早稲田大学に合格した塾生のお話

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雑談

さて、当塾も開校して間もなく3年・・・。

 

3年!?

 

実は当塾は塾業界では完全な新参者なんですね!

ただし当塾の講師は、この塾を起ち上げた都築先生を筆頭に、みな色々な塾や予備校でキャリアを積んできたベテラン講師ばかりですので、その点はご安心いただけたらと存じます。

 

 

この時期になるといつも思い出すのですが、開校時は塾生が5人しかいなくて・・・。

しかもこの塾としての実績はゼロなので、地域の皆様の信頼を得ることもできず、半年間はまったくお問合せがない状態でした。

今塾生が50人も通ってくれていることを考えると、とても当時のことが信じられませんが、とにもかくにも事実です。

 

 

その5人しかいなかった当時の塾生の一人が、早稲田大学に合格した生徒でした。

早いもので、もう大学3年生ですね。

 

思い出すのですが、当時は今のこの教室もなかったので、お父様に契約書にサインをいただいたのは、ベルサウォークのスターバックスでした。

 

本当にこんなことを言うのはちょっとこの場にそぐわないのですが・・・ありがたかったです。

 

多くの合格実績を持っている都築先生とはいえ、塾としてはゼロからスタートし、実績もない私たちの指導方針にご理解とご協力をいただき、なおかつ大切なお子様の受験期を託すことは、並々ならぬ覚悟があったと思います。

 

それでも『塾の名前ではなく、預けるのは先生ですから。』と言っていただいたのは今でも覚えていますし、しんどいときの励みにもなります。

 

 

そしてそんな早稲田大学に合格した彼ですが、その凄まじい努力にも関わらず、本当に厳しい戦いでした。

 

彼の名誉のためにお伝えさせていただきますが、もちろん成績もよかったですし、常に努力していました。

 

正直なところ、滑り止めは全勝すると思っていましたし、彼の第一目標であった早慶は半分は勝てると見越していました。

 

そのためだけの計画を立てましたし、もちろんそれは英語だけではなく、国内最難関と言われる早稲田の国語や、慶應の小論文にまで対策は及びました。

 

だけどそれでも彼の受験は、滑り止めの明治に不合格という結果でスタートしてしまったのです。

 

明治大学が滑り止めというのもすごいはなしですが、実際のところG・MARCHクラスだと、彼の模試の結果はオールA判定でしたので、まず落ちることはないと踏んでいました。

 

そんな彼でも、絶対に合格するであろうと思われていた滑り止めの大学に落ちてしまったのです。

 

ただ、その後のG・MARCHは全勝しましたが。

 

しかしながら、『2020年入試改革』『私立大学の定員厳格化』の大きな影響を受け、早慶は本当に厳しかったです。

 

傲慢であることを百も承知で申し上げますが、(こんなに頑張ったんだから何とか合格させてあげたい・・・。)と誰もいない教室で毎日思っていました。

 

受験先の東京のホテルから電話を彼からもらって、30分ほど話したこともありました。

もう本当に苦しそうで悔しそうで・・・。

 

そんな中早稲田大学の合格の報をお父様から聞いたのは、忘れもしない2年半前の3月2日のお昼、西尾高校の卒業式の日でした。

 

いや~もう本当に嬉しかったですね。

もちろん塾として嬉しいというのもありますが(合格実績という意味で)、それよりも何よりも彼の努力が報われたということがシンプルにただただ嬉しかったです。

 

お父様もびっくりされたかと思いますが、電話口で絶叫してしまいましたので(笑)。

 

でも、それもこれもやっぱり、彼がものすごく頑張っていたからなんです。

 

そして本当に毎年こわいなと思うのですが、彼ほど成績が良くて、誰にも負けないくらい努力を積み重ねていても、結果が出ないことはあるのです。

 

今でも覚えていますが、最後の授業の日、その時点では早稲田の合格通知はいただいていたので、ほぼ明治大学の政経に進学することが決まっていた彼が、『本当に悔しいです・・・、不本意です・・・。』と漏らしたのです。

 

明治大学の政経は、国内でも学生に最も人気の高い大学学部学科の一つですが、本当に一途に頑張ってきた彼にとっては、本当に不本意だったのでしょう。

 

みなさん、本当に今の努力で足りていますか?

 

みなさんが、『別に第一志望じゃなくてもいいし、なんなら大学に行かなくてもいいよ。』くらいに思っているのなら、努力しようがしまいが構わないと思います。

 

でも少なくとも第一志望に合格したいという気持ちがあるのであれば・・・やはり悔いのないよう頑張るべきです。

第一志望というのはそれに見合った努力をしている受験生から合格していき、ときには正しい努力を積み重ねた受験生ですら不合格になることがある、本当に非常な世界なのです。

 

入試が難化を極めているという昨今においては、なおさらそうでしょう。

サボった受験生は落ちても仕方がないですし、その結果を甘んじて受け入れるべきです。

悔しがる資格なんてないですよ。

 

センター試験まであとたったの4か月、やれることも時間も限られています。

最後の最後まで、本当に今必要なことは何なのか、しっかりと自分に向き合って残りの時間を過ごしてほしいと願います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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