感情の”should”ってなんやねん??

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雑談

先日精読の指導中に、高校2年生男子から鋭い質問をいただきました。

『Why is it that the simple act of standing in front of a group of people and talking to them for a few minutes “should” produce such astonishing physical reactions?』

まずこの文章強調構文なのですが、それはいったん置いときます。

強調構文の部分は冒頭の”Why is it that”の部分になるのですが、ここはざっくりと”How come”と同じで、意味は”Why”と同じ、直後には疑問文ではなくて普通の文章が続くと覚えてしまえばOKです(そんな指導の仕方は誰もしていないとは思いますが、そっちの方が簡単ですので…)。

例えば、①”How come you bought such a junk?”≒②”Why is it that you bought such a junk?”『なぜあなたはそんなガラクタを買ったの?』くらいでOKです。

ただ、①の方が圧倒的に口語的ですし、②のような言い方はまずしないはずです。

この強調構文、仮主語、代名詞、that(接続詞、関係代名詞、同格)、関係副詞、副詞節、などの項目をしっかりと理解しておかなければなりませんし、国立の英文和訳では必須です!

国公立志望者で、二次試験に英語があるなら避けては通れませんので、必ず基礎からマスターしておいてください。

そうそう、全然『いったん置いて』ないですね。

強調構文の説明を文章でしてしまうと大変なことになってしまいますので、本当にいったん置いておいて、ここではこの文章で使われている”should”の訳し方です。

もう一度英文に目を通してみると…

『Why is it that the simple act of standing in front of a group of people and talking to them for a few minutes “should” produce such astonishing physical reactions?』

訳は『集団の前に立ち、彼らに向かって2,3分話をするという単純な行為が、あのように驚くべき身体的反応を生み出すのは”いったいぜんたい”なぜなのだろうか。』

主語は”the simple act”述語動詞は”should produce”、目的語は”such astonishing physical reactions”となります。

この文章の述語動詞を、”生み出すべきなのは”と訳すとかなりおかしいと感じるかと思います。

この”should”は『感情の”should”』というやつで、読解するだけなら無視してしまってもいいと思います(記述で無視したら100%減点されますが…)。

分かりやすく言うと、that節内の”should”は『いったいぜんたい』とか『だなんて』と訳しておけばOKです。

ただし、recommendやproposeなど(提案系の意味をもつ動詞)に続くthat節内では、普通に『すべき』と訳さないといけないですのでご注意を…。

この冒頭の文章も、よく見ると”Why is it that”と”that”が使われているので、この”should”は『いったいぜんたい』と訳さなければならなかったんですね。

こんな堅苦しい文章では分かりにくいかと思いますので、高校生のみなさんはお手元のスマートフォンで、『Mr. Big 』『Stay together』と検索してみてください。

あ、この皇帝ペンギンの赤ちゃんには何の意味もありません

話を戻しまして、この曲のAメロでこんなフレーズが出てきます。

“It’s a shame that our paths should have crossed so young.”

見ての通り、”that”節内に”should”がありますので、この”should”は『だなんて』と訳します。

『とても残念だよ、こんなに若くして僕たちの道が交わってしまったなんて。』みたいな感じでしょうか?

なお、”should have”の部分はリンキングしているので、ほとんど『シュぶ』としか聞こえません。

“that our”も『ザら』みたいに聞こえると思います。

全体的には”イツぁシェいむ ザら パぁ(す) シュぶ クロぉ(す)ソー ヤぁんグ“みたいな感じで聞こえるのではないでしょうか?

そうそう、どういうわけだか今年からリスニングの配点が驚異の”100点”になってしまったので、みなさんはリスニング対策も避けては通れません。

正直、(…正気なの?文部科学省さん…)とは思っています。

いや、30分のリスニングが100点て…。

どの教科も60分、もしくは80分で100点または200点なのに、30分のリスニングが100点扱いって…。

唯一の救いは、大学によって圧縮調整が認められていることでしょうか?

いずれにせよ、みなさんはリスニング対策もしっかりと取っていく必要があることを最後に念押しさせていただきます。

どうせYouTube開くなら、好きな洋楽をたくさん聞いて、ネイティブに近い発音やリエゾンをマスターしてくださいね!

そんなわけで、すっかり忘れていましたが、今年の受験生の国立二次、私立対策が終わったら、久しぶりにインスタグラムにギターの動画をあげてみようかと思います。

・・・。

本当にすっかり忘れていました。

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