英語が苦手で当塾に入ったのであれば、学習していく上での基準は当塾に合わせてください。
英語が優秀な中高生を見ていると、主に次の二つに大別されます。
①英単語や英文法が覚束なくても、類稀な言語感覚でどんどん和訳できて、英作文も書けてしまう学習者
②英単語や英文法に対する知識が不十分でも、地道な努力を積み上げて最終的に偏差値が70を超えてしまう学習者
私は冒頭『大別』と言いましたが訂正させていただきます、①はほとんどいません。
おそらくこれまでに、2,000人を超える受験生に会う機会をいただきましたが、①の受験生はおそらく5名もいません。
ここ最近では、西高の普通クラスから名大に合格した卒塾生もここに含めてよいかと思いますが、正直なところ、京都大学に合格した卒塾生は②です。
先ほどのブログで紹介させていただきました鳥居先生も②ですね。
そして今、当塾には英語の偏差値が60を超えている高校生が15名ほどいますが、全員が②です。
もちろん言うまでもなく、山口も②です。
私の言語能力は、英語も日本語も一山いくらのものであって、特筆すべき点は特にありません。
まさに凡人の中の凡人・・・どころか、平均を下回っていると思います。
論を急ぎましょう。
だからといって悲観することなどなく、ただただ地道に、『やるべきことをしっかりとやってほしい』、それだけです。
やるべきことというのは、
①英単語やイディオムは常に暗記し続ける
②英文法は80%90%ではなく、常に100%以上のクオリティを追究する
③文構造をしっかりと把握できるようにするために、常にSVOC・M句、文構造や構文を意識し続ける
④①~③を凡事徹底するため、英語学習には最低でも毎日2時間は割く
これだけです。
ところが残念ながら、英語の偏差値が上がらない受験生に限ってこれをやってくれません。
特に②と③の軽視は甚だ目立つのですが、はっきりとお伝えしておきます。
『うちの塾生で①~③を怠って、なおかつたったの数年で大学受験レベルの英語を攻略できるほどの優秀な受験生はただのひとりもいません。』
みなさんは何千人にひとりしかいないような突出した言語能力を持ち合わせている超人ではないのです。
私と同じ、凡夫に過ぎません。
今、当塾で一番英語力が高い高校生は、常時英語の偏差値が75を超えておりますが、彼こそが地道に英文に『SVOC、M句、関係詞』などをしっかりと書きこんでおります。
みなさんに英語が苦手であるという自覚があるのであれば・・・その上で当塾を選んでいるのであれば、そこはうちの基準に合わせてください。
『いや、自分には文構造や文法の理解は必要がないんです!』と思っているのであれば、それは自由なのですが、当塾の方針とは外れますので、ぜひ自分のやり方で頑張ってみてください。
ただし当塾に通い続けてもまったく意味がありませんので(違う考え方を押し付けられるだけなので)、他塾で頑張る、もしくは独学で頑張るべきです。
【I bought this book at Seibunkan books. 程度の文章でもSVOCを意識すべき】
もちろん、この程度の英文ならば、SVOCなどは意識せずとも簡単に和訳できます。
②の文章は、SVOにM句が挿入されるという構造においては破格が生じていますが、おそらくこの文章も構造などは意識せずとも、普通に和訳できるはずです。
①『私は精文館書店でこの本を買った。』
②『私は西尾駅で、あなたに似た男性に会った。』
しかしみなさんは③の文章の構造を正しく把握することができるでしょうか?
もしくは構造を理解せずとも、正しい訳がスラスラと出てくるのでしょうか?
(次回へ続く・・・)