高校1年生のみなさんへ
というわけで、昨日のブログでも書かせていただきましたが、『高校2年生の新規ご入塾は締め切り』となりましたので、本日は高校1年生に焦点をあてたお話をさせていただきます。
常々手前勝手な持論を展開しておりますが、私個人は、『岡高だろうが刈高だろうが、そうじゃない高校だろうが、1年生の4月時点では大して学力の差はない』と考えております。
もちろん、成績に大きな優劣はついているのかもしれませんが、何しろ日本全国の公立中学校3年間で学ぶ内容はまったく同じだからです(とはいえ、入試がオールマークの愛知県は他の都道府県に大きな後れを取っていますが)。
そして、その公立高校入試に準ずる多くの学習塾で学ぶ内容もほとんど同じ。
したがって、公立中学校に3年間通った高校1年生に、学んだ内容については大差がないのです。
ところがです。
中学時代は学年で上位10%に入っていた、いわゆる成績優秀だった中学生も、高校に入ってからは考えられないほど成績を落としてしまう例が多々あります。
・中間テストや期末テストでは、毎回450点以上(5教科)
・内申点も42以上
そんな高校1年生が、7月に受験した模試では偏差値60を切ってしまったり、学年で200番以下になったりします。
例えば西尾高校を例に挙げます。
当然西尾高校に合格した高校1年生は、中学時代は全員が『中学校では上位10%に入っていた成績優秀な生徒達』です。
そしてこれまた当然なのですが、そんな生徒が400名近く集まっているのですから、その中でも順位はつきます。
ところがです。
その格差が非常にまずい。
例えば刈谷高校や岡崎高校などでは、学年で350位くらいの順位でも、全国偏差は60を超えていたりします。
つまり刈谷高校や岡崎高校ならば、学年で下位であっても、全国的に見ればまぁまぁの成績であるということが言えます。
ところが一般的な高校の場合、学年内の順位で、偏差値に大きな格差がついてしまいます。
はっきりと言ってしまえば、西尾高校で学年200位以下なら、学年にもよりますが偏差値は50くらい。
300番以下まで落ち込めば、残念ながら偏差値は40台です。
何度も申し上げますが、『高校1年生の4月時点では、高校生のみなさんに大きな差はありません』
差があるのは高校のレベル。
はっきりと言ってしまえば、教師の質に差があります。
これも何度でも申し上げますが、『難関大に見合うだけの授業をやらない』『必要な課題を出さない』『公立中学校を卒業したばかりの高校生の自主性に任せる』というのは職務怠慢、いや、放棄と言ってもいいです。
いつも通り、前置きが長くなってしまいまして申し訳ございませんでした。
今回お伝えしたいのは、『(今の)西尾高校や西尾東高校に通いながら、国公立大学に合格するためには、校内でどれくらいの位置にいなければならないのか?』についてお話させていただきます。
【西尾高校の場合】
・名古屋大学・・・学年20位以内
・名古屋市立大学、名古屋工業大学・・・学年40位以内
・愛知教育大学、愛知県立大学・・・学年50位以内
・三重大学、岐阜大学、静岡大学・・・学年70位以内
なお、東大や京大、大阪大学となると、学年5位以内がマスト。
そして高校1年生のみなさんに必要な偏差値は以下の通りです。
・名古屋大学・・・偏差値75
・名古屋市立大学・・・名古屋工業大学・・・偏差値70
・愛知教育大学、愛知県立大学・・・偏差値65
・三重大学、岐阜大学、静岡大学・・・同じく偏差値65
(え!ネットで公表されてる偏差値よりも高いじゃん!)と思われたかもしれませんが、それは『高校3年生時点での偏差値』です。
危機感が足りない高校1年生に念入りに釘を刺させていただきますが、『君たちの偏差値はこの先下がっていくのが基本』とお考えください。
まず上がらない。
これまたしつこいようですが、偏差値とは君の得点で決まるものではありません。
『周りのライバルがどれくらい得点しているか?』で決まるのです。
君が60点しか取っていなかったとしても、周りの平均点が50点くらいなら、恐らく偏差値は60を超えるでしょう。
逆に君が一生懸命勉強して、70点取ったとしても、周りのライバルが80点取っていたら、君の偏差値は40台です。
つまり、全員が勉強を頑張る高校3年生で、偏差値を上げるのは至難の業です。
高校1年生時点ではみなさんゆるゆるで本気で勉強しているお友達は少ない。
しかもみなさんが7月、11月、1月に受験するベネッセの模試、全国の超がつく進学校に通う高校生はほとんど受験していません。
もちろん、実際の受験でライバルとなる浪人生もいない。
はっきりと言えば、みなさんが受験している模試は『非常にゆるい』んです。
そんな模試なのだから、実際の志望校偏差値には10くらい上乗せして考える必要があります。
高校1年生のみなさん、いや、はっきりと言わせていただくならば、西尾市内の高校に通っている1年生のみなさん。
君たちが知らないだけで、本当の進学校に通っている同じ1年生は、みんなめちゃくちゃ勉強してます。
そして学校の授業も非常に厳しく、君たちが想像もつかないような課題が出ています。
『刈谷高校の英語の中間テスト、平均点が0.6点』、なんて異常事態だと思うかもしれませんが、いたって普通のことです。
なぜなら、実際に受験する難関大の問題は、同じくらい難しいからです。
(今1年生だし、まあ3年生になってから頑張れば大丈夫)なんて思ってたら大間違い。
実際のところ、難関大に本気で合格しようと思ったら、3年でも足りないくらいです。
なんぼ刈高や岡高の合格実績がすごい!と言っても、じゃあ刈高生、岡高生が全員旧七帝大一工に合格するのかというと、もちろんそんなことはありません。
そして、結構巷で人気なのでしょう、ポップに『名市大が第一志望です』という声をそこかしこで聞きます。
君ら名市大を舐めてないか?
はっきり言っておくけど、名市大めちゃくちゃ難しいからね。
何だか名大の下位互換くらいに考えている高校生が多いけど全然そんなことはない。
毎度申し上げていますが、『西高生なら学年40位以内(これでもかなり甘めに見積もってます)』『東高なら学年3位以内』、これが絶対条件。
英語に関して言えば、名市大の英語は名大よりも難しいです。
でもきっとこんな意見もあるのでしょうね。
『でも名市大は二次試験は2教科だけでいいじゃん!』
そんなのみんなそうだよ。
君だけが2教科受験なわけじゃない。
全員が同じ条件。
そして全員がそんなことは知っているから、当然英語や国語(もしくは数学)をガンガン鍛え上げてくる。
さらに言えば、名大チャレンジャーや、名工大志望からの文転組みたいな受験生もいるから、はっきり言ってめちゃくちゃレベルが高い。
高校1年生のみなさん、みなさんの偏差値が今70を超えているっていうのであれば、今がむしゃらに勉強する必要はありません。
しかし現時点で、『国語・英語・数学の3教科偏差値が60未満』というのであれば、これはもう相当に厳しい。
まず上で挙げたような大学はかなり厳しいです。
これでも危機感を持てないというのであれば、みなさんが通っている高校の合格実績を見て、どんな大学が名を連ねているのかを自分の目で確かめてください。
そこにあるものがすべてです。