中学生の男の子がこのような和訳を書いてくれました(とにかく本を読んでほしい・・・それに尽きます)

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教室長ブログ

【山口のスマホ使用時間の発表です!】

そうそう、私山口自身のスマホからたくさんのアプリを削除しました!

その中でも、人類の脳を最も効率的に破壊すると言われている諸悪の根源、『YouTube』を消し去ったのですが・・・。


いや、正直削除した瞬間はちょっと辛かったです。


とはいえ、1日経てばどうということはなかったですね。


そんなわけでここ1週間における山口のスマホ使用時間の発表です!



なんと『1日平均20分』!


そして中高生のみなさんはもちろんなのですが、保護者様にもご共有いただきたいです。


『スマホをやめたら心身ともに快調そのもの』です!


特に思考力や集中力は桁違いに上がりました!



いや~私趣味でずっとギターを弾いていたんですが、ここ5年間はギターの練習や作曲に集中できなかったんです・・・。


まあ全部が全部スマホのせいとは思えませんが、それにしてもスマホを手元に置いて、ダラダラ練習する意味のなさと言ったら・・・。



iPhoneを手にしてから10余年以上、おそらく自分はものすごい大変なものを失ってしまったのだと思います。



というわけで、これからはスマホを断絶して、失われた10年を取り戻そうと思います!


受験生諸君、君はスマホをやめるだけで、時間だけではなく大変な集中力を手に入れることができます。


まあスマホをやめたからって君の命が奪われるわけではありません。

逆にスマホが君の夢を奪ってしまう可能性は大いにありえるでしょう。



【山口が指導を担当している中学生の男の子がこんな和訳文を書いてくれました!】

多分度肝を抜かれると思います。




英文はこちらです。

“The revivals of memory are rarely literal. We naturally remember what interests us. The past is recalled not because of itself but because what it adds to the present.” (京都大学)


それほど長い文章ではありませんし、文法的や構文的にもめちゃくちゃ難しいわけではないのですが・・・。


ちょっと抽象的な英文ですので、そのまま日本語にしてしまうと不自然な堅い訳になってしまうはずです。



この英文を彼はこのように訳しています。



『記憶が復元することはめったに文字通りではない。私たちは当然、興味を引き立たせてくれるようなものを覚えるのだ。過去はそれ自身によってではなく、現在に加えられるから呼び起こされるのである。』


もうほとんど100点と和訳だと思います。


この和訳文を中学3年生にしてすでに書けているという事実がすごいですね。


塾生のみなさんはご存知の通り、山口の課題はとにかく一度は自力で取り組むことを義務付けています。



どんなに難文だろうが、どんなに見たことが無い表現だろうが、今持てる自身の武器で、ああでもない、こうでもないと頭を働かせて訳してもらっています。


その時こそがまさに学習者の知的好奇心と学力が伸びている時だからです。


それはさておき、終盤こそ添削させていただきましたが、彼が自分の言葉で紡ぎ出した日本語の数々に注目してほしいです。



月並みですが、こういった表現がゼロの状態から、勝手に脳内に生み出されることは絶対にありません。

そんなことは断じて起こらないのです。



膨大な量の本を読み、自分の引き出しをどんどん増やして、時には調べ、時には間違える、その繰り返しでしかこういった表現力は身に付けられないのです。


山口が手取り足取り伝えたわけではありません。


飽くまでも彼自身が、これまでに読んだ本の中で見つけた語彙と表現をつなぎ合わせてこの和訳が生まれたのです。



中高生のみなさん、もちろん英文法や英単語の使い方の指導、それは指導者が伝えていくものです。


しかし文章を読み、それを実際に自分の言葉で書き伝える、それはみなさんが自分自身で、膨大な時間をかけて培っていく他ありません。



中学校や高校で受け身な姿勢で授業を聞いているだけで、こういった力が醸成されることはありえないのです。


そうして3年生を迎えて・・・慌てふためいてもどうにもなりません。


こういった日本語を書いたり、もしくは英作文をたったの数か月程度で書けるようになることは断じてありません。


ましてやスマホで動画やSNSに前頭葉が汚染されてしまうと・・・、もうそれは取り返しがつかないほど脳がダメージを受けてしまっている可能性があるのです。



と、いうわけで中高生のみなさん、いや、できれば小学生のみなさんも含め、とにかく活字を読んでください。


当り前のことしか言っておりませんが、実際に文章を読まずして、みなさんの読解力が上がることはありません。


そして分からない表現が出てきたら、それが何語であろうが疑問を持って調べてください。




日本語の意味が分からないのに、異言語である英語が理解できたり、ましてや書けるようになることなどないのですから。



そしてお父様お母様、お子さんの脳が一番成長するのは小学生、その次が中学生、そして高校生です。



脳は年を重ねれば重ねるほど、基本的に能力は下がっていきます。



小学生や中学生のみなさんは、私たちには想像できないくらいものすごい力を秘めています。


この貴重なゴールデンタイムを無為に過ごさせることがないよう、お父様お母様にご配慮いただけると本当に嬉しいです。




そんなわけで今回ご紹介した彼、もちろん大変な読書家です。


最近では山口が愛読している小説を貸すこともありまして、ますます読書に拍車がかかっているようです。



そうすると『いやいや・・・本を読む暇なんてないですよ。受験勉強しなきゃ!』という意見もあるかもしれませんが、中高生諸君、まずはスマホの時間を削りなさい!



そしてさらに言うならば、受験勉強よりも読書の方が大切ですよ!


みなさんの人生を豊かにしてくれるのは知的好奇心、もちろん色んな勉強もとても大切ですが、それ以上に本を読むことは大切です。


『文章を読んで、自分の言葉で考えて文章を書く』、読書にはそんな勉強の基本中の基本が詰まっているのですから。


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