単語とイディオムを暗記することを前提に、真の大学受験レベルの学習が始まります。
これは過去のブログでも書かせていただきましたので、(あ、前に読んだことがあるやつだ)と思われたらこの先はお読みいただかなくて大丈夫です。
ここから先は高校生、特に2年生と1年生に向けて発信していきます。
【山口の高校2年生の頃のお話】
これはもう体験談を聞いていただいた方が分かりやすいと思いますので、ぜひぜひ参考にしていただけたらと思います。
高校時代の山口の英語の成績ですが、下から数えた方が遥かに早く、偏差値で言えば『30~40』の間でした。
ごめんさい、ちょっといいかっこしました。
高校3年生の4月まで、偏差値40を超えることがなかったです。
話はまさに高校2年生のこの時期、冬に差し掛かる頃に遡ります。
勉強というものをサボりにサボり過ぎたため、正直学校の授業で先生が何を言っているのか、ほとんどまったく理解ができませんでした。
もちろん、全て山口の怠慢によるもので、学校の先生には何の責任もありません。
5文型も時制も、何もかもサボったのに、集団授業で『強調構文』『比較』『倒置や省略』などの話を聞いても、得られる情報と理解はゼロです。
四則演算できないのに三角関数の説明を受けているようなものです。
そんなわけで、島だから塾はないし、まあ何とか自分でできるものを頑張るしかないと思い、単語の暗記から始めました。
単語の暗記ならいつでもどこでもできますからね!
そんなわけで、5か月ほどかけて、それこそ空いている時間全てを注いで『ターゲット1900』を隅から隅まで覚えたのですが・・・。
忘れもしない高校3年生の4月の模試、偏差値は変わりませんでした。
あれだけブログで『単語とイディオムをひたすら暗記するんや!』と言っているのに、単語を全部覚えて偏差値が変わらなかったのですから、ま~その時の絶望感と言ったらなかったです。
だからと言って、単語やイディオムの暗記が意味がないと言っているわけではありません。
家で言うと基礎の工事が『単語やイディオムの暗記』であって、そこに精読や文法と言ったものが加わり始めて英語の力がつき始めます。
当然基礎という土台がなければ家など建てれないわけで、かといって基礎だけではもちろん家と呼べる代物にはならないわけです。
だから『単語とイディオムという基礎工事』+『文法と精読という家そのもの』で初めて偏差値が上がり始めるものと認識してください。
ですので、みなさんも当時の山口と、同じような思いをするかもしれません。
単語を覚えても覚えても、一向に偏差値が上がらない、なんなら下がってしまうことだってあるでしょう。
その時に自分を信じて、頑張れるかどうかです。
【論より証拠、単語を100%覚えても、精読ができなければ文章を読解できない実例】
次の文章ですが、高校2年生、3年生ならほとんど知らない単語はないと思います。
『”There was another girl with Sharon , an oriental girl who moved so gracefully in her blue , sleeveless dress she made the tall blonde Henly had previously thought incomparable look stiff and awkward .”』
もしかしたらstiffとawkwardは分からない可能性はありますが、普通にターゲットにもシステム英単語にも載っていますので、基本単語です。
さて、高校生ならこの文章の中には分からない単語は無くなったと思いますが・・・多分ほとんどの高校生は正確に訳せないのではないかと思われます。
ただ、じゃあ難しい文法が使われているのかというと、実は中学校文法しかここには使われていません。
その文法を列挙していくと、
(1)There is 構文(中学2年生)
(2)so that構文(中学3年生 ※ただしthatが省略されています)
(3)使役(中学3年生)
(4)関係代名詞(中学3年生)
以上です。
でもこれだけ複雑に重なると、もう何がなんだかわからなくなるんですね。
ただ単語の意味を頭の中で並べ立てただけで、何を言っているのか全く分からないという現象が起きます。
そういったわけで、この文章の中には難しい単語も、高校文法もまったく使われていませんが、だからと言って簡単なのかというと相当難しいと思います。
偏差値60未満ではまず手も足も出ないと思われます。
当塾のマンツーマン指導が活きるのはまさにここです。
単語やイディオムの暗記はみなさんが頑張ってください。
私達が頑張ってもどうにもなりません。
その土台が占める部分は英語学習の7割を占めます。
ただし7割ものウェイトを占めているのに、高得点につなげるためには残りの3割が非常に重要になるのです。
基礎の土台だけでは家にならないのと同様、高校時代の山口のように、暗記はものすごく頑張ったのに、偏差値はまったく変わらないといった現象が起きてしまいます。
この3割を塾で埋めるのです。
基礎と土台はみなさん自身の努力で完成させながら、同時に家づくりそのものは私達と一緒に作り上げていくのです。
きついことを言ってしまいますが、公立高校の授業ではこれは埋まりません。
公立高校の授業は大学入学共通テストに焦点が当てられていますし、いきなり高度な精読の授業を集団授業でやっても、ほとんどの生徒が理解できないからです。
それは数字やデータを見れば明らかで、東大や京大の合格実績を持っていない高校は、それに見合うだけの授業と対策を取っていないということです。
山口が嫌がらせで言っているわけではありません。
その現実にいかに早く気付くかが重要となります。
高校3年生になって一念発起、そこからターゲットやネクステを完全に終えて鉄壁などの単語帳に進み、難関大の精読をできるだけの力をつけるというのは現実的ではありません。
何よりも。
みなさんは英語だけやればいいというものではなく、その他の教科もやらなかんのです。
毎回似たようなことを言っていますが、英語などという質的にも量的にも重たい教科を、後に回してはいけません。
真っ先につぶしてしまわなければならない教科です(特に理系は)。
そんなわけでなんだかまあ厳しいことばかり毎日言っていますが、本当にやる気があれば、誰にでもできることです。
山口のような三日坊主のスペシャリストでも、それなりにできるようになりましたので。
みなさんなら絶対にできます!
・・・とそんなこんなで、まだまだ言いたいことは色々あったのですが、深夜になってきましたので今日はこの辺で・・・。
あ、最後に先ほどの文章の日本語を載せておきますね!
『シェアロンと一緒にもう一人女性がいたのだが、その娘は東洋人で、空色のノースリーブのドレスを着て、身のこなしが極めてしとやかであったから、ヘンリーがそれまで比類ないと思っていた背の高いブロンド髪の彼女がぎこちなくぶざまな姿に見えたのである。』
さあ受験生諸君はあと少し、私達も全力でサポートしますので最後まで悔いのないように頑張りましょうね!