千里の道も一歩より
・・・というわけで、新年早々雑談続きのブログになります。
一部の塾生はご存知の通り、山口『毎日10kmジョギング』というのを継続しております。
そう、雨の日も風の日も雪の日も・・・旅行に出かけたときも友人の結婚式の日も、欠かさず走り続けております。
・・・なんて話をすると、山口が『走るの大好き』とか『意志が強い』などというあらぬ誤解を与えてしまうことがあるのですが、正直な話、走るのなんて好きではありませんし、意志も人一倍弱いのです。
でもだからこそ、一日も休まず継続する必要があります。
意志の弱い人間は、一日休むことにより継続できなくなってしまいますからね・・・。
さてそんなわけで昨年ですが、なんと距離にして1年間で『4,000km』もの距離を走ることができました!
4,000km・・・。
日本の最南端から最北端の総距離が『2,845km』らしいので、それを遥かに超える距離を走破したことになります。
一日平均10.9kmペースですね。
さあここで『4,000』という数字に注目してほしいのです。
以前ブログで書いたのですが、旧帝大や早慶上智、G・MARCHや関関同立クラスの大学に合格するために、高校3年間で必要な学習時間がどれくらいだったか覚えていますでしょうか??
そう、『4,000時間』なんですね(東進調べ)。
しかもこれ、『最低』4,000時間ですからね。
もちろん、効率の良い学習を計画的に進めての『4,000時間』であることは言うまでもありません。
さて、この『4,000時間』を高校の3年間で埋めようとするならば、どのように進めていけばよいのでしょうか?
3年間とは言っても、センター試験は大体1月の半ばであることから、実質最後の10年間はせいぜい300日程度しかないものと考えましょう。
で、岡崎高校の先生方は『学年+1時間毎日勉強』するように指導するのだそうです。
1年生は2時間、2年生は3時間、3年生は4時間ということになりますね。
早速計算してみましょう!
730(1年生) + 1,095(2年生) + 1,200(3年生) = 3,025(時間)
・・・ということは、これでも1,000時間近く足りないことが分かります。
この足りない部分は、そもそもの平均学習時間を底上げするか、もしくは土日祝日に多めに学習するなどして修正していく必要があります。
部活動の拘束時間が長い高校生は、後者の方が現実的でしょう。
一番まずいのは、1・2年生の時に貯金ができていない場合です。
学習だとピンとこないかもしれないので、先の山口のジョギングを例にとってみましょう。
例えばの話、最初に『4,000km』という目標があったとします。
だけどやれ『仕事が忙しかった』だの、『友人と会う約束があった』だの、『友人の結婚式があっただの』などで休む日が多かったとしたらどうでしょうか?
また、(・・・今日はしんどいから、5kmくらいにしとう。)なんて日がちょこちょこあったらどうでしょうか?
本当に1日や2日なら修正できるかもしれません。
しかし例えばの話、(・・・今日はしんどいから5kmくらいにしとこう)DAYが1年の内に20日もあると、当然距離にして合計100kmショートするわけです。
加えて、用事を理由に休んだ日が合計10日あった場合は、さらに100kmショートするわけですから、『合計200km』もの距離が足りなくなることになります。
200km・・・。
これは西尾から大阪までの距離です。
できなかったことが少しずつ少しずつ貯まっていくと、最後の最後に痛いしっぺ返しがあります。
1日で西尾から大阪まで走れなんて言われても、これは無理な話ですよね??
・・・とまあ、勉強以外の話だと分かりやすいのですが、なぜだか勉強の話となるとピンと来ない中高生が多いように見受けられます。
もちろん山口もそうです。
シンプルに、4,000時間という時間を、3年間弱というスパンで計画していくのは、並々ならぬ労力が必要となります。
そして一番きついのが、先ほども触れた『1・2年生の頃の貯金が足りなかった場合』です。
山口が『1日10時間勉強!』と何とかの一つ覚えのように言っているのは、根性論ではなく、ただただ客観的に『足りていないだけ』だからなのです。
それも、山口のジョギング程度なら、いくらでも帳尻が合わせられますが、学習というものはそのいくつもの不確定要素が絡んできます。
1・2年生のときにサボってしまった・・・。その場合1・2年生の総復習もやらなければならないわけですから、単純に時間的な量を埋めればよいというわけではありません。
だからどちらかと言えば、1・2年生のときに可能な限り負荷をかけて、3年生になってからは少しでも楽になるように、受験対策に労力をかけられるような環境を作ることが望ましいのです。
千里の道も一歩より。
ラストスパートなんて本当は大切じゃないんです。
夏休みだって『受験の天王山』でも何でもないのです。
実際はそれまでにコツコツと頑張った者だけが受験を制するのです。
・・・と偉そうに言ってしまいましたが、山口は1・2年生の頃、サボりにサボって地獄を見てしまったダメな受験生の1人です(笑)。
参考にするのではなく、反面教師にして、これを読んでいるすべての中高生が第一志望に合格できるよう願っています。