とにかく高校1年生の4月5月に、1日2時間だけでもいいので毎日勉強する習慣をつけておいてください!
さて、先日に続き、もう少し悪役になってありのままの事実をお伝えしていこうかと思います。
しかしです、『うちの授業さえ受けていれば、塾や予備校なんて行かなくてもいいんです。』と言い切る学校の先生方や、『そんなに苦労しなくても第一志望に合格できますよ!』と宣う教育プランナーが、果たして受験生のみなさんにとって本当にいい人なんでしょうか?
ここ10年強、高校1、2年を漫然と過ごして、偏差値が40~50くらい、第一志望D判定E判定しか出ていないのに、『どうしても○○大学に行きたいんです。』という西高生・東高生をたくさん見てきました。
はっきりと誠意を持ってお伝えしますが、高校1、2年生という貴重な2年間をサボってきた高校生が、それまでコツコツと地道に2,000~3,000時間の学習を積み上げてきた受験生や、あるいはそれ以上頑張ってきた浪人生に勝てるわけがないのです。
D判定やE判定が出ているということは、A判定やB判定を出している成績上位陣がいるということですし、彼らはこれまでに積み上げてきた学習量がありますので、そう簡単に抜くことはできません。
凄まじい努力を積み上げてきた、オリンピックに出るようなアスリートに、『今日から頑張ります!』と言っている素人が挑戦していくいようなものです。
もちろん確率で言えばゼロではありませんが、勝てる見込みは限りなくゼロに近いでしょう。
だから今からなんです。
西高・東高に合格したみなさんは、この4月から頑張らなければなりません。
(え?私立とか他の公立の高校は??)と思われるかもしれませんが、私立高校やその他の高校は、超強力な推薦枠があります。
これまでにも関関同立に合格した鶴城丘高校生や吉良高校生、私立高校生を何名も見てきました。
これまでの経験から、一番割に合わないというか、その頑張りに見合った合格実績が得られていないのは、西高生や東高生です。
せっかく頑張って西高や東高に合格したのに、2年後3年後に聞いたこともないような、行きたいとも思わない大学に行きたいでしょうか?
そうならないためにも、みなさんは今から頑張って、実力で第一志望を勝ち取らなくてはなりません。
『いや、別に第一志望なんて特にありませんし、どこの大学でも文句は言わないです。』なら特に勉強しなくてもいいと思います。
今のご時世、どんなに成績が悪くても、どこかしらの大学には合格できますので。
そこでぜひぜひ当塾の体験授業を受けてほしいなと思うのですが、別に受けていただかなくても構いません。
当塾に来る必要はありませんし、何なら塾にも行かなくてもいいです。
ただしせめて英語だけでも今からしっかりと頑張っておいてください。
おそらくほとんどの高校が、『ターゲット1900』か『LEAP』という初級者用の単語帳を配布されているはずです。
その単語帳を『一日10個ずつだけ』でよいので頑張ってください。
ただし、『たったの一日10個』でよいので、何があっても毎日継続してください。
部活の大会があった日、七夕まつりに行った日、体育祭でへとへとに疲れた日・・・、、みなさんが勉強をしないもっともらしい理由がつけられる日が、1年の内に何日もありますが、とにかく何があっても必ず『一日10個の英単語』を覚えてください。
覚える際は最初は赤文字の部分だけ、2週目は語法や細かい意味、派生語に至るまで覚えてください。
例えば”allow”という英単語、『allow 人 to doで、人に~するのを許す、可能にする』を知っている受験生は多いですが、『allow ABでAをBに割り当てる』、また、今年の大学入学共通テストでも登場した、『allow 時間 for 動名詞で、動名詞するのに〇時間をみておく』などまで覚えておかなければなりません。
同じ『奪う』という意味の英単語に、”rob”と”deprive”がありますが、みなさんはこの二つがまったく違うということを理解しているでしょうか?
“rob”は『人から金品を奪う』という意味で、”deprive”は『人から権利などを奪う』という意味でしか使われません。
また語法もしっかりと、『rob(deprive) 人 of 物』と覚える必要があります。
そこまでしっかりと覚えておかないと、次のような文章にはまったく手も足も出なくなります。
“A general disarmament scheme, to be successful, must deprive each nation of the ability to inflict a catastrophic blow on the other; at the least, it must not give an advantage to either side.”
