成績が上がる中高生は、とにかく性格が素直です(※英文読解の精度が100%上がる話)

カテゴリー :

教室長ブログ

いつもいつも学習については、量だの質だのの話に終始することが多いので、今回は別の側面からお話させていただきます。



タイトルの通りなのですが、『素直な性格の中高生は絶対に成績が上がります』。



当然と言えば当然なのですが、性格が素直でないと、こちらの指摘をなかなか受け入れてくれません。



私たち講師陣は、一応相当なキャリアを積んでおりますので、こと受験についてはプロです。



当然、みなさんの今の力量を見て、必要な課題を必要なだけ出していますし、(あ、ここは認識が間違っているな)、と思われるところは一瞬で分かります。



完全1対1のマンツーマン指導ですので。



素直な中高生は、こちらの指摘をすぐに受け入れてくれます。



例えばですが、ここ最近報告させていただいております成績上位の中学生達、例外なく全員素直な心持です。


だから担当講師が出す課題にも全力で取り組んでいますし、指摘されたことも素直に聞き入れてくれます。




その逆に、性格が素直じゃないと、当然こちらの指摘も受け入れてはくれません。



『学習時間を増やした方がいい』

『睡眠時間はきちんと確保すること』

『自習室に来たほうがよい』

『スマホは1時間に制限すること』

『毎日必ず読書をすること』

『英文の構造が分からなければ、きちんとSVOC M句、品詞などを書き込む』




こんなこと、言うまでもなく当たり前なのですが、聞き入れてくれない塾生は、とことん聞き入れてくれません(※残念ながら、今でもいます)。



もちろん、それを正すことも塾の責務なのでしょうが、本音を言わせていただくならば、『学習塾は受験勉強のために必要な指導をする場所』であって、人間教育の場ではありません。


それでもうちは相当厳しい塾だと自負しておりますが。




余談ですが、今うちで一番成績の良い塾生は、刈谷高校で学年1位(前回は2位でした)の男子高校生なのですが、当然彼はこちらが提示したものは100%消化してくれます。


いや、もちろんもしかしたら、時には腑に落ちないこともあるかもしれません。


しかし彼の場合は、その辺をしっかりと見極めて、本当に必要なものは真摯に受け止めてくれていることが伝わってきます。



もう一度念を押させていただきますが、紛いなりにも私たちは受験のプロです。


その私たちの意見を聞き入れないということは、もしかしたら今の時点で、自分が間違っているところを正していくという貴重な機会を失い続けている、ということになります。



そんな自分勝手な間違ったやり方をいくら積み上げたところで、君の力がつくことはありません。



時間とお金の無駄です。





【英文読解の精度が100%上がる方法】


私は塾生のみなさんに、『他動詞と品詞にこだわり、読解に自信が無ければ絶対にSVOCを書き込むこと!』を徹底しております。



先に言っておきます。



この話をすると、『いや、でもそんなことやってたら英文を読むスピードが遅くなってしまうじゃないですか…』という声が聞こえてきますが、それはまったくもって間違いです。



なぜなら、難関大が出す英文というのは、英会話ではないからです。



難関大が出す英文に対峙するとき、英会話の知識や経験など百害あって一利なしです。




ちなみに私自身、未だに難文に対峙するときは必ず『SVOC M句』を書き込み、等位接続詞やコンマなどは必ず並列構造を突き止めるということを徹底しております。




(不肖山口のノートです)





そしてこの際はっきりと申し上げますが、この程度の努力も怠る受験生を、難関大は求めていません。



この程度の努力をやっているのかやっていないのか?、それはみなさんの解答を見れば一瞬で分かります。



そして、その程度の努力も怠って本番を迎え、苦し紛れに適当に書いた和訳は確実に0点です。



例えば次の英文を読んでください。


ここに使われている英単語は、ほとんど中学生レベルのものです。



したがって、この英文が全く分からないということは、文構造も取れておらず、基本的な文法知識もまったく備わっていない、ということになります。




”In the examples I am talking of the person continues to behave in what most people would agree is a normal manner.”





見ての通り、ここには中学校英単語しか使われておりません。


しかしこの英文を見て、


In the examples, I am talking of the person…

『例えば、私はその人について話している。』


と解釈した人はいないでしょうか?



その解釈をした瞬間に、おそらくこの英文の点数は0点です。


その先は読んですらもらえません。



なぜならば、仮にその解釈をしたとして、”the person”の後に続く動詞、”continues to behave”はどうするのでしょうか?


ここでSVOCの構造を適当に考えたり、他動詞や前置詞の目的語を意識していない受験生は全員ふるい落とされます。



そして仕方なく、(あ、”the person”と動詞の”continues”の間に、関係代名詞の”who”が省略されているんだ!)と自分勝手にとんでもない解釈をしてしまいます。



しかしながら残念ながらそういう受験生は、『目的語が欠けた関係代名詞、”which””that”は省略できるが、関係代名詞”who”は省略できない』、という中学校英文法すら100%ではないことを露呈してしまうことになります。


〇The book (that) he bought was interesting.

✖ I have a friend of mine (who) lives in Tokyo. (省略不可)


従って、

✖ In the examples, I am talking of the person (who省略)continues to behave…


などという解釈は成立しませんし、当然日本語もめちゃくちゃなものになりますので、部分点すらもらえず『0点』です。


つまり、”In the examples”の後に、手前勝手にコンマは入れられませんし、そもそもこの文章の主語も”I”ではありません。




だから普段の練習から、

『自動詞、他動詞にこだわる!』

『SVOC M句の構造にこだわる!』

『現在分詞だろうが動名詞だろうが、とにかく他動詞の場合はOまで意識する』

『品詞ひとつひとつをおろそかにしない』


を口を酸っぱくして伝えているんです。



しかしなぜかそれを聞いてくれない高校生がいる。



あのね、山口も含めてだけど、君たちはそんなに優秀じゃないよ?



百歩譲って、刈谷高校や岡崎高校で上位30位以内で、英語の偏差値も75を超えてます、っていうなら分かる。



でもね、そこまでの実力が無いのであれば、山口と同じように地道な努力を積み上げなきゃ。



その地道な努力無くして、この英文が理解できる日は永久にやって来ない。





なお余談ですが、この英文の解説はここではしません(※文章ですと大変なので・・・)。



どうしても気になる塾生がいましたら、ぜひ質問に来てください。



そしてもう一度念を押しますが、自分の成績がなかなか上がらないという自覚があるのであれば、私たちが伝える内容は素直に聞き入れること。



いやね、それすら聞き入れないのであれば、うちに通う意味なんて無いんじゃないですか??




Monthly Archives

月別記事