中間テストや期末テスト”だけ”をしゃかりきに頑張っても何の意味もないと言うお話
論より証拠、とある刈高生の期末テストの個票と模試の結果です。
あえて『結果が良くなかった教科』に蛍光ペンを引かせていただきました。
家庭科にいたってはなんと398人中『397位』!(おいー!!)
ところがこちらの塾生、模試だと豹変します。
今回はあえて、同一人物であることが分かるように、お名前の最初の文字だけモザイクを外させていただきました。
そして年度と月を見ていただけると分かりますが、どちらも『2024年11月のテスト』です。
そして模試の結果ですが、こちらは期末テストの結果とは一変して、なんと『刈谷高校学年31位』『総合偏差値73』というとんでもない結果が出ております。
もちろん言うまでもなく、中間テストも期末テストも大切です。
彼は中学1年生の4月から当塾に通ってくれておりますが、一度たりとも『中間テストや期末テストは手を抜いてもいい』などと言ったことはありませんし、そんなこと言われなくても彼だって手を抜くことはなかったでしょう。
山口がどうでもいいと思っているのは、『中間テストや期末テストの結果そのもの』です。
もちろん、謎システム『内申点』がある公立中学校に通う中学生、または高校生でも推薦を視野に入れている受験生は別です。
存分に結果にもこだわってください。
ただしそうじゃないならば、『中間テストや期末テスト直前の一週間だけしゃかりきに勉強して、あとはスマホや部活三昧というなら、まったく何の意味もない』と言いたいのです。
テストの直前なんて、よほど素行の悪い生徒でもない限り、誰でも頑張ります。
みんなが同じように頑張る時に、同じだけ頑張っても差なんてつきようが無いですから。
それどころか、束の間の『中間テストや期末テストの結果』に満足して、肝心要の日々の学習を怠るくらいなら、それは日々の学習の量と質を下げる悪い要素でしかありません。
それくらいなら悪い結果が出て、奮起してもらった方がなんぼかマシです。
中学生はまだいいです。
内申点を稼がないことには受験すらままならないでしょう。
しかし高校生のみなさん。
みなさんは違う。
大学受験は、テスト前のほんの1週間ほどしゃかりきに頑張ればなんとかなるような甘いものではありませんので。
日々少しずつ少しずつ積み上げて・・・祝日は平日の2倍3倍勉強して、『それでも間に合うかどうか分からない』、それが大学受験です。
みなさんが通っている高校の先生方が課題もろくに出さない、授業のスピードも遅いというのであれば、恐らく大学受験はかなり厳しい・・・。
とはいえ、まだ大学受験を経験したことがない高校1年生や2年生のみなさんは、今自分が通っている高校が厳しいのかどうかすら分からないでしょう。
それは実際に、刈谷高校や岡崎高校に通ってみて、本当の進学校がどれほどのスピードで授業が進んでいて、どれほどの課題が出ているのか、体験してみなければ分かりません。
実際のところ、刈谷高校や岡崎高校の英語と数学は、普通の高校の2倍のスピードで進んでおり、5倍くらいの課題が出ている印象です。
刈谷高校も岡崎高校も、数学は高校1年生の段階で『数ⅠA、数ⅡB』両方とも終わります。
しつこいようですが、こちらの2校は『そのペースじゃないと大学受験は間に合わない』と判断しているのです。
改めて申し上げますが、一過性の『中間テストや期末テスト』のみに心血を注ぐような勉強の仕方はやめてください。
しつこいようですが、『中間テストや期末テストは手を抜いてもいい』と言っているわけではありません。
当然やるんです。
そのテストは高校の先生が一生懸命作ってくださったものなのですから。
ただ、『テスト週間だけ全力で頑張る!』ような勉強の仕方では、先生方の頑張りも徒労に終わるというものでしょう。
というわけで改めまして、『刈谷高校学年31位』おめでとう!
以前にも申し上げましたが、お母様の許可をいただきまして『公立高校入試対策は1年ほどで終わらせて、残りは高等英語と高等数学の指導』をやらせていただきました。
公立中学校の授業や公立高校入試で弊害が出るのは、実は成績上位陣です。
『本当はもっともっと難しいことをたくさんできたはずなのに、公立中学校の授業で足止めを食らってしまう可能性がある』からです。
公立中学校の授業が重要ではない、という意味ではありません。
もちろん、土台を固める上では重要なのです。
しかし彼のように、『中学校3年間で学ぶ英語を、3か月で終わらせることができる中学生』だっているのです。
事実、今現在も当塾にはそういう中学生がいます。