もう少しだけ、『山口はみなさんに対して平等ですよー』というお話
もしかしたら塾生の中には、(いや、でもあんなに岡崎高校や刈谷高校の話を引き合いに出すんだから、多少は対応違うんじゃないの?)と思う中高生もいるかもしれません。
私山口、中学校や高校に対しては多少色眼鏡を通して見ているところはありますが(※偏差値や合格実績が違うのですから当然それはあります)、中高生のみなさんに対しては一切それはありません。
その証拠に。
つい先日の話ですが、先日入塾してくれたとある刈高生の授業中のお話です。
その刈高生、山口の単語課題がなんと0%!
いや・・・ちょっと0%は久しぶりやで・・・、と思いつつ、まずはなぜ0%だったのか理由を聞いてみました。
したらば・・・。
『刈谷高校の実力テスト対策でいっぱいいっぱいだったので、単語まで手が回りませんでした。』とのこと
ふぅ・・・。
いや、もちろんもっともらしい理由なんですけど、この理由はうちでは通用しません。
なぜなら、実力テストがあることなんて最初から分かってたわけですからね。
最初に、『実力テストがあるので、今週は単語チェック無しにしてください。』と言ってくれればもちろんそのように対応します。
そしてさらに言えば、学校のテストももちろん大切なのですが、それ以上に大切なのは受験勉強。
単語学習はいついかなる時も怠ってはいけません(※とはいえ、しつこいようですがきちんと理由を言ってくれれば、単語チェックはやりませんのでご安心を)。
そこで山口が彼に言った言葉、多分こんな感じです。
『あのさ、もちろん刈谷高校の実力テストも大事やで?
でもだからと言って、塾の課題が大事じゃないってわけじゃないよね?
実力テスト対策もやる、その上で塾の課題もやる。
なにも合衆国大統領バリに、分刻みの生活送ってるわけじゃないでしょ?
あ、もしそうならそう言ってくれればいいんだけどさ。
だけどはっきり言っておく。
うちの単語の宿題程度ができないのであれば、○○大学(※超難関大)なんて夢のまた夢カードやで?』
・・・。
文字にするとすごい嫌なかんじですね(汗
そう!
自分はね、岡高生だろうが刈高生だろうが、そうじゃなかろうがやれてなければみな平等に同じように接しますよ。
だってみんな同じ、難関大を目指している高校生ですもん。
別け隔てなく、厳しく接しますよ。
さてこちらの彼ですが、次の週には単語チェックきっちりと100%に仕上げてきました。
もちろん褒めます。
たったの一週間で、0%を100%に仕上げてきたわけですから。
そこで彼に『どうやって課題に取り組んだの?』と確認したところ、
『週末に友達とカラオケに行ったんですけど、(おれ、何やってんだろう?)と思って、途中で抜けて家に帰って勉強したんです。』、と返ってきました。
【本当は厳しい叱咤激励無しに、塾生のやる気を引き出せるならそれがベストなのですが・・・】
これはほとほと自分でも自覚しておりますが、山口にその能力はありません。
ただですね、これが10年も15年も時間が残されているなら、山口も本当に根気よく、厳しい指導もせずにあれこれ手を尽くして、生徒のやる気を引き出すよう働きかけると思います。
でもね、みなさんたったの数年しかないんやで?
数年というかせいぜい2,3年。
山口はみなさんのお父様お母様から大切なみなさんをお預かりして、なおかつ安くはないお月謝までいただいている。
自分は普段、『受験の結果は本人次第で、周りには一切責任が無い』と言っているし、実際にそう思っているけど、本当のところはものすごい責任を感じている。
これは考え方の違いによるものだけど、それでも厳しい現実を伝えずに、のんびりとした指導を続けることこそ無責任だと思っている。
それにこれこそ厳しいことを言ってしまうけど、本気で頑張っていてしっかりとし結果を出している中高生は、多分山口の指導なんて厳しいとも何とも思ってない。
そんなの当たり前だと思っているだろうし、誰に言われるでもなく、その程度のことは普通にこなしている。
【coachとは、同じ目標に向かって一緒に進んでいく人のことを指す】
・・・って尊敬する桑田真澄さん(※ジャイアンツ投手コーチ)が言っていました。
さらには、『厳しいことなんて誰でも言える。厳しくしないとやる気を出させることができないのは無能なコーチ』とまで言っていたのです。
これをとある動画で観まして・・・もう山口めちゃくちゃへこんだんです。
(あぁ・・・それが本当なら、自分は無能なコーチなんだ・・・)と
しかしながら奥さんにこの話をしたところ、このような答えが返ってきました。
『野球の場合とはまた違うと思うよ?
しかもそれはプロ野球の話であって、みなそれなりに野球そのものが好きなんだろうし、生活もかかってるんだろうから、受験勉強とは土台が違うよ。
大きな目標があって、もしかしたらそれが分不相応かもしれなくて、その上好きでもない勉強を頑張らなきゃいけないんだから、厳しい指導が必要な場合も多いんじゃないの?』
確かにそうや!
というわけで、これは野球でもないし、山口も桑田真澄さんではないので、やっぱりこれまで通りみなさんに接していきたいと思います。
【でも最後は自分で選べばいいですよ!】
うちは学習塾ですので、どうしても成績や学歴、普段の学習などに重きを置きがちです。
しかし、山口個人は『本当のところ学歴なんて関係ない』とも思っています(※医者や弁護士、官僚政治家など学歴が必須の職業は除きます)。
例えば山口の知人で、一番稼いでいる人は高卒(年商600億円だそうです)、2番目に稼いでいる人間は通信制高校中退です。
この人たちは学歴なんて関係なく、自分で主体的に考え、自分で道を切り開いたんですね。
しかしこれ、本当に極めてレアケースなんですよね。
多分1万人に1人いるかいないか。
学歴って無くてもいいかもしれませんが、もちろんあった方がいいに決まっています。
どれだけ『学歴フィルターはないよ!』なんてきれいごと言っても、そんなの実際には分からないじゃないですか。
実際に岩倉先生(名古屋大学卒・名古屋大学院卒)の就職活動なんて、『最終選考に残ったメンバーの中で、僕の大学が一番下でした』と言ってましたから(※他は全員東大・京大だったそうです)。
まあそれはさておきです。
少なくともこの塾に来ているみなさんは、少なからず『この大学に行きたい!』という思いを持っている。
だったらその大きな目標に向けて、君が頑張らないといけないんじゃないの?
本来であれば、塾から課題なんて与えられなくても、自分の意志で頑張らなければならない。
もちろん、塾から与えられた最低限の課題なんてやって当たり前。
君たちが岡高生や刈高生と同じような大学を目指すのであれば、彼らや彼女たちと同じような努力を積み上げて初めてスタートライン。
でもね、それが嫌なら別にやらなくてもいいと思う。
自分の決断だし、君が決めたことに山口があれこれ口を出すことはない。
だけど『○○大学に行きたい!そのためにFIXで頑張るんだ!』と思ってくれたのであれば、ぜひ行動に起こしてほしい。
もしだらけていると判断したら、うちに通ってくれている以上、山口は変わらず叱咤激励し続ける。
それが岡高生だろうが刈高生だろうが、そうじゃなかろうが関係ない。
みなに同じように接するし、全員に第一志望に合格してほしい、自分は本気でそう思っています。
偏差値40の高校生が『僕は東大に行きたいんです!』と言っても自分は真剣に受け止めるし、真剣に合格するために必要なことを伝えていく。
だけど君の行動がまったく伴っていなかったら、自分は心の底からがっかりすると思う。