中学校の英語の指導法について
さて、山口ですがことあるごとに『英語は学校が教えるような後ろから訳すやり方はダメ!』だとか、学校のカリキュラムを無視して大幅に先取りした学習計画を立てたりしておりますが、何も『中学校の先生(具体的には公立の)の指導法がダメだ』と言っているわけではありません。
前から訳した方が良い、SVOCを意識して文型をマスターすることが読解の近道である
そんなことは中学校の先生方もみなさん周知の事実なのです。
公立の中学校の先生方はすべて文部科学省が決めたカリキュラムに沿って指導しているわけですし、それを無視して『よーし、本当は高校でやる内容だけど、第1から第5文型までを練習するぞ!』というわけにもいきません。
日本の中学生に集団授業で英語という言語をマスターしてもらうためにはどうすればよいか?
今中高生諸君が学校で受けている英語の授業は、先人たちの気の遠くなるような努力と研鑽により完成したものです。
一場末の英語講師である山口が、その優劣について語るのは本当におこがましいと思っています。
しかし飽くまでも、『日本全国でフラットな条件で』『集団授業で英語を指導する』ことを目的としていることは肝に銘じておかなければなりません。
英語を日本語のようにきれいにやくすために『後ろから訳す』行為は、やはり日本語の課題であって英語の学習にはあまり効果的なものではないのです。
実際のところ、有名どころの私立中学や高校では、しっかりと英語を英語で理解し学ぶためのカリキュラムが組まれています。
だから公立の中学校や高校はよくないのか?
もちろんそんなことはありません。
山口が良く話題に出す『宇宙飛行士になる!』という夢を持った元塾生は、普通に地元の一色高校から刈谷高校に進み、名古屋大学に進んでからも独学で英語を勉強して、今やTOEICは常時950点以上、英語ペラペラになってミシガン大学で研究をするまでになっていますから。
色々な進み方があるとは思いますが、公立の中学校や高校のカリキュラムで学習して、世界を舞台に戦っている人はごまんといることでしょう。
ですから結局は、どのやり方が自分に合っているのか?後悔のないように選ぶのは、結局のところ自分ということになります。
今の学習法でこれからも頑張っていくのか?
ちょっと壁にぶつかったときに違う方法を模索するのか?
それはみなさんがご自身の責任で決めていかなければなりません。
ちょっと難しいかな??
でもそれは英語に限った話ではなくて、どの教科にも言えることだし、もっと言うならば勉強以外でもそうですよね。
諸君もあと数年経ったら、社会に出て自分の意志で決断し行動していかなければなりません。
勉強はもちろん大切、だけど同じくらい大切なことはたくさんあります。
諸君の実りある将来のため、たくさん悩んで責任を持って行動してくださいね!
本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。