最善策に留まっていてはいけない

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高校生のみなさんへ

開校してから間もなく一週間近く経ちますが、この短期間で3名の塾生から、『英単語を覚えるために一日どれくらい勉強すればいいですか?』という質問をいただきました。

結論から言います。

『そんなものは知らない。』

山口はよく定型文のように、『一日最低でも1時間は英単語の暗記に割こう。』などと言っていますが、それはまさに定型文。

例えばの話、塾生や保護者様はご存知かと思いますが、山口は数学が大の苦手です。

おそらくこの教室内で一番数学ができないでしょう(公立高校入試の数学くらいなら何とかなりますよ!)。

高等数学の課題をやりなさいと言われたならば、おそらくは当塾の理系の先生の20倍30倍の時間と労力がかかるでしょうし、それでもできないかもしれません。

ここでとるべき選択肢は三つ。

数学を諦めるか、何十時間もかけて頑張るのか、もしくは石川先生や黒野先生にお願いして、一緒に頑張っていただくかしかありません。

しかしながら数学などとは違い、『たかだか英単語の暗記』なのです。

誰かの手を借りる必要などありません。

もちろん、句動詞であったり、自動詞と他動詞の使い分けなど、誰かに教えてもらった方が早く理解できる場合もあるでしょう。

その時は山口など、英語の講師に質問してくれればよいだけです。

しかしながら君たち、質問に来ないでしょう?

『英単語が覚えられないんです…。』という高校生に限って質問に来ないのです。

そしてここが一番大切です。

『一日1時間で覚えられないのであれば、2時間でも3時間でも勉強してください。』としか言えません。

もしもみなさんの受験に英語が必要ないというのであれば、もちろんそんなことをする必要はありません。

しかしながらこのお仕事に10年強関わらせていただいて、英語なしで第一志望に合格した例は2名しか知りません(飽くまでも山口の経験上の話ですが…。)

その2例はいつか紹介させていただくとして、とにもかくにも英単語やイディオムの暗記なしに、大学入学共通テスト、私立本番、国立二次での高得点は期待できません。

発想を飛躍させてください。

山口が『最低でも一日1時間は英単語の暗記に費やしてね~。』などと言いますが、それで足りなければそれを上回る勉強をしなければいけません。

これまで一生懸命コツコツ2年間積み上げてきた受験生ならば、『一日1時間でも大丈夫だよ。』と言えるでしょうが、これまでの学習が不十分で、ターゲットやLEAPなどの初級者用の単語帳が半分も終わっていない受験生は、当然それでは足りません。

したがって、『一日どれくらい英単語の勉強をすればよいですか?』と言われても、それは人によって異なりますし、これまでサボってきたという自覚があるのであれば、2時間でも3時間でも勉強しなさいとしか言えないのです。

そうすると、『いや、でも英語だけにそんなに時間は割けないんです。』と言う受験生がいるのですが、君は本当に一日中隙間なく勉強しているのでしょうか??

スマートフォンや漫画、動画やSNSなどに少しも時間を割いていないのでしょうか??

これまでコツコツ積み上げてきた受験生にはそんなことは言いませんが、これまでにサボってきたのであれば、今そのツケが回ってきただけです。

大学入学共通テストまでたかだが『あと276日』。

もう9か月しかないんです。

たったの9か月ごとき、第一志望のためにスマホが我慢できないのであれば、志望校のランクを下げるべきです。

これもデフォルトで『高校3年生は平日4時間、休日は8~10時間勉強してください』と言っていますが、飽くまでもそれはデフォルトです。

『勉強は量より質』なんてことは百も承知しておりますが、いわゆる難関校に合格する受験生は量は当たり前にこなして質も追求しています。

英単語の暗記なんて、そりゃあ質も大切でしょうが第一には量でしょう??

簡単に一瞬で英単語を暗記できる必勝法なんて存在しないのですから。

ですから『英単語の暗記に一日どれくらい費やせばよいですか?』という質問は本当に不毛です。

それは『一日どれくらいギターを練習したら、メジャーデビューできますか?』『一日どれくらい練習したら甲子園に出れますか?』という質問と同じくらい不毛です。

ただ、勉強はやりさえすれば必ず結果が出ますし、合格最低点より1点でも多くとればそれで合格です。

メジャーデビューや甲子園出場よりははるかに簡単です。

だから『一日どれくらい勉強すればよいのか?』なんてことは考えるだけ無駄です。

今D判定やE判定が出ているのであれば、空いた時間はすべて勉強、これが正解です。

スマホなんて自分の意志で何とかしてください。

だって君の目標でしょう?

今一時の欲に駆られて、動画だの漫画だのSNSだの、友人の誘いに負けて行きたくもない大学に行くのか?それとも今一生懸命頑張って一番行きたい大学に合格して、そこで最高の仲間を作って最高のキャンパスライフを送るのか??それはみなさんが決めることです。

スマホだのSNSは第一志望に合格したあとでも存分に楽しめますから。

というわけで、今日は頑張って他にも書きたいことがあるのでこの辺で。

時間があれば合格体験談と、偏差値80を取った塾生(新高校2年生)のお話をしようと思います。

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