一日も早く受験生になりましょう!
面談も受験生の半分くらいが進みましたが、予想以上に『講習は取らずに自分で頑張ります!』という塾生が多く、この調子で行けばもしかしたら高校3年生の受け入れが可能になるかもしれません。
まあただ、塾生の面談が一通り終わってからの判断となりますので、早くてもその決断は1カ月後くらいになると思われます。
今年は珍しく、高校3年生に夏期講習の案内を勧めています。
正直今年の受験が、これまでで一番厳しいものになること、そして相対的に見た高校3年生の学習の取り組み方と成績を鑑みると、勧めざるを得ないというのが現実でした。
しかしながら当然お金はかかりますし、自分で頑張れることは自分で頑張った方が良いというのが山口個人の持論ですので、やらないならやらないでも全然構わないのです。
そりゃあお金はかからない方が、お父さんやお母さんは助かりますからね。
ただしやらないと決めたのなら、腹はくくること。
これは講習云々関係なく、毎年『長時間ダラダラ勉強しても意味がない』とか『勉強は量より質だと思うんです』やら果ては『人間の集中力には限界がある』などという意見を耳にしますが、ちゃんちゃらおかしいです。
まず断言しますが、そんなことを言う受験生に限って、ただの一度たりとも『1日10時間程度の勉強』もやったことがありません。
一度もやったことがないのに、なぜ『量より質』『意味がない』などと言えるのでしょうか?
言っておきますが、もちろん『学習の質は大事』ですし、そりゃあ『短時間しっかりと集中』した方がいいに決まっているのです。
ただしそれは中学1年生の頃から、地道に『毎日3時間』学習に取り組み、なおかつ『分からないところは必ずその場で復習し、克服してきた』生徒だけの話です。
それだけやってきたのなら山口だって『1日10時間勉強しよう!』なんて言いません。
ただし、少なからずこれまでにサボってしまったという自覚があるのであれば、それはもう『努力と量』でカバーするしかないでしょう??
それにですね・・・これも何度紹介したか分かりませんが、天下の東進さんが『(学校の学習時間を除いて)1日6時間以上勉強しましょう』と言っているのです。
学校の時間を除いてですよ!?
ちなみに余談ですが、このグラフによると『1日5時間25分しか勉強しなかった生徒』は不合格になっているというデータが出ています。
さらに高校3年間での必要な学習時間は『計4,000時間以上』なのだそうです。
もう一度言いますが、もしもこれまでサボってしまったという自覚があるのであれば、これを取り返すための学習が必要となるのです。
ただし、ほとんどの高校では補習や補講があるので、多くの高校3年生は18時過ぎまで学校で勉強していることでしょう。
23時には就寝すること、夕食やお風呂の時間も考えると、せいぜい『1日4時間前後の学習』が限界でしょう。
ただ、1日6時間以上の学習ということは、1週間で延べ42時間学習すればいいということになります。
たとえ平日の学習時間が4時間程度が限界だったとしても、土日に『11時間勉強』すれば、延べ42時間となり、1日の学習時間は42時間に到達します。
今までの学習が充分ではなかった・・・だけど第一志望には合格したいと思うのであれば、この程度の学習はクリアしてください。
他でもない、君の大切な夢なのですから。
最後にですが、このノートの持ち主の学習時間を紹介しておきます。
このノートの持ち主は西尾高校で2年の半ばからは不動の1番だったのですが、なんと休みの日は『1日15時間以上』勉強していたのだそうです。
あまり自分でそういうことを話すタイプではないので、一緒にラーメンを食べに行ったときに無理やり聞き出しました。
最終的に名古屋大学に上位の成績で入学していくことになるのですが、彼の一番の勝因は、とにかく『一心不乱に学習したこと』それにつきます。
大学に合格後も勉強をし続け・・・いや、高校の時以上に勉強をして、大学院に進んでからは盆も正月もなく研究室に入り浸り、最終的には東証一部の中でも最上位のグループに属する企業の内定を勝ち取りました。
やってる人間はやってるんです。
やっていない人間ほど、冒頭に挙げたような『量より質』だの『集中力には限界がある』だの平気で言ってしまうのです。
たった一度しかない高校3年生の、それも大切な第一志望を賭けた戦いなのです。
心配しなくても、勉強のし過ぎで死んでしまうなんてことはありません。
中国の科挙くらい厳しい試験ならまだしも、たかだか大学受験なのです。
これまでたくさんの第一志望合格、最難関大学合格を勝ち取った受験生を見てきましたが、みな『朝から晩まで勉強』していました。
もちろん一握り、『少ない学習時間で東大に合格した』なんて生徒もいましたが、本当に一握りです。
そしてそういう生徒は、軒並み中学校1年生の頃からしっかりと毎日学習を積み上げてきた受験生なのです。
中学1年生の頃から1日も欠かさず、『毎日3時間勉強をする』ことの方が難かしいと思います。
スタートが遅くなることは仕方のないことですし、むしろほとんどの受験生がそうでしょう。
ただそれならそれで、自分が後れを取ってしまった分は、自助努力で足りない分を埋めてください。
暗記するのに質も量もへったくれもないでしょう??
あるのはたゆまぬ努力、それのみです。
最後の夏休み、本気で取り組んでください!
もちろん非受験生のみなさんもこれまで通り、今の努力を継続してください。
でも本当厳しい話・・・今年度は高校3年生よりも他学年の方がよく頑張っています。
受験本番まであと半年程度しかありません。
そのことを十全に理解し、一日も早く受験生になってほしいと願います。