、年間2回実施する予定という『学力テスト』、そして生徒達の課外活動、これらを評価し調査書を作成するのは高校の教師ですので、現場の先生方の負担が大きくなるのは明らかです。
これらに対する対策は現在進行中ですので、現時点ではっきりとは言えません。
現に今の『高校1年生』にそういった動きがあるのかと言えば、まったく今まで通りですので・・・。
ただそれを知っておくか知らないか、また備えておくかでは全然違いますよね。
そしてそれは塾側にとっても同じで、今後は今までのような『受験対策』だけではなく、『アクティブラーニング』に対しても対策を取っていかなければなりません。
そして今回の改訂で一番大きな影響が出るのが『英語』です。
これまでの受験英語では『読む』『(申し訳程度に)書く』に重きが置かれていました。
それが今後は加えて『聞く』『話す』を加えた4技能が評価基準となっていきます。
そのため、小学校から英語の授業を義務化する、などの動きを取っていくことになります。
しかしここでも問題が一つ。
実際のところその授業を誰がやるのか?ということです。
『いやいや幼児や低学年の英語だから、小学校の先生がそのままやればいいんじゃないの?』と思われるかもしれませんが、ところがどっこいそうはいきません。
幼児や低学年の時期の英語こそ、丁寧にやらなければならないのです。
小学校低学年のお子様にいきなり『英語にはbe動詞と一般動詞があって~・・・』、などと言ってもちんぷんかんぷんですよね?
そのため例えば今以上にネイティブスピーカーの臨時講師を大量に雇用して、本当の生きた英語を学ばせる・・・と考えているようですが、現実にはマンパワーの不足と人件費の問題で困難であると言われています。
ただ自治体によって差がありまして、例えば刈谷市などではすでにボランティアで外語学院や英会話教室の先生を雇って、いち早くこのムーブメントに乗っていこうとしています。
・・・ですが西尾市も含め、多くの自治体ではそこまで行動には移していません。
そうなってくると、これは個人個人で対策を取っていかなければならないということになります。
その議論についてはまたの機会にということで、では今の中学生や高校生はこの英語対策は何をやっていけばよいのか?ということをお話させていただきます。
・・・いただきたいのですが、ちょっと長くなりましたので、続きはまた明日ということで・・・
ただこれだけははっきり言えますが、『TOEICよりも英検やTOEFL』であるということです。
その理由はまた明日説明させていただきます。
いつも以上に冗長な文章になってしまいましたが、本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。