『deprive=(権利などを)奪う』しか覚えていないと、この文中の『must deprive each nation of the ability』の箇所を、『能力のそれぞれの国を奪わなければならない』などという1点にもならないような解答を生み出すことになります。
この”of”は”同格のof”ではなく、”deprive”に付帯する『分離のof』ですので、しっかりと”each nation=A”,”the ability=B”であることを把握し、『それぞれの国から能力を奪う』と訳さなければなりません。
全体としては、『全体的な軍縮計画を成功させるためには、それぞれの国から、破滅をもたらすような打撃を与える能力を奪い取る必要がある。少なくとも、どちらの側にも有利になってはならない。』
単語の赤文字の意味だけ覚えていても、何の役にも立ちません。
こういったことは高校1年生か2年生、できれば1年生の内に終わらせておかなければならないのですが、どういうわけか毎年毎年、まったく単語に手をつけないままに高校2年生、3年生になってしまう受験生に出会います。
残りの時間が一年を切っていようが、それこそ明日受験だろうが、こういった単語の基礎をやらなければならないことを伝えるのですが、そうすると本当にこの世の終わりかのような悲壮感漂う表情になってしまいます。
そんな時に、『大丈夫!どんなに時間がなくても第一志望に合格できる必勝法があるよ!』と言ってあげたいのや山々なのですが、『そんなムシのいい解決策は存在しません。』
少なくとも当塾にはありません。
そして当たり前の話ですが、みなさんは山口のような暇人とは違って、『英語だけを気ままに勉強していればよい』わけではありません。
現代文や古文漢文もやらなければならない。
膨大な量の日本史や世界史だってやらなければならない。
国公立志望者ならば、数学ⅠAⅡBもやらなければなりませんし、生物や場合によっては化学基礎も必要になる。
社会ももう1教科必要ですね。
理系はそれに加えて物理や化学も必要になる。
これを高校3年生の4月から頑張り始めて、『たったの280日』で何とかなるのでしょうか??
いや、なりません。
そうして志望校のランクを下げざるを得なくなってしまうのです。
ちなみに耳の痛い話ですが、今年の刈谷高校の大学入学共通テストの学年平均は『660点』を超えていました。
これは西尾高校の『特進クラスの平均点と同じ』だったのです。
西尾高校の学年平均はそこからさらに100点ほど下がります。
つまり西尾高校生は選抜クラスに籍を置いて、はじめて刈谷高校生の平均に並ぶのであって、選抜クラスに入れずに偏差値が50を切るようなことになってしまえば、本当に厳しい話、西尾高校に入った意味がないということになってしまいます。
もうな(何度同じものを使いまわすんだよ!)と思われそうですが、当塾には一色高校に通いながら偏差値が60を超えていただ塾生がいましたので。
西尾高校や西尾東高校に合格したという一時の達成感で、その後の2年をサボるくらいなら、たとえ高校受験に失敗したとしても、捲土重来を期して頑張る受験生の方が強いですし、そういう生徒が第一志望合格を勝ち取っていきます。
ここはどんなに『いやなやつだ!』と思われようがはっきりと言います。
進学校に合格したとしても、今この大切な時期をサボってしまうのであれば、その合格は何の意味もありません。
そんなわけで、当塾に来なかったとしても…いや、塾に行かなくてもそれはそれで構いません。
ただ騙されたと思って、頑張って『一日2時間の学習』は、いついかなる時も継続してください。
部活があろうがどんなイベントがあろうが、一日2時間くらいの時間は都合がつけられるでしょう?
『いや!自分は忙しすぎて、YouTubeを見る時間も、ゲームをやる暇もないんです!!』というなら話は別ですが、そんな中高生にはほとんど会ったことがありません(勉強をし過ぎて2、3時間しか眠れていないという受験生はいますが。睡眠は大切なので、絶対に7時間は寝てくださいね!)。
重ねて申し上げますが、西尾高校や西尾東高校、もちろんその他の岡崎高校や刈谷高校、時習館高校や刈谷北、岡崎北、安城や安城東、知立東高校などいわゆる進学校と呼ばれる公立高校、また私立高校に通うことになったみなさん、みなさんは漠然とでも『大学進学』を目標に今の高校に通っているはずです。
だとするならば、それに見合った高校生活を送っていかなければなりません。
欲に任せて動画やSNSにかまけるのは君の自由ですが、そのツケは必ず2年後3年後に返ってくるということを最後に念を押させていただきます。