英単語にはこんな風に取り組んでほしいです(もう一度中学1年生の女の子のノートを紹介します)

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教室長ブログ

(※前回の続編ですね!)



先日紹介させていただきました『中学1年生の女の子が実践しているLEAPへの取り組み』、続編です。


先日もお伝えしました通り、山口は担当生徒諸君に

・常にLEAPに取り組むこと

・その際、動詞を中心に学習すること
・分かり切っていても『自動詞と他動詞』を意識し続けること

・まずは動詞を使って簡単な日本語を考えて、それを英語で書いていみること



彼女は中学1年生にして、山口が高校生に要求していることを毎週やってきてくれます。




僕からすれば彼女が考えてくれた文章は、英語はもちろん日本語も本当に素晴らしいのですが、それでもやっぱりそこは中学生、時々間違えてしまいます。





ですがその間違いこそが宝物なんです。




そうして間違えてしまった英単語は、もう二度と間違えることも忘れることもありません。



逆にこうした取り組みをしなければ、間違えることもありませんし、永久にその単語を理解するという機会は訪れないでしょう。





そして彼女はまだまだ中学1年生。




こうして1週間に10単語ほどであっても、じっくりその単語に向き合うことができますし、多分中学校を卒業するころLEAPも終わっているでしょう。



高校に入ってからは英検準1級や1級の単語に挑戦するもよし、現状維持のままでその他の教科を頑張ることだってできます(※彼女は現時点では理系志望ですので)。




そしてしつこいようですが、山口は中学生に対しては『LEAPは自分のペースで頑張ればいいよ~』とお伝えしています。




もちろん、時間の余裕があるからです。




ところが高校2年生くらいからはもうそんな余裕はありません。


『言い訳はいいからとにかく毎日10単語以上、週に100単語、これを何回転もさせて!!』と伝えます。


当然高校生のみなさんからしたら、(いや、部活だってあるし、他の教科も勉強しなきゃいけないんだから、そんなLEAPばっかりやってられないよ・・・)と思ってしまうでしょう。


実際自分が高校生だったらそう思ってしまいそうです(大して勉強していない自分を棚に上げて)。




そうなったらもうLEAPは諦めてもらっていいのですが、それは同時に『英語を諦める』ことでもあります(少なくとも大学受験においては)。


誰が何と言おうと、受験英語の要は英単語ですので。



もちろん英語を諦めてしまって、その他の教科でリカバリーするのもアリです。


ですが高校1年生、願わくば中学生からしっかりと取り組んでおけば、そんなことにはなりません。





【動詞の学習の仕方】

例えば”accuse”という動詞があります。


この”accuse”を『非難する』と覚えたとしても、ほとんど役に立ちません。


例えば山口がたった今パッと作った英文、訳せるでしょうか?



The British museum accused the man who was caught red-handed of that he vandalized many works.


おそらく”accuse”という単語の正確な語法を知らない高校生は、『このof that なんやねん!』となってしまうはずです。

他動詞”accuse”は、正しく『accuse 人 of 理由=人を~という理由で非難する』まで覚えないと、自分で使うことができないのはもちろんのこと、たかが山口が思いついた程度の文章も訳すことはできません。



『大英博物館は現行犯逮捕されたその男を、多くの芸術作品を破壊したとして非難した。』


いきなりこんな面倒くさい文章を考える必要はありませんが、例えば


『先生は非難した 彼を 彼がやったことに対して』くらいの簡単な文でいいんです。



“Our teacher accused him of what he did.” なんて文章を作る事が出来て、この動詞を自分のものにできるはずです(※今回紹介した彼女は、これをやってくれているんです。本当に素晴らしい)。




ちなみに似たような動詞で『criticize 人 for 理由=人を~という理由で批判する』がありますが、”accuse”とは異なり、前置詞が”for”になっています。


