『夏は受験の天王山』ではない
いや~めっきり暑くなってきましたね!
明日の愛知は30度を超すとか超さないとか・・・。
すっかり夏っぽくなってきた昨今ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか??
昔から読んでいただいている方はご存知の通り、山口はこの時期になると毎年この内容でブログを書かせていただいています。
『夏は受験の天王山ではない』
当たり前です。
夏なんてのは誰でも勉強するんです。
だまっててもみんな必死になりますし、多くの塾では『合宿だー!』とかいって、『1日10時間』毎日みっちり勉強するわけです。
そんな夏になっても頑張れないのは論外として、みんなが必死に『1日10時間』とか勉強している時に、同じような熱量で、同じ時間勉強しても、現状維持にしかならないのです。
受験は合格点を取ることが目的ではなく、正確に言えば『合格最低点より1点以上多く取る』ことが目的なのです。
諸君がいい塾や予備校に通って、よい環境で缶詰になって毎日勉強しても、同じようなことを周りのライバルもやるわけですから、差なんてつくはずがない。
君が10点分力をつけても、周りのライバルも同じ10点分力をつけていると思うべきです
夏休みに必死に勉強するのは言わずもがな当たり前のこととして、周りのライバルと差をつけるには、彼らが頑張っていないときに頑張るしかないのです。
今。
今ですよ??
今この瞬間こそが第一志望を勝ち取るために頑張るときなのです。
山口は定型文のように『毎日10時間勉強』なんて言いますが、それは今まで学習を怠ってしまった人のために言っているのです。
小学校4年生から中学受験を乗り越えて、休むことなく毎日しっかり3時間勉強してきた生徒に、『1日10時間勉強しなさい』なんて言いません。
ここまでそれだけの努力をしてきたのなら、これからも変わらず『1日3時間』の勉強で構わないと思います。
でも・・・。
正直そういう子は言わなくても、受験シーズンに入れば普通に『1日10時間学習』するんです。
偏差値が60以上の大学というのは、そんな連中同士で鎬を削る場所なんだと思ってください。
正直なところ、たまにネットなどで見かけるような『偏差値40からたったの半年で早稲田に合格!』とか、『1年間で偏差値が20UP!誰でも実践できる必勝法!』みたいなのがあれば、とっくにそういう書籍を書いて、今頃左団扇で暮らしています。
もちろん、それが嘘だとは言いません。
きっと本当にそれができた人もいるんでしょうね。
ただ、世の中にこれだけの学習塾があることを考えると、少なくとも万人に向けられた学習法ではないことは明らかだと思います。
偏差値40からスタートして、半年で早稲田に合格・・・。
客観的に考えて、できると思いますか??
他人のことだとすぐに『無理だ』と分かるのに、なぜか自分のことに置き換えると『できる!』という風に錯覚してしまう生徒が散見されますが、現実はそんなに甘くありません。
やはり目標達成のために、地道に努力したものだけが、第一志望を勝ち取っていくのです。
さて、小学校4年生から毎日3時間勉強した生徒が、高校を卒業するまでの8年間でどれだけ勉強するのかというと、なんと『8,760時間』にもなります。
もし君が毎日2時間しか勉強していないのであれば、当たり前ですが総学習時間は『5,840時間』となり、その差は『2,920時間』となります。
もしも高校3年生に入って、この『2,920時間』の差を1年間で埋めようとすると、単純に365日で割って『1日8時間多く勉強』しなければなりません。
『1日8時間』ではなく、『1日8時間多く』ですから誤解のないよう。
そして毎日2時間の勉強もしてこなかった生徒は・・・。
おそろしいので自分で計算してみてください。
山口が『毎日10時間勉強!』と言っているのは、馬鹿の1つ覚えで言っているわけでも、根性論で言っているわけでもありません。
俯瞰して考えて、単純に『量的に足りていない』から言っているのです。
現実的に10時間は無理としても、自分のできる最大限の努力はすべきです。
厳しいことを言えば、たかだか夏休みの40日間を毎日10時間勉強しても(それだけでも大変な労力ですが)、合計400時間程度にしかならないのです。
3年間、6年間頑張ってきた連中との差を短期間で埋めようなどと、ムシのいいことは考えないように!
だから今から頑張ってほしいのです。
・・・とはいっても、なかなかその辺のセルフマネジメントを、中高生が一人でやってくのは難しいと思うので、学校の先生や今通っている塾の先生、お父さんお母さんがおっしゃることを素直に聞いて、頑張ってください。
もちろん、当塾でも無料の体験授業とご相談は随時受け付けておりますので、いつでもお気軽にお問合せくださいね!
いつも以上にとりとめのない文章になってしまいましたが、本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。