夏期講習のご案内
正直、こんな不本意なブログを書くのは、当塾が開校して以来初めてのことです。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、山口は『季節講習が嫌い』なのです。
それは前塾の影響もありますね。
前塾では成績云々の前に、『ノルマ』というものが各教室におりてきますので、本意だろうが不本意だろうが売らなければなりません。
でもそれを批判するつもりはなく、それが結果としていい方に転ぶことも多々あったので、それはそれで本当に良かったのだと思います。
ただ、基本的には山口、『授業は最小限に、あとは自分で頑張れるものは最大限自力で頑張る』というのが持論です。
本来であれば、講習などは必要ないのです。
それでも、ポジティブな理由で季節講習を提案させていただくことはあります。
それは以下の2点です。
①【早慶上智、旧帝大、医学部医学科、関関同立、G・MARCH、その他東京外語大や国際教養大学などの最難関校を受験する場合】
もうこれに関してはご入会の時点でご案内させていただいています。
断言しますが、公立の中学校や高校では、これらの対策を取ることは不可能です。
分かりやすく言えば、『英語の勉強をしてきたのに、フランス語で受験させられる』くらいの違いがあります。
それは公立の対策が不充分という意味ではなく、そもそも学ぶ対象となるものがあまりにも違い過ぎるのです。
公立の学校が、いわゆる公立高校受験、大学受験であれば、センター試験を中心とした基本の演習を徹底しているのに対し、難関中や難関大は『でもそんなの関係ねー!(古い)』と言わんばかりに、とてつもなく難易度の高い問題を用意してきます。
それは赤本を見れば分かることですが、とても特別な対策なしに対抗できるものではありません。
それら難関校を受ける生徒というのは、中学校、場合によっては小学校の頃から、数年後を見越してその対策を取ってきた精鋭揃いです。
無策で臨むのは無謀と言う他ありません。
したがって、最難関校を目指している受験生のみなさんには、漏れなく季節講習をお勧めさせていただいております。
もちろん、受ける受けないは本人の自由ですし、少し時間はかかってしまいますが、学校の授業+独学でできないこともないことは事実であることを最後にお伝えしておきます。
②【大きな可能性を感じたとき】
ちょっとした日常の会話や、面談などで、大きな可能性を感じるときがあります。
例えば最近なら、鶴中に通う3年生の男の子ですね。
様子を見ていると学校の授業を持て余していそうな様子だったので、当時中学2年生でありましたが思い切って英語の夏期講習をこちらからお願いしたことがありました。
結果として・・・これまでに延べ20回分の講習を受けていただきましたが、最初の10回で中学英語は全て終わってしまい、次の10回で高校英文法の基礎くらいも終わってしまいました(分詞構文や仮定法などを残している状態です)。
これまでも申し上げてきました通り、お子さんは無限の可能性を秘めています。
中学生だから中学校のものを、高校生だから高校生のものを学ばなければいけないわけではありません。
テレビでちょいちょい紹介されていますが、小学校1年生でTOEIC満点を取った留学経験のない女の子だっていますし、同じく日本にいながら、漢字も満足に読めないのに英検準1級に挑戦している小学1年生だっています。
無理だ無理だと決めるのは、いつだって本人や周りの大人です。
本気でやろうと思えば、大概のことはできのです。
そんなわけで、彼は刈谷高校志望なのですが、山口は彼には刈谷高校の話などはしません。
もうそこは当然行くものだと思っていますし、仮に行けなかったとしても、その先に大きな可能性があることを信じているので、心配もしていません。
ありがたいことに、そんな大きな可能性を秘めていて、日々一生懸命勉強に部活に頑張っている塾生達がたくさんいます。
しかしながら、今年は少し事情が違い、ネガティブな要因で夏期講習を勧めざるを得ません。
続く・・・。