『父ちゃんは帽子をかぶらなかったからハゲたんだよ!』(・・・と3歳の娘に言われました)
衝撃です。
先日3歳4か月の娘に『父ちゃんは帽子をかぶらなかったからハゲたんだよ!』、と言われました・・・。
いや~、子どもが言語を吸収するスピードは本当にすさまじいですね!
ほんの1年前までは、『ママ―、ちゃんこ』『アンパンマンとドキンちゃん、ほちいよ!』みたいな単語でしか話せなかったのに、今ではきちんと文章で話せるようになったのです。
助詞、接続詞、助動詞、動詞の過去形などなど・・・。
ありとあらゆる単語と文法を駆使しできるようになりました。

ひどいじゃないか・・・。
どこでそんな言葉を覚えたんだよ・・・(100%奥さんの仕込みなのですが)
とまあ今回言いたいことはそこではなく、私たち日本人が、こんなにも複雑な日本語(※難しい言語、世界ランキング2位なのだそうです)を難なく操れるようになるのは、当たり前の話なのですが、
『とにかく小さい頃から耳で聞いて、声に出して、いずれは文字で書くようになるから』、です。
まあ何を当たり前のことを・・・と思われるかもしれませんが、私たちは生まれた瞬間から24時間、この複雑怪奇な言語に触れ続けているから、日本語を自由に聞き、話し、書くことができるようになります。
そうして経過すること12年・・・。
今度は単語も、文法も、構造も表現もまったく異なる『英語』を学ぶことになります。
当たり前の話ですが、英語をマスターするためには、今度も日本語と同じだけの質と量の努力、いや、難解な日本語に慣れ親しんでしまった私たちだからこそ、今度は日本語以上の努力が求められます。
よく、『オランダやドイツなどのヨーロッパ圏は、みな英語がペラペラ』だと言われていますが、それはヨーロッパ諸国の言語が、非常に英語に似ているからです。
私達日本人とは基礎となる土俵が違いすぎます。
そういったわけで、本気で英語をマスターしようというのであれば、できるだけ早い期間から、それも正しい方法で英語を学んでいく必要があります。
私から見ると、公立中学校の英語は間違いだらけで、そのままマスターすると大学受験で痛い目を見ること必死です。
【公立中学校で叩きこまれる誤った英文法、『関係代名詞』】
例えば次のような簡単な文章、公立中学校だと次のように教えられます。
This is the house which I lived in.
①『これは私が住んでいた家です。』
単元で言いますと『関係代名詞のwhich』、なのですが、私なら絶対にこのようには訳しません。
②『これは家で、かつて私が住んでいました。』
意味上の違いはありません。
あるとすれば、①の文は後ろから訳して、②の文は左から右に訳している、ということです。
『いや、意味が一緒ならどっちでもいいじゃん』、と思われるかもしれませんが、これはこの英文が非常に簡単だから問題ないのです。
例えば次のような文章だとどうでしょうか?
I drove through the morning, before taking a break at a boat launch site where I brought out a piece of my cinnamon bread to feed a lone seagull I saw.
この文章を公立中学校で教わる、『後ろから訳す』そのままに実践すると次のような無茶苦茶な日本語になってしまいます。
『私は、私が見た一匹のカモメに餌をあげるために、シナモンパンを取り出した船着き場で休憩を取る前に、午前中車を運転した。』
もちろん、大学受験の記述解答でこんな日本語を書いたら0点ですし、そもそも日本語しても破綻しています。
この英文、実は一度も後ろから戻ることなく、全て『左から右に、日本語と同じように読むことができます。』
〇『私は午前中ずっと車を運転して、それから船着き場で休憩を取り、(where)そこでシナモンパンを取り出して一匹のカモメに餌をあげた。』
中学校の頃に、『関係代名詞』を後ろから訳すように叩き込まれてしまった高校生が当塾に来た時、まずその誤った認識を改めてもらうところから始まります。
ところが、一度学校で教わったものを崩すというのは、単に時間と労力の無駄ですし、高校生のみなさんにとっても大変な負担になります。
I have a friend who lives in Osaka.
という簡単な英文も、『私には大阪に住んでいる友達がいます。』、ではなく、そのまま
〇『私には友達がいて、彼(彼女)は大阪に住んでいます。』、と読む習慣をつけておけば、漢文のように『後ろから訳す!』
などといった効率の悪い読み方はしなくて済みます。
はっきりと申し上げますが、公立の中学校では、子どもたちは誤った英語を教えられています。
もちろん、子どもたちのせいでもなければ、先生方の責任でもありません。
そのような指導要綱を作っている文部科学省が悪いんです(※とはいえ、仮に私が公立中学校の教師ならば、そのようなカリキュラムは一切無視しますが)。
そして当塾の塾生が英語に強いのは、まさに正しい英語を、最短で指導しているから、そして塾生達も素直に、ひたむきに吸収してくれるからです。
言語を学ぶということは本当に大変なことです。
まして、誤った学習法で言語を学んでしまった子どもたちには、不幸が待ち受けているのです。