教室がパンパンになったので、急遽予備の机を出しましたが…。
今日は授業準備がなかなかハードでしたので、ブログは更新しないつもりでしたが、少しだけ書かせていただきます。
今、教室が自習に来てくれた中高生でいっぱいになっています。
ただし、あまりいいことではありません。
おそらくですが、『高校生の学年末テストが終わったらガラガラ』になります。
今教室がいっぱいになっているのは、普段自習に来ない塾生が、テスト週間なのでこぞって来てくれているだけで、テストが終わったら、またいつも通り常連のメンバーだけが自習に来る、そんな日常が戻ってきます。
『いや、テスト前だけとは言っても自習に来ないよりは来た方がいいでしょ?』
いいえ、正直テスト前にしか勉強しないのであれば、勉強しないのとそれほど大差ありません。
内申点が重要になる中学生は、テスト前だけシャカリキに頑張って、たとえ一過性でも中間期末の得点を稼ぐことに意味はありますが、高校生には何の意味もありません(推薦を狙っているなら話は別ですが)。
論より証拠、こちらのグラフをご覧ください。
おそろしい…。
人間の記憶力とは本当にいい加減なもので、勉強しても『20分後には半分近く忘れて』、『一日経つと8割がた忘れてしまう』のです。
テスト前の一週間にシャカリキに頑張るけれど、普段の学習がおろそかなのでまったく定着せず、模試ではめちゃくちゃ偏差値が下がってしまうのがこのパターンです。
なまじっかテスト前の一週間だけ頑張って、何となくいい成績取って勉強しなくなるくらいなら、勉強なんてしない方がまだましです。
『自分成績いいじゃん!』って勘違いしてしまいますから。
模試ならまだいいです。
ただ、ほとんどのみなさんは大学受験を志していて、それもおそらくはC判定とかD判定が出ている挑戦校を第一志望にしているはずなんです。
その一過性の学習の仕方で、必要な学力が定着するわけがない。
だから毎日毎日継続して勉強する必要があるのです。
英単語なんかまさに最たる例だと思うのですが、毎日少しずつでもやっておかないとあっという間に忘れてしまいます。
だから最低でも毎日2時間、継続的な勉強を続けてください。
テスト前だけにしゃかりきになる勉強は百害あって一利なしです。
【文法はとっても大切です】
英語だろうが日本語だろうが、それこそスワヒリ語だろうがモンゴル語だろうが、無意識かもしれませんが、言語を話し書く際には必ず何かしら文法に頼っているはずです。
ところがどういうわけだか、『日本の英語教育は文法ばかり教えているから、自然な英語が身につかない』などという謎の風潮がありますが、それは『公式ばかり教えているから数学ができなくなる』と言っているのとまったく同じで、極めてナンセンスとしか言いようがありません。
公式を覚えない数学というものは、果たして日の目を見るのでしょうか?
ただ確かに、言語なのである程度慣れも必要であることは事実です。
しかしそれは、『文法よりも慣れが大切だ』と言っているわけではありません。
考えてみれば、今でこそ全く意識しなくなりましたが、小学生の頃国語の授業で、『助詞』だの『連体詞』だの『形容動詞』だの、また『未然 連用 終止 連体 仮定 命令』などという複雑な活用まで私たちは学習しています。
実は日本語でさえも、私たちは文法の道を通っています。
英語で文法を無視していいわけがありません。
英語のシャワーとやらを存分に浴びることも大切ですが、願わくばそれは同時の方がいいです。
ただし、小学校の6年間、中学校の3年間、高校の3年間という有限の時間の中ではそれはなかなか難しいので、優先するならば一番土台となるリーディング、つまり『英単語やイディオムの暗記』と『文法』が重要になってきます。
文法は100%を目指してください。
現在分詞や過去分詞を理解せずに、現在完了形や関係代名詞、名詞を修飾する文は絶対に理解できません。
時制や分詞の理解なくして、仮定法や分詞構文の理解もありえません。
これらの道を通らずして、大学受験の長文、つまり国公立の二次や私立の長文はおろか、大学入学共通テストレベルの文章も読むことは難しいと思います。
実は高校2年生は本当に今がぎりぎりです。
今文法が完璧でないのであれば、これからわずか『343日』で英文法を完璧にして、もちろん単語帳なり、ネクステ系の文法問題集を完璧に覚えきらなければなりません。
もう全然足りないんです。
さらに言えば、みなさんは数学ⅠAⅡBもやらなかんし、古文や漢文もやらなかんし…、理科基礎や社会もやらなかん上に、理系なら数Ⅲ、物理、化学までやらなければならない、これはもう本当に後がないと思わなければいけません。
御三家や早慶なんかの中学校に行っている連中は、これを最低でも6年かけて仕上げてくるのです。
大学受験はただ単純に時間との戦いです。
要領だのコツだのももちろん大切なのでしょうが、そんなものはもちろん前提の上で、膨大な時間をかけていかなければなりません。
もちろん、今現状でA判定が出ていたり、(大学なんて行ければどこでもいいよ。)というのであれば、そんなに頑張る必要はありません。
ただし、今厳しい判定(C判定未満)が出ていて勉強しないというのはありえません。
先日のブログでも書かせていただきましたが、今明確な志望校があるのであれば、とりあえず赤本に目を通してください。
今手も足もでないのであればかなり危険です。
これをたったの一年未満、正確には『343日』で何とかしないといけないのです。
というわけで毎年恒例ですが、もうしばらくしたら高校3年生の入塾は締め切らせていただきます。
おそろしいことに…。
当たり前の話なのですが、現高校1年生ですら受験まで『2年を切ってしまっている』んですよね。
いや、本当に恐ろしい…。
小学校や中学校の頃から、塾や予備校に通うことについてもちろん懐疑的な方も多いと思います。
自分自身、小中高と全て公立だったので、どちらかといえば『学歴至上主義はよくない』『偏差値偏重であることもよくない』とは思っています。
だけど、そう思うことと、大学受験で成功することには何の関係もありません。
良し悪しはさておき、難関校に合格するために小さいころから努力を積み上げてきたライバルがいる以上、少なくとも彼らと同じ量の努力を積み上げなければなりませんし、今の時点で足りないのであれば、2倍3倍頑張って遅れを取り戻す必要があります。
その際に効率や要領が優先されることは言うまでもありません。
だからこそ、私たちは自分たちが最も効率が良いと信じている『完全1対1』というスタイルを貫いています。
そんなわけで、新高校3年生の入塾はまもなく締め切らせていただきますが、お問い合わせはお気軽にいただけたらと存じます。