大学受験はそんなに甘くない
一般論の話になってしまいますが、大学受験を志すならば、志望校は早めに決めておくに越したことはありません。
某ドラ〇ン桜で、偏差値32の高校に通う高校3年生が一年で東大に合格(※正確には10か月)なんてサクセスストーリーが描かれていましたが、そんな可能性は限りなくゼロに近いゼロです。
そんな夢物語はさておき、仮に東京大学を目指すのであれば、高校3年生に思い立つのか、それとも小学生の頃から目指すのか、どちらが目標達成の可能性を高めるのかは議論するまでもないと思われます。
これが東京大学という極端な例なのでイマイチピンと来ないかもしれませんが、これはどの大学においても同じことです。
昔も今も変わらないのですが、志望校がないという受験生や保護者様に、『漠然とした目標でもいいので、何か志望校を挙げてみてください。』とお願いすると、『とりあえず愛知県内の国公立で...。』と返ってくることが多かったです。
そう考えておられる西尾市内の公立高校に通う中高生は多いのではないでしょうか?
しかしです。
しかしながら、各校の合格実績を見ると、それはかなり難しいということが分かります。
スペースの都合上、2校に絞って紹介させていただきますが、例えば西尾で一番の進学実績を誇る西尾高校の場合。
その西尾高校でも愛知県内の国公立の合格実績となると、以下の通りになります。
名古屋大学・・・20名
名古屋工業大学・・・14名
愛知教育大学・・・19名
豊橋技術科学大学・・・0名
名古屋市立大学・・・12名
愛知県立大学・・手7名
以上となります(※西尾高校のホームページより抜粋、2021年度の合格実績)
ということはです。
早慶のような難関私立、名古屋大学以外の旧帝大を除いたとしても(※そもそもそれはごく少数なので、除いても問題ないと判断しました)、西尾高校の生徒が愛知県内の国公立大学に合格しようとするならば、少なくとも学年72番以内に入っていないとかなり厳しいです。
そもそもここには浪人生の実績も含まれているわけですから、どんぶり勘定で見積もっても、60番以内に入っていてギリギリと考えるべきです。
そして次に西尾東高校の場合。
名古屋大学・・・0名
名古屋工業大学・・・4名
名古屋市立大学・・・1名
愛知県立大学・・・3名
愛知教育大学・・・3名
豊橋技術科学大学・・・0名
西尾東高校の場合はさらに厳しく、上位11名に入っていることが最低条件、そしてこちらも浪人生の実績込みですので、現実的に考えても、学年1桁をキープすることが望ましいことが分かります。
というわけで、『とりあえず愛知県内の国公立...、』とは言うものの、そもそも愛知県の大学のレベルが非常に高いため、かなり早期に対策を取らなければなりません。
常々弊ブログでも申し上げておりますが、学習の質と量がそこまで高いものが求められない公立高校入試とは、桁が違います。
『高校3年生になってから本腰を入れ始めました。』で何とかなるようなものではありません。
難関とされるような国公立大学や私立大学、そこを目指している全国のライバル達は、中学生から、何なら小学生の頃からそこに向けて頑張っているような連中ばかりです。
『何もそんなに早い内から勉強漬けにならなくても...。』と思うのはもちろん自由なのですが、その代償を支払うのは受験生のみなさんに他なりません。
そして偏差値は、完全相対評価なので、仮に90点を取ったとしても、周りの全員がそれ以上に取ってきたら、偏差値は50を下回ります。
高校3年生になってから本腰を入れて、実際にその受験生の得点が上がったとしても、それまで頑張ってきた連中はそれ以上の伸び幅で得点を上げてくるので、頑張っても頑張っても...、実際に得点が上がっても偏差値はまったく上がらないという現象が起きてしまいます。
というわけで...、お願いです!
別に当塾に来なくても構わないので高校1年生、2年生のみなさん、めちゃくちゃ危機感を持ってほしい!
さらに言えばお父様お母様!
中高生は社会経験がゼロですので、受験の厳しさが分からないお子さまもたくさんいます!
その厳しさをお伝えするのは、保護者様の責任です。
とはいえ、なかなかそれが難しいので、その時こそ塾を頼ってほしいと思います。
しつこいようですが、それは当塾じゃなくても構いません。
〇進さんでもト〇イさんでも、河〇塾さんでもサナ〇さんでも野〇塾さんでもどこでもいいと思います。
必死で頑張る受験生がたくさんいる環境を体験させてあげてほしいと心から願います。
【西中男子生徒、期末テスト5教科”475点”!】
・・・だそうです。
だそうですと言ったのは、山口も口頭で報告を受けただけですので、実際の個票などを見たわけではありません。
いや、我が塾の塾生ながら本当にすごい...。
475点と言ったら、なんと”平均95点”ですからね。
近日中に個票を持ってきてもらいますので、もしも保護者様のご確認をいただけたら、弊ブログで紹介させていただきます。
ちなみに担当は今回も山口ではなく、駒宮先生です。
もちろん中高生の持っているパワーはものすごくて、『ラスト半年でE判定から第一志望合格!』『ラストの1年で偏差値が20以上UP!』なんてミラクルも毎年見させていただくのですが、それでもやっぱり早いに越したことはありません。
保護者様目線では、(そんなに早くから塾に通わせたら、教育費がかさんでしまう...)と思われるかもしれませんが、逆です。
まったく対策を取らずに高校3年生になった場合、今までの分を全てラストの1年で取り返すわけですから、教育費は変わらないどころか、逆に多くかかってしまう可能性すらあります。
もちろん、それで第一志望に合格できるならまだ良いのですが、他の受験生が数年かけて築き上げてきたものを、たったの1年(正確には10か月ほど)で何とかしようとするわけですから、お金と精神的な負担ばかりがかさんでしまい、思うような結果は得られないという可能性が大です。
というわけで、いつも通り既視感満載のブログになってしまいましたが、大学受験を最終ゴールとするならば、少しでも早く目標を定めてスタートを切ってほしいと願います。
しつこいようですが、西尾高校や西尾東高校をはじめとする進学校に合格したから、まああとは何とかなるでしょうと思うことは、かなり危険であることを最後に念押しさせていただきます。