①この時期にやるべきこと②有望な新人講師が2名当塾で勤務してくれることになりました
山口ですが家と職場がものすごく近いため、通勤は専ら歩きです。
仕事柄、どうしても塾を中心に見ながら教室に向かうのですが・・・やはり良識のある学習塾はほとんどが閉塾しています。
塾的な話ですが、正直利益のことを考えれば開校した方が良いのです。
塾を閉めてしまえば新規入会者からのアプローチはほぼ絶望的ですので・・・。
逆に言えば、この期に及んで堂々と開校し新規生徒を募集している塾と言うのは、自社の利益を最優先させていると言われても仕方のないことと思われます。
九州や東北、中国地方ならいざ知らず、緊急事態宣言の対象県である愛知県ですからね・・・。
どこの塾のホームページを見ても、やはり臨時休校した上で、その代替案や穴埋めの対策を明示している塾ばかりです。
学習面の不安事はもちろん中高生のみなさんも保護者様も尽きないところではありますが、国内的にも世界的にも、今は類を見ない未曾有の非常事態ですので、私たちが考えているよりもさらに上のレベルで、足並みをそろえて対策を取る必要があると個人的には思います。
前置きはこの辺にして、ブログのタイトルである『この時期にやるべきこと』について私見を述べます。
①【この時期にやるべきこと】
これだけの期間学校がなくなり、なおかつ先行きも全く見通しがつかない状況というのは、学習面においてはもちろん不安しかありません。
しかしながら、毎度のことながら不謹慎・不適切を承知の上で申し上げるならば、今は絶好の好機でもあります。
これだけの長期間学校が休みになれば、当然学習をサボるものと、このチャンスに知識を蓄えるものの両者に分かれます。
そしてやるべきことは簡単です。
中高生問わず
100%復習です。
予習なんて一切やる必要ありません。
もちろん、この非常事態宣言が長引いてしまえば、さすがにある程度の予習も必要となるでしょうが、そもそも現時点で中学生なら5教科、私立大学専願の高校生なら主要3教科、国公立志望なら5教科7科目あるわけで、これらを完全に漏れなく学習できている中高生は、おそらく1%もいません。
言い換えれば、99%ほとんどの中高生は、これまでの復習が不充分なのです(全教科満点以外は不充分です)。
予習はゼロベースから新しいことを学ばなければならない上、これから先の単元はもちろんこれまでの積み重ねの上にあるものですので、復習が不充分であれば予習などできるわけがありません。
『一次関数の利用問題』が理解できていないのに『二次関数の利用問題』などできるわけがありませんし、『過去分詞や受動態』が理解できていない状態で『分詞構文』や『仮定法』ができるわけがないのです。
復習が伴わない予習など、百害あって一利なしですので、せっかく学校の授業が完全にとまっている今こそ、総復習に時間を費やすべきです。
唯一気を付けるとするならば、一部の私立中高一貫校などは映像授業を導入して授業が先に進んでいる例もあります。
でも気にすることはありません。
映像授業は飽くまでも映像授業ですので、人が人に直接指導するという点において、普通の授業に勝ることはありません(映像授業が功を奏すのは、自分自身がしっかりと自分の弱点を把握していて、主体的に発信されているものに取り組める中高生のみです)。
しかも、大学受験はさておき、高校受験においては入試で出題される78%は中学1,2年生の単元なのです。
恐れることなく、これまでの新研究や補強ワークに存分に時間を割いてください。
大学受験を控える高校3年生も同じです。
①単語帳やイディオムを隅から隅まで覚える(語法含む)
②ネクステやビンテージなどを100%終わらせ、できれば5周くらいする
③1、2年生の単元を全て総復習する(時制を含めて『仮定法』や『分詞構文』が理解できているか?『強調構文や倒置、省略』『否定構文や無生物主語』など難関大必須の単元に漏れがないか?
