塾生からの嬉しい報告

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雑談

塾が終わる22時、とある高校2年生の塾生からこんな報告をもらいました。

 

『東進の模試で平均点より70点以上高く得点できました。』

 

東進の模試??・・・と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、この彼が通っている学校は進学校というわけではないので、そもそも西高や東高のように模試を実施していないんですね。

 

ただ、2か月前まで彼の指導を担当させていただいたことを踏まえて、彼の英語力はおそらく偏差値70前後はあるとみていたので、ぜひ模試を受けてみるように勧めたのでした。

 

ちなみにどれくらいの英語力なのかというと、センター試験の過去問は毎回170~180点くらい(しつこいですが高校2年生です)、教えることが特になくなったので、2か月前から黒野先生の数学に指導を切り替えましたが、最後の方は東大や早慶上智の問題に取り組んでいました。

 

東進の模試はというと、母数そのものは大手に劣るものの、問題の難易度そのものは非常に高いですし、受験しているのはほとんど東進生なんですね。

一般の高校の模試だと、成績上位層もいれば下位の層もいるので、全体的な数字としては甘めに出てしまうのですが、東進生のみで構成されている東進の模試で平均点よりも70点以上高く取るというのは相当なことなのです。

 

嬉しいことに彼は帰り際にボソッと『山口先生のおかげっす。』と言ってくれたのですが、正直な話自分は特に何もしていません。

 

『シス単とネクステ何周もしてね。』と伝えたくらいでしょうか??

宿題も毎回100%でやってくるので途中から確認しなくなりましたし、進学校ではないにも関わらず、進学校の生徒よりも自習に来て勉強するのですから、そりゃ結果が出て当たり前ですよね。

 

そう、本人が頑張ったから結果が出ただけなのです。

それにしても高校2年生達・・・ちょっと尋常じゃないですね(いい意味で)。

おもしろいことに、全員通っている高校も性格も志望校も全然違いますし(一部かぶっていますが)、もちろん友達というわけではないので接点も何もないのですが、なんかお互い意識しているというか切磋琢磨しているような印象なんですよね

 

いや、山口の勘違いかもしれませんが・・・。

でも見ていて楽しいというか、嬉しいですね。

 

 

【逆に進学校に進んだとしても、本人が勉強しなければ何の意味もありません】

その一方で、進学校に進んだにも関わらずまったくついていけなくなってしまう生徒もいることでしょう。

当たり前の話ですが、学年に300人以上いれば、必然的にビリの方の成績を取ってしまうお子さんもいるということです。

 

不思議に思うのですが、例えば西尾市なら西尾高校。

もちろん三河地区屈指の進学校で、各中学校の上位10%くらいの成績優秀者がここに進学していくわけですが、不思議と西尾高校の成績下位の生徒さんたちの成績は全国と比較してもものすごく下の方になってしまいます。

 

各中学校の成績上位10%の集まりなら、ビリの方だったとしても全国偏差値50以上は出てもよさそうなのに、残念ながら偏差値30台の生徒も一定数いるという報告を聞いています。

 

逆に今回紹介した塾生のように、模試も実施しないような非進学校に通う生徒でも、一生懸命努力をすれば進学校の上位陣にも負けないくらいの学力をつけることができます(実際に彼の英語力は、おそらく西尾高校に入っても20番くらいには入ります)。

 

だとすると、一通過点に過ぎない高校の段階では、どこに進もうが大した問題ではないということになります。

もちろん、学習する環境や周囲のライバルのことを考えれば、進学校に進んだ方が良いに決まっています。

 

ただし本人が勉強しないのであれば、西高だろうが刈高だろうが岡高だろうが、開成・灘・ラサールに進もうが何の意味もありません。

 

だからたかだか高校受験をゴールにしてはいけません。

もちろん、中学受験を体験していない限り、ほとんどのみなさんにとっては高校受験は大切なイベントなのでしょうが、実際のその先の大学受験や人生のことを考えれば、本当に些細な通過点に過ぎません。

 

むしろこれを人生の一大イベントに勝手に拡大解釈して、(やったー!西尾高校に合格したぞ!!)と燃え尽きて勉強しなくなるくらいなら、失敗して捲土重来を期して勉強を頑張る方がよっぽどいいです。

 

何度も言いますが、たかだか高校受験なのです。

もちろんだからと言って『勉強しなくてよい』という意味ではありません。

 

勉強はもちろん頑張るんです。

本当に一生懸命頑張ったのであれば、その一通過点でつまづいたとしても、また立ち上がれます。

 

ただ手を抜いて第一志望に合格したとしても、その先の3年間が充実するかどうかは分かりません。

少なくとも大学受験に関しては、手を抜いて何とかなるようなものではないのです。

 

中学3年生諸君、もちろん目の前の受験に必死になってください。

ただしその結果そのものは大して重要ではなく、その先に今の頑張りを継続できるのかどうかが大切なのだと肝に銘じていただけたらと願います。

 

 

 

 

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