うそのような本当の話(1)

カテゴリー :

教室長ブログ

こんにちは!

今週は新規のお子様の面談ラッシュで、ありがたいことにとても忙しい毎日を過ごさせていただいていました。

ありがとうございます。

そんなわけでちょっとブログが滞っていましたが・・・はい、言い訳ですね。

『忙しいから』は言い訳であって、理由にはなりませんね。

すみませんでした。

 

そんなわけで面談をさせていただきながら、(そういえばこんなことがあったな~・・・)と思い出した、うそのような本当の話を今日はさせていただきます。

 

ちょうど2年前くらいでしょうか?

本当であれば高校3年生であるはずの女の子が入会してきました。

本当であれば、というのは理由がありまして・・・。

その子は中学校2年生の後半から中学校に通えておらず、高校も名古屋市内の通信制高校に通っていました。

単位制高校という学校ですね。

 

その子はどうしても東京都内のとある短大で心理学を学びたいと希望していたのですが、残された時間を考えると若干厳しい印象でした。

時は少し流れて10月。

そこで思い切って・・・その短大に電話してみました。

もちろん匿名ですよ!

 

そのとある短大の教務課に電話して、こう切り出しました。

山口『いろいろな事情があって、学校には通えていなかったのですが、○○大学さんでどうしても心理学を学びたいという女の子がいるんです。何かお力添えをいただけたらと思いお電話させていただいた次第なのですが、アドバイスを頂けないでしょうか?』

※もちろん見返りを求めていたわけではありませんし、もっと丁寧に言葉を選んでいます。

スペースの都合で割愛させていただいております。

 

教務課の受付の方『あ・・・、たまたま今近くに学長と主任がいますので代わりましょうか??』

 

・・・え!

そんな・・・ちょっと心の準備が・・・。

と思ったらもう電話の相手は学長先生に代わっていました。

突然のことでちょっと慌てましたが、事情を全て話したところ、

学長先生『分かりました。そういうことであれば、再来週AO入試がありますので、ぜひ来てください。AO扱いで対応させていただきますので。その時1,200字の小論文と、面接をさせていただきますので準備だけはしておいてくださいね。』

山口『え!本当ですか!?』

学長先生ごめんなさい。

当時は本当に信用していませんでした。

話がうますぎる・・・。

学長先生の話は続きます。

『本当です。そして短大のAO入試なので、ほぼ間違いなく合格します。面接では学校で何を学びたいのかを真剣に伝えてくださいね。あと・・・東京は派手な女の子が本当に多くて誘惑も多い街です。そういった周りの悪影響を受けず、今の素直な気持ちを持ち続けてくださいね、とお伝えください。』

 

かくしてそのAO入試(らしきもの)は無事終わり、1週間後には無事合格の連絡をいただいていました。

試験当日は学食で学長先生と受験生達で、ランチを楽しんだとのことでした。

 

それ以来、本当にたまにですがその学長先生とお電話で話します。

当時のぼくはその子を合格させたい一心で無我夢中でしたし、これが短大ではなく4年生大学だったら事情は違ったでしょう。

でも思い切って電話して、本当に良かったと今でも思っています。

 

 

一昔前だと、中学や高校に通っていないことは暗黙の了解で良くないこととされ、進学はほぼ厳しいという現実がありました。

大学に関しては、いわゆる一般的な高校に通っていなくても進学ができるということは、みなさんご存知だと思います。

そしてこちらはあまり知られていないのですが、今では事情があって、中学校に通えていない生徒でも、公立高校を受験できるような制度がしっかりとできています。

 

もちろん、中学や高校に通って、その上で大学まで進学できるに越したことはないと思います。

しかしそれが絶対的な正義とは限りません。

むしろ、何か理由があってどうしても学校に通えない、そんな生徒達にも平等に機会を与えられる世の中こそ、社会として健全だなと感じます。

大人はね・・・ある程度理不尽なことがあっても、耐えなければならないところもあると思うんです。

でもこれから社会に巣立っていく子どもたちも同じなのでしょうか?

理由は色々あるとは思いますが例えばの話、いじめとかにあっていたとしてもそれを我慢してまで学校に通う必要なんてあるのでしょうか?

今でもいじめなどで、命を落としてしまうかわいそうな子どもたちがたくさんいることを、みなさんご存知だと思います。

もっとたくさんの可能性があったのに・・・、他の選択肢だってたくさんあったのに・・・、そんな時にその可能性や選択肢を教えてあげるのが周りの大人の務めだと思います。

 

そんなわけで、道は一つじゃありません。

どうしても理由があって辛ければ、別の道を歩いていってもいいと思います(ただ勉強が辛いから逃げる、とかはダメですよ!)。

そんな時は勇気を出して、お父さんやお母さんに相談してみてくださいね。

もしそれが言いづらければ、いきなり山口に相談してもらっても構いませんよ!

 

・・・というわけでちょっと支離滅裂な文章になってしまいましたが、本日も最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました!

 

 

Monthly Archives

月別記事