これについては飽くまでも山口の予測なのですが、


『批判は悪い意味だけではなく、良い意味で使われることもあるから”for”でOK』

一方で、『非難は強い拒絶を表すため、”for”では物足りなく、断絶を表す”of”が使われている』のではないかと思っています。



たった一つの動詞にこれくらいの労力をかけてほしいです。


『生兵法は大怪我の基』と言いますが、浅くかじった知識は大して役に立たないですし、結局膨大な時間を費やした挙句、『なんの成果も得られなかった』なんてことになりかねません。




【もちろん、自分も未だに楽しみながら悪戦苦闘しています】



とにかく書くんです。


ここにはこんな英文と和訳を書いてみました。

(英文)

“The intensity of the struggle for existence, even in so large and open an arena as that of the ocean, is shown by the small number of fish which arrive at maturity in comparison with the immense number of eggs produce.”

(訳)

『種の存続におけるその苛烈さは、大海のように広大かつ開かれた闘争の場においてさえも同様で、産まれ出る膨大な卵の数に比べて、成魚に至る魚の数があまりにも少ないことからも明らかである。』



書いてください。


とにかく書くんです。






ここまでの努力もせずに、ぼーっとLEAPを眺めただけで『頑張ったんですけど覚えられませんでした』は山口には通じないです。





【書かなきゃ始まらない】

そういえば土曜日、まだすべての授業が終わったわけではないのですが、これまでに山口の授業を一生懸命受け続けてくれた高校3年生に『本当によく頑張ったね』と伝えました。






これを授業とはまったく別で、毎週毎週続けてくれたのです。



山口の授業では徹底して難文精読と文法に焦点を充てますので、英作文を含めて、こういった記述対策は別で対応させていただきました。



それにしてもまぁよくこれほど・・・途中で気がついたのですが、彼はこうした過去問演習で『1字たりとも不足したことがない』のです。


つまりとにかく、どんなに難しく、どんなに分量的に厳しくとも、2時間という制限時間をしっかと守った上で提出してくれていたんですね。




先日つい、『よく今まで全部埋めてきたね。大変じゃなかった??』、とまあとも世俗じみたことを聞いてしまったのですが、謙虚な彼は


『まあ埋めなきゃ・・・』とだけ返って来ました。



そう、この後に続く言葉はたくさんあります。



『埋めなきゃ点にならない』


『埋めなきゃ何も始まらない』



彼の英語力や単語力、語彙力は山口のそれをはるかに超えていましたが、何よりも彼がすごかったのは、『とにかくやるべきことを一つ一つ頑張る』、この力が誰よりも凄いんです。




冒頭紹介した中学1年生の女の子もそうです。



自分は担当する中高生には一貫して同じことしか伝えません。


完全1対1ですので、接し方はひとり一人変えていますが、やるべきことに関しては全員同じことを伝えます。



“accuse”という単語を100回書いても、君の語彙力が上がることはありません。



『徳川家康』という漢字を100回書いても何の意味もないのと同じです。



『徳川家康が何をやったのか?』を自分で調べて、自分の言葉でまとめてはじめて力になるのです。



自分はみなさんに超人的な言語能力など要求していません。


『習慣的に読書する』

『英語を学ぶ上で、英単語や文法を大切にする』

『自分の目で文章を読んで、自分の手で何度も何度も書き綴る』


そんな当たり前の努力を要求しています。


自分で言うのもなんですが、山口は中学2年生の3学期まで、英語と数学、国語はほぼ0点、1桁台の得点でした(もちろん100点満点で)。



それでも『読んで書く』という行為を愚直に続けるだけで、少なくとも山口程度の国語力・英語力は身につきます。



でも逆に言えば、その程度の努力すら惜しんでスマホや部活を優先するのであれば、山口程度の語学力も身につくことはありません。



山口は『部活をやめなさい』と言っているわけではありません。



『勉強も一生懸命頑張った上で、部活動も両立させてほしい』とお伝えしたいのです。



勉強がままならないのなら、部活動などやるべきではありません。


そんな姿勢で向き合うのは、そのスポーツに対しても失礼です。



・・・とまあ色々言いたいことはまだまだあるのですが、とりあえずこの辺で!


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