昨日のブログの続き

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教室長ブログ

さて、昨日のブログで『受験英語はコミュニケーションとしての英語には何の役にも立たない』、といった内容の話をさせていただきましたが、もう少し補足説明が必要です。


当塾の塾生が今すぐにネイティブスピーカーと何の不自由もなく英語を操れるのかというと、それは相当に難しいです。


しかしながら、これだけ高度な英文法や思考力を身に付けた当塾の塾生が、大学へ進学して本格的な英語を学んだなら、そこらの帰国子女には負けないくらいの真の英語力を身に付けられると確信しています。




そもそも、一見すると英語など必要なさそうな理系であっても、国立大学の理系学部に進学する学生は話が変わってきます。


例えば当塾に籍を置いていた岩倉先生(西尾高校卒、名古屋大学工学部、名古屋大学院卒)などは、英語で書かれた理系専門書を読み、院を卒業する直前には英語で自身の研究内容をまとめ、富山県の国際会議場にて、英語で論文発表、質疑応答も英語で対応したのだそうです。



(※これは余談ですが、最後の3年間は年末年始、名大の研究室に泊まり込んで研究していたとのこと)。




あの篠原先生も、『数学の原書を理解するために英語を勉強した』と言っているくらいなのですから、本格的に理系に進み、本格的に研究しようとしている高校生諸君こそ、受験英語に本気で取り組むべきなのです。



というわけで話は逸れましたが、昨日のブログでも紹介させていただいた彼なども、大学に進学した後に、いずれは英語で書かれた専門書を読むことになるでしょうし、研究発表も英語でやることになります(※シンプルに、英語という言語が一番世界に浸透している共通言語だからです)。




だから偏差値が高い理系の大学こそ、『自分は英語はニガテなんですが、その分他教科で頑張りました』受験生をはねのけるのです。



だから中高生諸君には、『受験英語なんて何の役にも立たない』と頭ごなしに決めつけるのではなく、『なぜ受験英語が必要なのか?』を自身に問うてほしいのです。




そしてみなさんも見たことがあるかもしれません。


ノーベル賞を受賞した京都大学の教授先生が、英語でインタビューに応じている姿などを。


その礎が、みなさんが今取り組んでいる受験英語なのです。






【それこそ専門的な現場では、英会話など何の役にも立ちません】


私はたまに、『将来は英語を使った職業に就きたいです!』という中高生に出会います。


しかしながら、『英語を使った職業』って具体的に何なのでしょうか?


例えば携帯ショップなどで働いている外国人、私は彼女を実際に目の前で見たのですが、日本語はペラペラ、英語もペラペラ、さらにはポルトガル語もペラペラでした(おそらくブラジル人なのだと思います)。


山口はいたく感心したものです。


年齢はおそらく20代後半、日本人、アメリカ人(多分)、ブラジル人と同時にやり取りしてたんですね。



これも立派な英語を使った職業です。


でもみなさんが言う『英語を使った職業』に該当するのでしょうか?



多分違うと思うんです。



だからみなさんは考えないといけない。



『英語を使った職業っていったい何があるんだろう?』、そして『その職業で、未来の自分はどうなっているのだろう??』


あえて歯に衣を着せずに言わせていただきますが、たとえ英語に不自由だったとしても、携帯ショップ店員ならなれるはずです。



だからみなさんは、『英語は飽くまでもツールのひとつであり、それを使ってもっと専門的なことができなければ意味が無い』ということを知る必要があります。



・・・と偉そうなことを言ってしまいましたが、これは自分の奥様言ってました。


海外生活5年、英検1級取得、TOEIC満点(990点)、通訳案内士の資格を取っているバイリンガルがそう言っているのです。



(なお、余談ですが通訳案内士の資格を取るのは本当に大変なのですが、年収は300~400万円ほどです。)






ただ英語を話せるだけの人間なんて吐いて捨てるほどいるわけですから、みなさんは『ただの英会話なんて、それこそ大して役には立たない』ということを知っておいて損はありません。






【受験英語を学ぶことの楽しさを知ってほしい】

さて、京都大学でA判定が出ていた莉、一橋大学に合格するような高校生に、山口が教えることがあるのかというと、実はありません。


もちろん、彼らが学ぶことはこの先山のようにあるのですが、彼らならそれは自分ひとりでできるでしょうし、山口の指導など必要ないのです。



ですが共に切磋琢磨することで、ひとりで頑張るよりもたくさんのことを、効率よく学ぶことができると思っています。



みなさんの授業準備や実際の授業だけで、山口はそれなりの時間と、膨大な思考が必要になります。



でもそれが本当に楽しい。


毎日毎日みなさんと勉強できることが、今の自分にとっては本当に幸せです。



そして、『彼らに山口の指導など必要ない』、とは言いましたが、『あと10~20点は上乗せできる』とも密かに思っています。



大学受験、それも難関大となると10点が持つ意味は大きいですし、同時に致命傷にもなりかねません。




さて、そんなわけで中高生のみなさん!


できなかったことが努力でできるようになると、本当に楽しいですよ!



ゲームやスマホの束の間の楽しみとは比べ物になりません。


そんなものは数日もすれば霧散してしまいますので。


もちろん、君にだけ頑張らせたりはしません。


私達も全力で応援しますので、一緒に頑張りましょう!






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