これらは暗記と復習ですので、いつでも誰でもどこでもできることです。
そもそも『①の単語帳を隅から隅まで覚える』すら、この期間中にできるかどうか怪しいものだと思っています(嫌な言い方でもうしわけありませんが・・・)
というわけで、『何をやったらいいか分からない』と思われる中高生のみなさんや保護者様もいらっしゃるかと思いますが、答えは簡単で、『やれることを全力でやる』のみです。
ついでに老婆心ながら、1日の平均学習時間は中学生なら8時間、高校生なら10時間は取れるはずです。
そもそも中学校の授業は平均でならして一日5~6時間程度、ここに日々の自宅学習の時間を2~3時間を加えるならば、8時間ほどは学習できます。
高校生は言わずもがな、10時間とは書きましたが、受験生ならば12時間は勉強に費やしてほしいです。
厳しいことを言いますが、当然やる生徒はやっています。
ここでの差は数か月後に大きな差となって現れてきますので、ぜひとも中高生のみなさんと保護者様、指導者の側(学校の教師や塾の講師)三者一体となって共有していかなければなりません。
今サボったもの(特に中3生高3生)は、必ず手痛いしっぺ返しを食うことになります。
何もない時に自身に鞭を打つことはなかなか難しいとは思いますが、答えはシンプルで『行きたい高校や大学のために、今頑張れるかどうか』、その一点のみです。
暗記という単純作業さえ頑張れないのであれば、その結果は甘んじて受け入れるべきです。
②【金沢大学の社会人講師と南山大学の講師が2名採用となりました】
当塾のシステムをご周知の塾生や保護者様はご存知の通り、うちは講師の数が極めて少ないです。
それは他塾様と異なり、WEBなどをはじめとする媒体での講師募集を一切かけていないからです。
単刀直入に言えば、『アルバイト募集で来てくれる講師には、どうしても当たり外れが出てしまう』という点にあります。
もちろん大手学習塾である前職で、大当たりすることもあったのですが、残念ながら当たりじゃないことの方が多いんですね・・・。
『中高生に指導をさせていただく』というお仕事は、大学生が気軽なノリでできるようなアルバイトとは全く異なり、責任感を持って全力で目の前の塾生に向き合ってくれる方でないとお任せできません。
仮にの話ですが、スマートフォンを開いたときに『○○塾で新規講師募集中!未経験者大歓迎!』なんてことを謳っている学習塾に、大切なご子息を預けようという気持ちになるでしょうか??
そういった事情から、当塾ではどんなに講師に困窮したとしても、お気軽に募集するつもりは一切ありません。
私達にとってはそれは『無責任』なことであって、無責任な指導をするくらいならしない方がマシなのです。
とはいえ・・・講師(特に高等理系)がいなくて困ったな・・・と頭を抱えていたときに、元講師の齋藤先生から石川先生を紹介してもらったのでした。
運任せなのは良くないことかもしれませんが、これは本当にラッキーでした!
金沢大学ということで、指導力や学力の心配はしていませんでしたが、何よりも指導が細やか!
指導後の空き時間に、何か一生懸命石川先生が取っていたメモをのぞき見すると・・・自身の指導の反省点や改善点がびっしり書き込まれていました(石川先生、勝手にのぞきこんでごめんなさい)。
いや~斎藤先生・・・本当にありがとうございました。
こりゃまたお礼にラーメンでもごちそうしないといけないですね(笑)。
もう一人、南山大学の学生講師である川井先生ですが、こちらは当塾の卒塾生です。
私たちは毎年こちらから卒塾生の何名かに声をかけるのですが、こちらの川井先生は西尾高校で常に上位の成績をキープしていた・・・のですが、彼女の強みはそこではありません。
体育会系でものすごく活発な先生ですので、物怖じせず塾生に伝えるべきこと、しっかりと伝えてくれるというところです。
当塾が考えている指導とは、『分からないところを分かるようにする』のはもちろんのこと、その直後の演習課題や、次の授業までの空白の時間をいかにして過ごすかまでを管理させていただくとになりますので、『ただ学力が高い』だけではなく、『献身的に塾生に寄り添える』ところまでえ求めています。
両先生ともその点をしっかりとクリアしてくれていますので、自信を持って大切な塾生をお任せすることができます。
これでやっと新規塾生の募集が再開できる!(高3生は除きますが)
ただ惜しむらくは・・・コロナウィルスの非常事態宣言のため、しばらく塾がお休みになるので、新規のお問合せが一切ないということですね。
ちなみにですが、授業や自習がなくても、私山口は教室にいますので、いつでも学習相談やお問合せはウェルカムです!
どうぞお気軽にご連絡ください。
さて、もう少し色々と書きたいことはあったのですが、次の授業が始まりますので本日はこの辺で・・・。